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  • シュアルタ

    写真 犬の人形(こぎん差し) 小さなツリー ふたりの人の影
    あけましておめでとうございます。
    2017年12月に広島駅前のコワーキングスペースの会員になって、平日の昼間はオフィスで仕事をするようになりました。
    同じタイミングで、過去に使ってきた「オラビー・ジャパン」という個人事業主の屋号を「シュアルタ」に改めました。
    2018年から、妻の個人事業主としての活動だった kikurako を、シュアルタの事業のひとつとして行います。
    シュアルタではこれから妻と、そして愛犬「アンナ」と協力して、新しい事業を行っていきます。
    今年もよろしくお願いいたします。
    オフィス(2017年12月より)
    〒732-0828
    広島県広島市南区京橋町1−7
    アスティ広島京橋ビルディング1階
    西本 卓也
    (fabbit広島駅前)

  • NVDA に関するお問い合わせについて

    スクリーンリーダー NVDA 日本語版の開発は非営利の任意団体「NVDA日本語チーム」として行っております。
    NVDA日本語チームへの問い合わせメールアドレスについて、次回リリースするバージョン 2014.2jp から、以下のように書かせていただいています。

    メールアドレス nvdajp@nvda.jp へのご連絡につきまして、バグ報告、ご要望、使い方の質問などには、原則として個別にお返事をいたしませんので、ご了承ください。
    日本語チームとして対応させていただく場合には、ご連絡の内容を、個人を特定できないように編集したうえで、チケットシステムで公開して検討させていただきます。

    コミュニティとしての無償の活動は、公開の活動に限定させていただいております。
    (地域コミュニティ「NVDAユーザ会広島」の活動についても同様です)
    NVDA やその日本語版について、研究、教育、ソフトウェア開発、コンサルティングを、西本が個人(個人事業主)のビジネスとしてお手伝いをすることは可能です。
    非営利的な活動には、ビジネスとは別の選択肢(共著者としての学会発表など)もあります。
    最近の実績としては、NVDA のソースコードに手を加えて実装した独自のスクリーンリーダーについての東京女子大学との共同研究があります。
    今年度は広島地域の大学との共同研究をさせていただく話が始まっています。
    また、海外から来日した視覚障害のある研修生に対する NVDA 日本語版の導入支援も行いました。
    先日 BLPC が実施した NVDA の電話サポートおよびメールサポートでは、スタッフへの技術指導もさせていただきました。
    NVDA に関する非公開のご相談、コンサルティングやソフトウェアの受託開発は、すでにお受けしている仕事があるのですが、時間の余裕があれば対応させていただきます。
    ただし、NVDA 日本語版そのものの仕様変更や機能追加のご要望は、NVDA日本語チームに対してご相談ください。
    いまそれほど時間の余裕がないので、宣伝してもどれだけ仕事をお受けできるかわからないのですが、
    「NVDA のサポートをしてくれる会社はありますか?」
    というご質問がどこかで出ているらしいので、いちおう私が(法人ではありませんが)そういう事業者として活動していることをお知らせしておきます。
    金額はお問い合わせください。
    内容や条件がご予算に見合わない場合は、無償のコミュニティ活動での対応をご提案させていただく場合もあります。
    NVDA 開発元の NV Access は NVDA に関するサービスとして、法人向けサポートやトレーニング、Windows ソフトウェアのアクセシビリティに関するコンサルティング、特定のアプリケーション向けの NVDA のカスタマイズ、という事業内容を挙げています。
    私が提供できるサービスも同様の内容です。
    このほかに、NV Access や本家コミュニティに対する英語でのバグ報告などのお手伝いも可能です。
    余談ですが、個人事業者としての西本は現在「オラビージャパン」という屋号を名乗っています。
    (この屋号でもともとやろうとしたことは NVDA の活動ではないのですが。。)
    最初は「オラビー・ジャパン」と表記していたのですが、技術系の有名な出版社と間違えられることがあったようなので、中点を入れるのをやめました。
    最近、某学会の文献データベースで著者検索をして、見事に2種類の表記が検索結果に出てきてしまい、こういうものは中点ひとつでも途中で変えるのはよくなかったと反省しています。。

  • オープンソースのスクリーンリーダーNVDAとその日本語化

    昨日、日本音響学会東海支部 技術講習会 視覚・聴覚障害のための支援技術の現状と展望 にて「オープンソースのスクリーンリーダーNVDAとその日本語化」という講演をしました。
    スライドは ja.nishimotz.com/screen_reader として私のサイトで公開中です。右上の画像をクリックするとブラウザ内でスライドショウになります。
    参加してくださった皆様、企画や運営にかかわられた皆様に御礼を申し上げます。
    講演の合間に開発中のバージョンを使って実演を行いました。JTalk による早口音声、かな漢字変換のフォネティック読みや詳細読み、Windows エクスプローラーを例にMSAAのオブジェクト情報とNVDAでの音声化の比較などをお見せしました。点字ディスプレイは機材を持参できなかったので、動画でご紹介しました。
    Web閲覧の実演をする時間が取れませんでしたが、NVDA の日本語化を例に、「日本におけるスクリーンリーダーの歴史と現状」をご紹介できたのではないかと思います。
    アクセシビリティにおけるGUIの影響についてご質問をいただきました。
    一般的にはGUIは「画面表示から文字情報を取り出しにくくなった」「キーボードだけで操作できないアプリケーションが増えた」ということで、アクセシビリティが悪くなった原因と考えられています。
    しかし私が10年前に「視覚障害者のための電子メール環境における操作性の検討」で触れた考察ですが、「階層化メニューなどの操作が標準化された」というメリットも無視できないと思います。
    操作性の変化の問題よりも大きいのは、時代とともに変化するアプリケーションやサービスの環境に取り残されたくない、という意識でしょう。MS-DOSの時代はパソコン通信の時代でした。Windows の時代は電子メールとWebの時代であり、そして近年のスマートフォンの時代はソーシャルメディアの時代でもあります。
    アクセシビリティのためにはメカニカルなスイッチの存在は重要で、タッチインタフェースでアクセシブルなデバイスを作ることは難しい、と考えられてきました。
    しかし、Apple の VoiceOver など工夫されたインタフェースの登場は、この常識を変えて、視覚障害をお持ちの方に受け入れられつつあります。Windows 8 の Metro UI は構成要素がシンプルであり、工夫次第では従来の Windows アプリケーションよりもアクセシブルにできるかも知れません。
    最後に、最近 iPhone 4S の新機能として話題になった音声認識・音声対話は、そろそろスクリーンリーダーの入力手段として再評価されると考えています。
    NVDA 日本語化プロジェクトは、まもなく本家が最終版をリリースする 2011.3 の日本語版に向けて、作業を進めています。先日リリースした jpdev11114 では日本語IMEサポートの改良が完全ではないので、あと数回の開発版スナップショットの公開と検証が必要です。
    オラビー・ジャパンの活動としては今後、NVDA 技術を基盤にインタフェースのイノベーションにも取り組んでいく予定です。