東京で開催された Python のイベント PyCon JP 2011 に参加して、ライトニングトークの機会もいただきました。
すでに諸々まとめのページができています。
私は1月の PyCon mini JP でオープンソースのスクリーンリーダー NVDA のお話をしました。その後、私は大学を退職して広島に転居し、「オラビー・ジャパン」(個人事業者)としての活動を始めました。(というお話をしたら、何人かの方に Facebook の「いいね!」ボタンを押していただけました。)
また、NVDA の日本語化に関わるプログラマー2人が広島に集まったことをきっかけに、「NVDA ユーザ会広島」の活動を開始しました。
今回は NVDA ユーザ会広島の代表としてLTに申し込みをしましたが、10月1日に開催されるオープンソースカンファレンス広島では、セミナーとブース出展を予定しています。
PyCon JP の当日、りんかい線「品川シーサイド駅」から歩いて会場の入口で最初に目にしたものは大きな階段でした。そして私が登ろうとしたときに、後ろから大きなスーツケースを持った人がやってきて、会場担当の方にエレベーターがないかと質問をしておられました。
会場の産業技術大学院大学・品川キャンパスは立派な建物でした。おそらく車椅子の方のためのルートも確保されていたに違いありません。でも、会場担当の人はスーツケースを持ち上げて階段を登るお手伝いをしておられたようなので、きっと事前にそういう情報が共有されていなかったのでしょう。。
多くの方に「アクセシビリティ」に気づいていただけるきっかけになれば、と思い、私は思い切って NVDA 日本語版のデモを省略して、この階段の話をしました。
そして、もうひとつ、今回は「国際的な会議」であるということも意識して、スライドを英語で作り、日本語のかな漢字変換がどのように音声化されているか、ということを簡単に説明しました。誰も英語でLTをしていなかったので、私も日本語でお話しましたが。。
会場や運営の批判をするつもりはありません。素晴らしい会場を提供してくださった大学関係者の方々が気を悪くしておられたとしたら、私の言葉が足りなかったことをお詫びします。
たまたま私の前に Unihandecode のご紹介がありました。
電子書籍の環境整備のために、とのことでしたが、CMS のために、そしてアクセシビリティのためにも、テキストの読み付与は重要な技術です。
階段というバリアを克服することが、いろいろな立場や状況の人に役立つのと同じように。。
NVDA 日本語版ではオープンソース音声合成エンジン Open JTalk が使われており、さらに、このエンジンで使われている MeCab や naist-jdic を、点字ディスプレイのためのテキスト解析にも役立てたい。そのように私たちは考えています。
一方で、今回の PyCon JP のセッションでは、Python コミュニティの皆様からいろいろ学ぶことができました。デプロイ、パフォーマンスチューニング、並列処理、ネイティブコード連携、自然言語処理、音声信号処理(pyssp)などなど。。
多くの方に私のことを覚えていただけていたこと、そして今回も多くの方と名刺交換できたことを、感謝しています。Tarek さんにも昼食時に pysetup のことを質問させていただきました。
今回の出張は、前日に大阪で Ruby 関連技術の勉強会、翌日に某社の技術コンサルティングのお仕事、というスケジュールでした。そして、ソフトウェア開発のお仕事の打ち合わせもしました。闇雲にいろいろな勉強を続けているうちに、書きたいものや作りたいもの、やりたいことが見えつつあります。4月からずっと「毎日が夏休み」だったのですが、そろそろ夏休みは終わりになりそうです。