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NVDA 2019.3 の新機能

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このエントリーは Webアクセシビリティ Advent Calendar 2019 の3日目の記事になります。

NVDA日本語チーム の西本です。ふだんは広島県広島市にいます。オープンソースのスクリーンリーダー NVDA の日本語対応に関わりながら、NVDA 日本語版のリリースを続けています。
ウェブアクセシビリティ基盤委員会 WAIC WG2 にも参加しています。

広島では Python のコミュニティ活動やイベント開催に関わっています。
フリーランスの技術者として NVDA に関するコンサルティングや開発のお仕事をいただくこともあります。
私の会社(シュアルタ) にご相談ください。

NVDA相談会の開催報告

本題に入る前に NVDA 日本語チームのブログ記事をご紹介します。
2019年11月1日にサイトワールド2019で「NVDA相談会」を開催しました。

NVDA 相談会 in サイトワールド2019 開催報告

191101 nvda-sightworld-nishimoto from Takuya Nishimoto

NVDA 2019.3 の新機能

NVDA 2019.3 はまだリリースされていませんが NV Access のブログ で変更点が紹介されています。

私も 翻訳 をしていて、単に Python のバージョンが変わるだけではなく「新機能も盛りだくさん」になってきたなあと感じています。

ここでは Web アクセシビリティに関わる皆様に関係があることを中心にご紹介してみます。

フォーカスハイライト

2016年のアドベントカレンダー記事 など何回か紹介した「フォーカスハイライト」という NVDA アドオンですが、ついに NVDA 2019.3 で NVDA 本体の機能になります。

この機能は「画面が見えにくい人」の支援技術であると同時に、NVDA の「ナビゲーターオブジェクト」や「ブラウズモード」がどう動くのか、どういう状態なのかを把握できるので、アクセシビリティ検証に役立つと思います。

私の実装は大幅に書き直しされましたが、基本的に「私がやりたかったこと」を「私がやってきた方法」で実装してもらえました。

さらに、NVDA 本体に入ることのメリットとして、NVDA に視覚的な拡張を行うアドオン(ビジョン拡張プロバイダー)の仕様が決められて、その枠組みで新しいフォーカスハイライトが実装されました。

現状では、NVDA 2019.3 のフォーカスハイライトと、私のアドオンは、それぞれ以下のような利点があります。

  • 本体機能:ブラウズモードのカーソルをハイライトできる。Webブラウザで左右の矢印キーで1文字ずつ移動すると、どの文字を読んでいるかがわかる。
  • アドオン:ハイライトの色や太さのカスタマイズができる。NVDA+Alt+P でハイライトの表示/非表示を切り替えできる。過去のバージョンの NVDA でも利用できる。

おそらく今後は NVDA 本体のフォーカスハイライトの改良に貢献したほうがよいと考えています。ご要望があればお知らせください。

スクリーンカーテン

さきほど紹介した「ビジョン拡張」のもうひとつの機能として「スクリーンカーテン」が追加されました。

VoiceOver にもあるのでご存じかも知れませんが、簡単にいえば「画面を真っ黒にする」機能です。

アクセシビリティ検証作業のために目をつぶって操作をしていた晴眼者の皆様にも、待望の機能かも知れませんね。
(スクリーンカーテンを終了する方法をちゃんと練習してから試してください。)

NVDA 2019.3 設定「ビジョン」カテゴリ

WAI-ARIA など Web 標準への対応の強化

NVDA の Enhanced Aria アドオン に相当する機能強化が NVDA 本体で行われました。

例えば Issue 9485 として aria role group への対応を確認しました。

報告されていた例をすこし手直しした下記の例をブラウザのロケーションバーに入力して

data:text/html, <p><button>1</button></p><p role="group" aria-label="A"><button>2</button></p><p><button>3</button></p>

1, 2, 3 という3つのボタンが上下に並んでいる

最初は Tab でボタンに移動、続いて下矢印キーで操作すると

  • ボタン 1
  • A グループ ボタン 2
  • グループの外 ボタン 3

のようになります。

この「グループ」の報告は「書式とドキュメント情報」で有効・無効を切り替えられます。
また「入力ジェスチャー」でカスタマイズすれば、1文字ナビゲーションで「グループ」単位の移動ができます。
(デフォルトではキー操作が割り当てられていません)

他には例えば Issue 9616 として role=combobox 対応の不具合が修正されています。

この他に figure 要素や article 要素への対応も強化されています。

コンソール対応の改善

Web 関連ではありませんが、2019.3 ではコマンドプロンプトや WSL など、いわゆる「コンソール」への対応が改善されます。

この作業の一部は、Google Summer of Code の支援で行われました。

従来の NVDA ではコマンドプロンプトが日本語の文字を正しく処理できない場合がありましたが、新しい NVDA では改善していると思います。

2019.3 リリースへの道のり

NVDA の通常のリリース作業は、本家ベータ版のリリース、翻訳チームの作業期間の宣言(string freeze と呼ばれます)とその作業締切(通常は2週間後)、リリース候補版、通常はその1週間後に正式リリースとなります。

今日すぐに本家ベータ版がリリースされたとしても、最短で3週間後に正式リリースとなります。

あれ、NVDA 2019.3 は本当に2019年12月31日までにリリースされるの?

みたいなハラハラドキドキも私たちと共有したいという皆様、まずは NVDA 日本語チームのメーリングリストへのご参加から、私たちの活動にご協力いただけると嬉しいです。

詳しくは www.nvda.jp をご参照ください。

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PyCon mini Hiroshima 2019 のサイト制作

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2019年10月12日(土曜)に PyCon mini Hiroshima 2019 を開催しました。

イベント自体については別の場で報告を書こうと思っていますが、チームから「ウェブサイト構築の話を共有してほしい」という意見があったので、忘れないうちに、まずここに書いておきます。

hiroshima.pycon.jp は2015から2016にかけては GitHub Pages で私が自分で作りました。

2018 からは参加費をいただくイベントとして開催することに決めて、専門家に制作をお願いして、WordPress で構築されました。
(現在は静的サイトに変換して残しています)

2019 では、もっと自分たちでコントロールしながら制作したいと考えて、Next.js を使いました。

さいわいチームにはコーディングもデザインもやっていただける Nyoho さんがおられて、私は作業をチェックして本番環境にデプロイする、という立場になりました。

今年の PyCon mini Hiroshima チームは GitHub のプライベートリポジトリを作りました。
ウェブサイトのソースコードを Git で管理し、ウェブサイト制作のタスクも、それ以外のタスクも、すべてこのリポジトリの issues として管理しました。

日程だけを告知する私の仮サイト(BootStrap Studioで作成)を、Next.js のサイトに置き換えていく作業は、6月ごろ始まりました。
リダイレクトに必要な nginx の設定をリポジトリに含める提案があり、それを私が pytest と requests でテスト駆動しながら導入する、というのを(すごい広島 with Python のネタにしながら)やったのが6月下旬。

7月上旬には、プルリクエストごとにプレビュー用の Web アプリのビルドが行われるようになり、本番環境を更新する前に、ブラウザでレビューが行える体制が整いました。

このころから、私自身は node.js で React のコードを触るのをやめて、逆に本番環境へのマージの権限は私だけが持つことにして、レビューアーに徹することにしました。

7月末に Nyoho さんが SVG アニメーションで動くヒーロー画像を制作したあたりから、私は、いろいろな環境に配慮したアクセシブルなサイトであることをレビューするようになりました。

残念ながら SVG アニメーションは最後まで IE11 や Microsoft Edge では動かせなかったのですが、かわりに動かないタイトル文字を出してもらうようにしました。
このやりとりの中で、Next.js を使いながらアクセシビリティを確保できそうだ、という見通しが得られました。

やがて、スクリーンリーダーの利用者が適切に操作・閲覧できることを、私自身が「NVDA でアクセシビリティの検証をするディレクター」の立場で行うようになりました。

ページが複数になったときには、タイトルをページごとに変えてもらうようにしました。

アニメーションの機種依存振り分けの議論の途中で、 CSS で display:none するとスクリーンリーダーから読み取れなくなることを紹介すると、そうだったのかと驚かれました。

「日時」や「会場」などの情報を h2 や h3 などの見出しレベルにどう割り当てたらよいのか、あるいは見出し要素に情報そのものを入れてしまっていいのか、といったことも議論しました。

例えば「日時」という見出しがあって、その真下に「10月12日」と書いてあるのと、見出しそのものが「10月12日」になっているのは、どちらがうれしいだろうか。

スクリーンリーダーの「見出しジャンプ」という機能を紹介すると、「じゃあ見出しに情報が入っていたほうが効率的だね」という議論になりました。

一方で「日時」というテキストをスクリーンリーダー利用者にだけ読めるように提示する、というテクニックはどうだろう。
いわゆる sr-only クラスのような実装はあるけれど、想定外の閲覧環境で(例えば -10000px の位置指定が)どうなるかわからないし、みんなが同じコンテンツを読むほうがよいのではないか、と私はアドバイスしました。

テキストの表記についても、「10:00~」はちょっと不安。「10:00開始」はよさそう。「10時00分開始」はさらに安全。

けれど、このあたりの読み上げはユーザーエージェントに依存しているし、読み手は 10:00 を時刻だと解釈できる可能性は高い、などなど。

一方で IE や Edge でレンダリングが崩れる、といった指摘、機種依存文字の指摘、などもありました。

プレビュー Web アプリのおかげで、効率的に検証することができました。

ですが、Nyoho さんもご多忙だったので、実際に解決したい課題がすべてクリアできたのは、イベントの前日の夕方でした。

この話には Python の要素がほとんどないのですが、今回の一連の作業を通じて、PyCon mini Hiroshima チームの中で「アクセシビリティ、こんな風にやっていくんだなあ」という感覚を共有できたこと、私自身も「アクセシビリティやっていき勢」としての活動ができたことを、ちょっぴりうれしく感じています。

今回のイベントにスクリーンリーダーユーザーが参加してくださったわけではなく、リアルなフィードバックをいただくのもまだこれからの課題です。

このチームの経験を、次回の PyCon mini Hiroshima で、かどうかはわかりませんが、どこかで活かしたいと思っています。

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リスボン: Vocalizer for NVDA のふるさと

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shuaruta blog でも書いていますがヘルシンキとリスボンに行きました。

ペット事業の調査もしたのですが、ポルトガルに行くなら Rui Fontes さんに会ってみたいと思い、連絡を取って、時間を作っていただきました。

スクリーンリーダー NVDA のコミュニティで 2013 年ごろに発売された Vocalizer for NVDA という有償の音声合成エンジンがあるのですが、この製品の発売元 Tiflotecnia 社の代表が Rui Fontes さんです。

日本からも購入してユーザーになっている人もいらっしゃいます。

私も発売当時に製品やウェブサイトの翻訳を手伝ったのですが、メールでのやりとりしかしたことがありませんでした。

お会いしたのは6月21日の午後、観光客でにぎわうベレンという町のカフェでした。盲導犬のドゥピィくんを連れて Rui さんはいらっしゃいました。

写真 西本と Rui Fontes さんのツーショット

服装は水色のポロシャツとジーパン、シルバーの髪、たっぷりと髭を蓄えた芸術家のような顔立ち。

グラスをクルクル回しながら、穏やかにお話をしていただきました。

失明される前は会社員、コンピューターも使ったことがあった、失明して退職して起業。ずっと夫婦2人で会社をやっている。

もうひとりの Rui こと、ポルトガル在住のエンジニア Rui Batista さんが NVDA 事業のパートナー。

スクリーンリーダーが登場したころはポルトガル語のよい音声エンジンがなくて苦労した。Dorphin とか ZoomText とか WindowsEyes とかスクリーンリーダーはいろいろ使った。

現在は視覚障害者が使うスクリーンリーダーとしては NVDA がいちばん普及している。メーリングリストなどで教えあうことが多い。障害者協会のICT普及活動は少ない。支援機器の展示会はポルトという町で行われているけど、出展料が高いから出さない。

人口1000万人のポルトガルで、NVDAユーザーが400人くらいだ。(日本は人口がその10倍で、NVDAユーザーは1.5倍ですね。。)

NVDA は無料なのだからと言われて、サポートにお金を払ってくれる人は少ない。

視覚障害者の職業で多いのはテレフォンオペレーターだ。マッサージをする人は昔はいたが、今はいなくなった。

Microsoft Office は使われている。Excel でみんなが高度なことをしてるわけではないので、JAWS が必要な人は少ない。NVDA の機能で十分だ。ナレーターはまだ Office を使うには足りないだろう。

パソコンが普及したかわりに DAISY など録音図書が普及していない。

スマートフォンは Apple が普及しているが自分は Android にこだわっている。Samsung と Huawei が多いが、後者は貿易摩擦の影響が懸念される。

ポルトガルは障害者差別禁止法制の整備は早かった。法律はよいのだが、あまりちゃんと機能していない。クレームをつけない、受け身の当事者が多いのは、国民性かも知れない。。

移民が増えて、民族や文化は多様化している。ポルトガル語を喋る国はアフリカにも南米にもあるから。。

(市内のラクガキがひどいのもその影響?)そうかもしれないね。。

リスボンからちょっと離れた場所が自宅兼会社だが、ここは住みやすいよ。

そんな会話が、カフェの閉店時間まで、まったりと続いた午後でした。ドゥピィくんは2時間半の会話の間、ご主人の横でじっと座って待っていました。

カフェを出ると目の前はジェロニモス修道院と真っ青な空。

写真 ジェロニモス修道院

Tiflotecnia の人とご挨拶ができたので、これからは Vocalizer for NVDA を日本で使っておられる人、購入を検討されている人にも、なにかお役に立てることがあると思います。

NVDA の Python 3 移行に対応する予定もちゃんとあるそうなので、ご安心ください。

 

追記(2019年7月8日) NVDA 日本語チームの GitHub Wiki 「NVDA用音声エンジンの紹介」で Vocalizer for NVDA の購入方法を解説しています。

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PCNひろしま 第15回終了

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写真 IchigoSoda + 音センサー + サーボモーターの配線

5月26日にPCNひろしま第15回を開催しました。

申し込みされていた経験者枠・入門者枠の方がいずれもキャンセルされたのですが、集まったスタッフ枠と見学枠の大人だけで「教材研究」をしました。

私は IchigoJam BASIC でサーボモーター SG-90 を動かす実験をしていました。
(3月に福岡のこどもプログラミングコンテスト表彰式で見学して、やってみたかった)
サーボモーターは10個セットが2000円とか3000円とかで売られています。

検索すると HowToConnectServoToIchigoJam.pdf という資料が見つかるので、ありがたく使わせていただきました。

古いモデルの IchigoJam ではスムーズにモーターが動かなかったので、きっとマイコンのチップの違いなのでしょう。モーターが1個だったらなんとか電流が足りるようです。

PDM の値を書き込むだけでホーンが動くのは MicroPython と同じような感覚ですね。

ホーンにストローを差すのではなく、ホーンの穴に直接、鈴を括り付けました。

うまく動いたので、以前購入していた HiLetGo の音センサーモジュール(5個セットで700円足らず)を使って「話しかけると鈴を鳴らす」というデモを作りました。

音センサーを使うところは2月にNT広島でやった方法です。

IN(4) で音センサーの OUT の値を読み取ると 0 または 1 が返ってきますが、音声認識のようなものではないので、雑音に弱いです。
ここでは50回読み取って1が返ってきた回数が閾値を超えたら「声が聞こえた」としています。
この数字がいい感じになるように、動かしている環境に合わせて、音センサーのつまみを調整してやります。


次回はたぶん6月30日(日曜)開催です。

今後ともよろしくお願いします。

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「アクセシビリティの祭典 2019」登壇

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2019年5月16日、Global Accessibility Awareness Day に合わせて神戸で開催された「アクセシビリティの祭典」にて、今年もセッション登壇と NVDA の紹介ブース出展をさせていただきました。

リンクなど

アクセシビリティの祭典2019 公式サイト

Togetterまとめ

西本のセッション「スクリーンリーダーで使いやすいサービスやアプリを作りたい技術者の声」スライド

おことわり:動画と一部画像を削除しています。


セッション登壇のふりかえり

どうしてこういうタイトルになったのか、疑問ですよね。その疑問に答える時間すらなかったですね。。

最初に打診をうけたときから「若い人と一緒に登壇してもらう予定」と聞いていたのですが、まったく打ち合わせや準備が進まないまま3月になり4月になり、事前告知や情報保障のためにタイトルや内容を出すタイミングがやってきました。

私は「質問を受けて答える」というセッションのわき役のつもりでいたので、どんな質問が出てくるかわからないタイミングで私がタイトルを出すことになり、もしかしたら「私がひとりでエモい話をする」ことになるかも、と考えていました。

私は NVDA というスクリーンリーダーの開発にコミュニティとしてかかわる一方で、スクリーンリーダーとは関係なく、ソフトウェア技術者として仕事をすることもあります。

ですが、可能な限り、私が関わる仕事は「アクセシビリティを配慮した仕事」でありたいと思っています。

そうでないと恥ずかしいというか、気持ち悪いからですね。。

なので私自身が「スクリーンリーダーで使いやすいサービスやアプリを作りたい技術者」です、と言いつつ、この「仮のタイトル」を運営の皆さんに伝えて、それがそのまま最終的なタイトルになりました。

もし企画が変わってしまって、このタイトルに沿って私が自分の集めている情報や自分の試行錯誤したことなどを喋れば、(あまり盛り上がらなかったと思うけど)いちおう40分は喋れるつもりでした。
今年の CSUN でも、どっちかというと政治的な話ではなく、テクニカルな話ばかり聞いてきましたからね。。

ひととおり情報が公開されたあとで、4月末から連休が始まり、そのさなかに「かずと君」との打ち合わせをしました。

そこで本人から直接伝えられた質問は、セッションで紹介した通りなのですが、「たぶんこういう理由ですね」などと打ち合わせの途中で私が答えたことは、数日かけて詳しく調べてみたら、見込み違いだったものもありました。
どれもちょっと技術的に深い内容で、「ユーザーはこんなことをこんな風に気にしながら NVDA を使ってるんだなあ」と感じさせる興味深いテーマでした。

私が回答を作っているあいだに神戸ではビデオの収録が行われました。

届いたビデオを確認しながら私がしゃべる内容と分量を調整したら、「サービスやアプリの開発者としての自分のネタをしゃべる時間はない」ということがわかりました。

結果的にタイトルはそのままだけど「かずと君からのNVDAのマニアックな質問に答えつつ、スクリーンリーダーを知らない人にもなんとかついていけるように配慮したセッション」として準備を進めました。

当日はどうやら「技術者の声」とタイトルにつけたことが幸い(災い?)したのか、スクリーンリーダーのマニアでない人はブースを見に行ってしまったようですね。
Twitter を読み返しても、わかってくれる人がニヤニヤしながら盛り上がってくださったようです。

「スクリーンリーダーで使いやすいサービスやアプリを作りたい技術者の声」は、私の登壇中に Twitter でつぶやいてくださった皆様の声でした。たぶん。
盛り上げていただいてありがとうございました。

なお、神戸で収録されたビデオが届いて、最後のファイルを見るまで、私は、自分が打ち合わせをしていた相手が ミュージシャン「かしわもちかずと」さんであることに気づいていませんでした。。

セッションは学校の授業で参加できなかったという彼は懇親会で素晴らしい演奏をしてくれました。ありがとうございました。

ブース出展のふりかえり

NVDA は使ったことがあるけど、よくわからなかった。怖い。もう触りたくないと思った。

ブラウズモードってなんですか? 必要あるんですか?

などと声をかけてくださった Web 製作関連の人がいらっしゃったので、丁寧にご説明をしました。

「わかりました。もういちど頑張ってみます」と言って立ち去って行かれました。

無料でダウンロードできるツールとはいえ、やっぱり対面でご説明する場はあったほうがいいんだなあと感じました。

NVDA を知らないという人とも、そうでない人とも、たくさんお話ができてよかったです。

いつの間にかブースで時間を使ってしまい、あまりセッションを聞けませんでしたが。。

配布物やポスターなど、あまり丁寧に準備できていないのが課題だと思いました。

これからもよろしくお願いします。

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技術書典6で売り子を手伝いました

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東京で開催された「技術書典6」に参加してきました。

ただの来場者として雰囲気を知ってお目当てのサークルを見に行こうと思っていたのですが、当日の朝になって、「広島電子工作娯楽部」のブースを手伝って欲しいという話が来て、サークル通行証で設営から入場することになりました。
おかげで、単に来場者として会場にいるよりも、ずっと落ち着いてイベントを楽しむことができました。

基板を作ってみよう

「広島電子工作娯楽部」では「基板を作ってみよう」という新刊を著者が売っているそばで、荷物を見張ったり在庫と売上金を数えたりしていました。

私も基板は作ってみたかったので「やらないといつまでたってもできないです」「たとえ失敗しても『失敗という名の成功』が得られます」「基板が作れると表面実装が怖くなくなります。部品の選択肢が増えると世界が変わります」などなど、著者のセールストークに私も心の中で頷きながら座っていました。

約140部が終了1時間前くらいには完売。来場者1万人という規模もすごかったですが、売り手の熱意と、本の内容のクオリティに支えられた成果だったと思います。

技術書典に広島から参加したサークルとしては初めての実績だったのではないでしょうか。

アクセシビリティ

前回の技術書典5では「こんのいぬ」さんが「これからはじめるWebアクセシビリティ」を販売しておられて、私は後日それを知って電子版を購入しています。

アクセシビリティについての(それを読めないかも知れない人がいる前提の)紙の本を売るって、誰にどう伝わるんだろう、と懐疑的に思ったこともありました。

ですが、未知の世界との出会いを求めている、楽しんでいる、ということが分かってきました。

だったら関わる意義はあるのかな、と思い始めたのですが、今回、私自身のサークル申し込みは落選してしまいました。

お目当てのひとつは、スクリーンリーダー NVDA の同人誌でした。

無事に「ほしがたタイムカプセル」さんのブースで NVDA と DAISY の本を入手できました。

写真: ほしがたタイムカプセルさんのブース

タイトルの「NVDAではじめるヘッドレス・デスクトップ」というのはすごいインパクトですね。

購入した本を帰りの新幹線の中で読みましたが、書き手にいまはまだ視力があること、いずれ視力を失われる見込みであること、そしてご自分がソフトウェア技術者であること、さらにご自分がスクリーンリーダーのユーザーになろうとしておられること、などなど、さまざまな立場の視点が絶妙にミックスされていて、またアニメの知識からスクリーンリーダーの機能をユニークに比喩されているなど、とても興味深く読むことができました。

ブースではヘッドフォンとゲームパッドで Windows を使ってみよう、という体験の環境を用意しておられました。こういう新しい切り口で、1万人の人に NVDA を紹介してくださってありがとうございました。

買った本と全体的な振り返り

買った本の写真です。全部で1万円くらいでしょうか。。

技術書典6で買った本

さきほど書いた「Webアクセシビリティ」の本や、同じく前回の参加者さんが出された「ネコを支える技術」 など、あとで知って電子書籍で購入させていただいた本はあるのですが、あらためて、同人イベントに実際に足を運んで(主に)紙の本を買う、という経験を考え直す機会になりました。

NVDA (と技術書典の公式ガイドブック)以外の本は、買おうと思っていたわけではなく、たまたま目に入って、ちょっと読んでみようか、と気軽に購入したものばかりです。

「テーマが新しくなくても、視点が新しければ、ユニークなコンテンツは作れる」ということがわかります。

キーワードが分からなくて探せないもの、いつか情報収集しようと思いながら実行に移せてなかったもの、逆にキーワードから得られる情報が多すぎて何を読んでいいか分からないもの、古い情報が役立たなくなってしまうもの、などなど、イベントの場でこうして紙の本を見つけることには、まだまだいろんな意味があるようです。

そういえば私はふだんから「考え事をするために本屋に行って、背表紙を眺めながらあれこれ思いを巡らせて、本当に欲しい本はあとでネットで買う」みたいなこともよくやっています。

私は自分の仕事場のペーパーレスを目指していることもあり、紙の本をたくさん持ちたいわけでもないのですが、同人誌については「まあいいか」と感じています。
電子版で買い直せたら買い直すかも知れませんね。。

400以上の書き手が発信するコンテンツを1万人の参加者に6時間で伝える、と考えると、ポスターセッションよりももっと効率的なわけで、不思議でもあり、すごいなあと思った一日でした。

来場者も年齢・性別を問わず、いろんな人がいらっしゃいました。

ふつうの入場者としての参加だったら相当並んで会場に入ることになっていたと思うと、

「東京のすごいところは、とにかく人が多いこと」

「東京のつらいところは、とにかく人が多いこと」

ですね。。

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PCNひろしま 第14回終了

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2017年に こどもプログラミング教室(PCNひろしま)参加について という記事を書いたのですが、その後について報告します。

2017年12月に私が「シュアルタ」として fabbit 広島駅前を利用しはじめたときにお願いをして、PCNひろしまの会場として使わせていただけることになりました。

2018年1月の第3回以来、だいたい月末の日曜日の午前に、fabbit 広島駅前で「PCN ひろしま」を開催させていただいています。

最新の予定は connpass グループでご確認ください。「グループのメンバー」になるとメールで開催予定を受信できます。

2019年3月24日、昨日は「第14回」の開催日でした。

PCN ひろしまの対象は「小・中学生の親子ペア」です。

はじめての方は「入門者枠」でお申込みいただくと、機材をお貸しします。
(いままでいただいた参加費などで、IchigoJam 5セット、キーボードとモニタ 各3セットを揃えました)

IchigoJam を購入されてご自宅で遊んだり勉強したりを始められたお子さんは「経験者枠」でお申込みいただいています。

第14回は経験者枠のお子さんが2人でした。おふたりとも、最近は毎回のように来てくださっています。

今回の運営メンバーは私を含めて2人で、それぞれお子さんと「遊びたいゲーム」「作りたいプログラム」などを話し合いながらサポートしました。

入門者枠の題材で使う「かわくだりゲーム」に「スクロール方向を逆にする」「スコア表示をつける」など、私がちょっとした改造をして、遊び比べてもらったりしました。

改造かわくだりで遊んでいる様子

最後に、これは教材ではなくて私の私物なのですが、IchigoJam で動くように改造した「カムロボ」のキャタピラが片方動かなくなってしまい、分解して修理をしようと頑張ってみました。

カムロボ分解中

カムロボのギアボックス

お子さんたちも興味ぶかく見守ってくれたのですが、工具が足りなかったので、修理は次の機会までお預けになりました。

連れてきてくださった大人の方には、3月3日に福岡で開催された「こどもプロコン(プログラミングコンテスト)」の表彰式を見に行ったお話をしました。

広島県のお子さんたちもコンテストに応募をするように後押しをしていきたいと思っています。

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CSUN国際会議2019に参加中

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ひさしぶりに CSUN Assistive Technology Conference に来ています。

Twitter @24motz で聞いたことをメモしながら会場を回っています。

twilog でまとめています。

どのくらいひさしぶりかというと、2002年が前回の参加だったようです。17年ぶりですね。。当時はロスアンジェルス空港のすぐそばのホテル、その後会場がサンディエゴになり、今年からアナハイム。
ディズニーランドのすぐ近くにいて、ホテルの中をずっとうろうろしています。

今回の大きな目的は NVDA の開発をしている NV Access の人たちにひさしぶりに会って話をすることでした。

昨日、目的は果たすことができました。

NV Access のセッションの様子

あらためて NVDA 日本語版の状況を報告。

今年これから進められる Python 3 移行における日本語の文字コードの問題、 Windows 10 の新しい日本語入力メソッドへの対応の問題、など、日本の NVDA ユーザーにとっての不安材料を伝えました。

話し合った結果、これらの問題を確実に解決しながら前に進んでいけそうだという確信を持ちました。

詳しいことは、いずれお伝えしていきたいと思っています。

株式会社シュアルタとしては NVDA の法人向けサポート事業を準備中です。

数々のセッションや企業などの展示から、今後に向けたヒントや刺激をいろいろもらっています。

たくさんの盲導犬が会場中を所狭しと働いているのも、17年前と変わらない、ほほえましい光景です。

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2019年

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あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。

写真: 白い犬のアンナと白いイノシシの置物

株式会社シュアルタは2019年2月に設立1周年を迎えます。

まだまだはじめてのことばかりで落ち着きませんが、飛躍できる会社を目指して頑張ります。

kikurako は1月30日から2月11日まで宮島で展示会を開催します。

こちらもよろしくお願いします。

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アンナの日記

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「そんな広島」Advent Calendar 2018 の 23日目の記事だワン。

写真: 白い犬、アンナ。首にピンクのリボン

シーリハムテリアのアンナ(メス、5さい)だワン。

5年前に、生後2か月で広島に来たワン。

パパとママは今年、会社を作ったワン。

アンナも会社のメンバーになったワン。

肩書は「くんくん隊長」。

お給料なのかな、前よりもらえるオヤツが増えたワン。

会社の名前、シュアルタ の「ア」はアンナの名前、「ル」と「タ」はママとパパの名前の頭文字だワン。
「シュ」の由来は秘密だから言っちゃダメ、だって。。

会社のメンバーになったらすぐ、大きなお仕事。
出張で初めての東京。大きなペットイベントを視察。
キラキラ着飾ったワンちゃんがいっぱい来てたワン。

秋には広島の「ペット博」にも行ったワンよ。

今年はお医者さんのお世話になることも多かったワン。
美味しいお肉をもらったら骨がお口に引っかかって取れなくなったり、おなかを壊したり。。

そういえばパパも今年、よく病院に行ったワン。
夜中にアンナに手を出そうとしたパパに、ついカッとなってかみついたことも。
パパは指の血が止まらなくて病院に急行。
アンナもびっくりしたワンよ。。

いつもお散歩をしていた河川敷や川沿いの道が、7月の大雨で壊滅。

ショックだったワン。

最近になってやっと前のようにお散歩できるようになってきたワン。

シュアルタは、災害のときに行方不明者の捜索に活躍してくださる
NPO法人「日本レスキュー協会」の法人会員になったワン。
レスキュー犬は、すごい訓練を受けた優秀なワンちゃんたちなんだって。。

ママは愛玩動物飼養管理士(2級)を取得したよ。おめでとうワン。

パパは動物学や応用行動学の専門書をいっぱい読んだんだって。
アンナのこと理解できたワンか?

「イグ・ノーベルの世界展」で「バウリンガル」の実物も見たんだって。
パパもアンナの言葉わかるようになったワンか?

アンナは会社のお仕事もしなくちゃ、なので、パソコンも勉強して、こうしてパパのブログも代筆するんだワン。

でも、文章を書くのは疲れるワン。ツイッターも始めたけど、インスタのほうが楽だワン。

もうすぐ「ワンコ年」も終わるけど、来年もアンナとパパとママをよろしくワン。