投稿者: nishimotz

  • 2024年7月

    2024年7月

    2024年前半を振り返って近況をまとめます。

    ペットとの会話形式

    shuaruta blog ペットについてのあれこれブログ

    最近はこちらを頻繁に更新しています。

    ペットとの会話形式を使って、飼い主が実際に直面した問題とその解決過程をストーリーとして描くことで、読者に対して具体的で実践的なアドバイスを提供できます。例えば、「アンナ(犬)が吠えすぎる問題を解決するために、どのようなトレーニングを行ったか」を会話形式で紹介します。

    だいたいご想像の通りの方法で書いていますが、例えば私の ChatGPT のカスタム指示には以下が入っています。

    アンナ、ハコ、フク、パパ、ママの対話形式のブログも書く。
    アンナはメスの犬で、文末にワンをつける。
    ハコはメスのネコで、文末にニャをつける。
    フクはオスのネコで、文末にニャアをつける。

    どのくらい生成結果を書き直しているのか、聞かれたことがありますが、たくさん書き直したり、順番や設定を入れ替えたりすることもあるし、ほとんどそのまま、ということもあります。Claude もときどき試すのですが ChatGPT で書く方がしっくりきます。

    イラストは ChatGPT の画像生成(DALL-E)と Adobe Firefly や Photoshop の生成AIを併用しています。写真をイラスト風に変換できるのも面白いですね。

    イヌとネコとパパがAIの通訳を介して会話しているイラスト

    動物と会話ができるAIの開発は、技術的には可能性がありますが、多くの課題も存在します。

    現段階では、完全な会話は難しいかもしれませんが、動物の基本的なニーズや感情を理解し、飼い主に伝えるAIの開発は現実的な目標と言えるでしょう。

    これにより、飼い主はペットの健康や幸福をよりよく管理できるようになるため、ペットとの関係を深める一助となるでしょう。

    PyCon JP 2024

    PyCon JP 2024 チケットの種類と販売開始日のお知らせ

    記事の投稿者として名乗っていますが、PyCon JP 2024 主催メンバー(スタッフ)として、広島からリモートで活動しています。

    PyCon JP 2024 カンファレンス本体は 2024年9月27日(金)、28日(土) に TOC 有明コンベンションホールにてオフライン開催にて実施します。

    ここは私のブログなので、個人的な思いを追記します。

    個人情報保護法、インボイス制度、障害者差別解消法など、事業者が向き合うべき課題が増え、その対応が厳しくなっています。非営利のITカンファレンスも例外ではありません。

    この現状を踏まえ、私も経験の幅を広げたいと思い、(2012年の併催イベント以来)ひさしぶりに PyCon JP スタッフとして活動することにしました。

    これまで主に参加者管理に関わってきましたが、今日のチケット発売開始が一つの大きな節目と感じています。

    ITカンファレンスを主催するコミュニティの維持や活性化が難しくなっていることは理解していますが、それ以上に、「なぜ」「誰のために」「どのように」イベントを行おうとしているのかを大切に考えるチームでありたいと願っています。

    PyCon JP が、参加者の皆様にとって有意義で価値あるものとなることを目指しています。これからも引き続き頑張っていきたいと思います。

    皆様のご参加を心よりお待ちしております。どうぞよろしくお願いします。

    Robot Framework と NVDA

    YAPC::Hiroshima 2024 でも運営スタッフとしての貢献のひとつとしてトークのプロポーザルを出し、うっかり採択されて喋らせていただいたのですが、今回 PyCon JP 2024 にもプロポーザルを出しました。

    • Robot FrameworkとNVDAスクリーンリーダーによるアクセシビリティのテスト自動化

    ありがたいことに採択されたので、登壇者としても準備を頑張ります。

    過去の関連発表として PyCon JP 2016 「Robot Frameworkでブラウザテストやってみた話」があります。すでに素晴らしいお話をされた方がいらっしゃるので、私に技術的な貢献の余地があるのかと思ったのですが、まあ8年前のご講演なので何かあるだろうと気を取り直し。。

    私はスクリーンリーダーNVDAと日本語版アクセシビリティサポーテッド(AS)情報、つまりウェブアクセシビリティ基盤委員会(WAIC)の活動に関わるところを深掘りしているところです。

    ウェブアクセシビリティに関係ある人にもない人にも役立つことを目指して準備をすすめます。よろしくお願いします。

    「Robot FrameworkとNVDAスクリーンリーダーによるアクセシビリティのテスト自動化」白いネコ型のロボットが登場するイメージイラスト

    すごい広島IT初心者の会

    あいかわらず「すごい広島IT初心者の会」として、毎月、月末の水曜日の夜にハイブリッドで勉強会を続けています。

    7月31日が(with Pythonとしての開催から通算して)第88回になります。

    新しい人が参加してくださるようになった一方で、むかし初心者だった人たちが初心者を意識したテーマで喋ってくださったりしていて、私としては楽しくやらせていただいています。

    また、初心者向けではなさそうな勉強会も広島地域で別途あれこれ開かれるようになったと感じます。予定が重なって参加できないことも多いのですが、なるべくいろいろな分野、いろいろなレベルの内容を学ばせていただこうと思って、足を運んでいます。

    PCNひろしま

    最後に、4月の報告の続きとなりますが、PCNひろしまのご案内です。

    8月24日 第69回 PCNひろしま

    7月と8月は紙屋町 Camps で開催します。今日は7月の開催日でした。

    IchogoJam で大作ゲームを作ろうと頑張っていたり、簡単なゲームをすこしずつ面白くしようと改良したり、そんな参加者のみなさんでした。

    こどもプログラミングクラブの活動で、街中の道路に面した明るい部屋で、動物たちが大きなテーブルを囲んで、パパやママに教わりながらプログラミングをしているイラスト

    運営ミーティングやスタッフ勉強会も行っています。活動に関心のある方は、見学枠でご参加ください。お子様とご一緒での見学も歓迎しております。

    トークまとめ

    What You Like May Not Be for Someone オープンソースとアクセシビリティ

    2024年2月10日

    YAPC::Hiroshima 2024

    YouTube

    スクリーンリーダーでアクセシビリティチェック

    2024年4月13日


    第116回「WEB TOUCH MEETING」アクセシビリティSP

    プログラミング学習のための写経入門

    ASテスト体験会202406

    はじめてのイマーシブなアプリの開発

  • PCNひろしまの運営

    3月30日に開催した第64回 PCNひろしま こどもプログラミング教室にて、通常の内容と並行して運営ミーティングを開催しました。参加されたのは、経験者枠で参加された2組、運営スタッフ3人、運営に関心があるという見学者3人でした。

    PCNひろしま

    自分の書いたプログラムが動く感動を味わおう!

    BASICプログラミング専用パソコン『IchigoJam』をはじめとしたプログラミング教材を活用し、子どもたちがプログラミングを楽しく学ぶことのできる場を提供することで、ものづくりへの関心を高め、ひろしまの次代を担う地域人材の育成に寄与します。

    というミッションで、2017年から広島市で活動してきました。途中、コロナ禍でオンライン開催の時期もありましたが、最近は会場開催を再開し、運営のあり方の模索を続けてきました。

    「PCNとは」もあわせてご参照ください。

    具体的には、毎回、以下の枠で参加者を募集しています。

    • 初心者枠:機材をお貸しして、体験していただきます。5セットが利用可能です。
    • 経験者枠:ご自分で機材を揃えて持参していただき、「やりたいこと」を運営メンバーがサポートしています。

    代表の交代

    西本は運営メンバーとしてはずっと参加していましたが、今回、代表を引き継ぎました。よろしくお願いします。

    まず参加者(こどもさんとご家族)の安全と満足、そして運営メンバーにとって楽しく充実した場であることを目指します。

    通常の開催に加えて、何か盛り上がれるイベントもやってみたいですね。

    IchigoJam は奥が深いコンピュータですが、物足りなくなった人にも次のステップを提案していきたいです。

    数十年前、広島の街でコンピュータや電子工作に興味をもってうろうろしていた私にも、出会った大人の人たちに教えてもらったり助けてもらったりした思い出があります。自分にとって「恩送り」だと考えています。

    2024年度

    毎月、月末の土曜日の午前に開催する予定です。

    参加費は当面、無料とします。

    次回は4月27日に port.cloud (ポクラ) での開催を予定しています。

    こどもたちにプログラミング教材を体験していただく場が、広島にいろいろありますが、選択肢のひとつとしてご検討いただけるとありがたいです。

    運営ミーティングやスタッフ勉強会も行っていきます。今後のPCNひろしまの活動に関心のある方や、運営に携わってみたいとお考えの方は、ぜひ見学枠でご参加ください。

    イベント管理者へのお問い合わせもご利用ください。

  • YAPC初登壇、初スポンサー

    YAPC::Hiroshima 2024 中の人としてのブログ2本目です。

    スライド

    What You Like May Not Be for Someone オープンソースとアクセシビリティ

    YAPC::Hiroshima 2024
    2024/02/10 10:30〜
    bitRiver/カナル・ウェブ会場(コスモス)
    トーク (20分)

    「障害者差別解消法とウェブアクセシビリティ」のこと
    「WAI-ARIAを使え」「HTML標準を素直に使えばアクセシブル」どっちも正しくなくて「支援技術で実際に確認してください」だけを言い続ける人になります
    日本のウェブアクセシビリティの実装に必要な情報の整備──ウェブアクセシビリティ基盤委員会作業部会2
    みたいなことを話しました

    AIにイラストを書かせたらPPTXファイルが重くなりすぎて、PDFでプレゼンしましたが、それをDocswellでうまくテキスト抽出できず、あまりアクセシブルになっていないことをお詫びします。

    ウェブアクセシビリティ実装入門

    今回のトークのリハーサル的に1月末に喋ったスライドです。テキスト抽出が比較的マトモなので、合わせて紹介しておきます。

    NVDAチートシート

    株式会社シュアルタがご当地スポンサーとして配布できるものが、すぐに増刷できる「NVDAチートシート」だったので、これを紹介する内容としました。

    過去の経緯は アクセシビリティの祭典 2018 と NVDA チートシート に書きましたが、実はこのチートシートそのものをちゃんと説明した執筆や登壇をしたことがありません。いずれやろうと思っていることの「頭出し」をさせていただきました。

    合理的配慮と環境の整備

    多くの誤解があり、正しいことを伝えようとしている人が増えている中で、私もまた、ウェブアクセシビリティが何にあたるのか、本当に義務化されるのは何なのか、エンジニアの人に向けたメッセージを伝えようとしました。

    情報処理試験の特別措置が合理的配慮で行われている、いう根拠はありません。私が個人的な見解として紹介しました。

    質疑応答ふりかえり

    Q: アクセシブルなサイトの事例は?

    A: たとえば aaa1y.com が参考になります。

    Q: 他のプラットフォームでNVDAを動かせるか?

    A: Windows 専用です。Linux には ORCA があり、日本語対応が進んでいません。ですが Python でスクリーンリーダーを実装した事例であり、NVDA のヒントになったとされています。

    Q: どういうプロダクトにアクセシビリティ確保の必然性があるか?

    A: チームで仕事をする手段としてプロダクトを選ぶときに、ひとりでも使えない人がいるとチーム全体がそれを選べない、といった判断があり得ます。そういう思いでいくつかの会社がプロダクトのアクセシビリティ確保に取り組んでいます。

    つけくわえると、助かるのは将来の自分かもしれない、みたいなことは、よく出る話です。技術やノウハウをオープンソースにしたり登壇やブログで公開すると、転職や事業譲渡などで失われるリスクが減る。そういう話と似ていて、自分がアクセシビリティ確保をしていたから、将来の(なんらかの困難を抱えることになった)自分が助かる、みたいなことがありますよね。きっと。。。

    シュアルタのこれから

    株式会社シュアルタとして配布したNVDAチートシートが、何かのきっかけになると嬉しいです。

    ウェブアクセシビリティ基盤委員会の会員組織として、NVDA日本語チームの裏方として、またNVDA日本語版にコード署名を提供し、NVDAを組織でお使いになる場合の(セキュリティを含めた)技術支援者として。

    さらには、アクセシビリティチェックの教育コンテンツ作成、ウェブアクセシビリティそのもののコンサルティング、など、これから頑張っていくつもりです。

    この分野での登壇が今年も何度かありそうです。またどこかでお会いできるのを楽しみにしております。よろしくお願いします。

  • YAPC初参加、初運営

    やってもやっても果てしなくやることがあって、終わらないと思っていたのですが、前々日になり、前日になり、当日になり、アフターイベントがあり、YAPC::Hiroshima 2024 が終わりました。

    公式発表で参加者が448人とのことで、広島でこの規模のITエンジニアのお祭りを、無事に開催できたことをあらためて嬉しく思います。

    広島の組織、企業、エンジニア、学生の皆さんに届けようと必死でしたが、実は私自身が初参加でした。こんなイベントになるに違いない、と信じて伝えてきましたが、ふりかえると「エンジニアであれば誰でも楽しめるお祭り」でした。

    広島にPerlコミュニティがないのにどうして開催できたのか、とアフターイベントでも質問があったので、私の立場で書いてみます。

    広島開催の立役者 chanyou0311 さんと出会ったのは、私が PyCon mini Hiroshima を立ち上げて、同時にそれを PyCon JP でアピールしはじめたころでした。

    以来、広島と東京のイベントでご一緒したり、参加していただいたり、オープンセミナー2022@広島では登壇していただいたりしました。

    YAPC::Kyoto 2023 で「次は広島?」という話が出て、中の人がちゃんゆーさんだとわかり、私に声がかかって巻き込まれることになりました。

    私は「巻き込まれ力の高い人」だと言われたことがあり、今回も見事にそうなりました。YAPCはいままでノーチェック。ライトニングトークの発祥の場らしい、と知りましたが、現在のこのイベントの魅力は、記録やクチコミから判断するしかありません。

    とにかく広島にすごいものがやってくる、地元の人に気づかれずに終わってしまうのはもったいない、ぜひ「オール広島で歓迎」したい、と思いました。

    広島チームのもうひとりのキーパーソン mu2in さんとは、現在は「すごい広島 IT 初心者の会」という(最初はテーマがPythonだったのですが)月末水曜日の勉強会を共同で開催しています。ちなみに次回は2月28日、ハイブリッド開催です。

    長年のコアチームの皆様と、広島現地組は、打ち合わせを重ねながら、すこしずつ「仲間」になれてきたと感じます。不採用になった候補地も含めて、下見にきていただいてご一緒したり、リモート会議でエンドレスな話し合いを重ねたり、よい思い出です。

    準備の初期段階で「そんなキャパの会場では開催できない」という指摘があり、「いやいや、そんな大規模になるわけがない」と疑いながらも、広島観光コンベンションビューローさんを頼る提案をしました。私は RubyKaigi 2017 運営メンバーだったご縁で、この組織とつながりがあり、あっという間に400人が集まれる本編と懇親会の会場が決まりました(その時点でもう他に選択肢がない、という状況でもありました)。

    以来、広島国際会議場と広島市文化交流会館のご担当の方々とは、当日まで、本当に膨大で細かいやりとりをしました。前夜祭の飲食は広島国際会議場1階のバッケンモーツアルトカフェさんにお任せしました。Sさん、Yさん、Mさん、Uさん、Sさん、ご丁寧に御対応いただいて感謝しております。

    一方で、広島でYAPCを盛り上げる、ということについては、私は「どぶ板営業」しかないと覚悟し、実践を続けました。

    そんなもの役立つのかと言われながらもハガキサイズのチラシを作り、地元のウェブ系の勉強会で配布したり、コワーキングスペースなどに配布を依頼しました。実はチラシ配布をお願いできる方々は、スポンサー企業を紹介してもらえたり、学生さんと接点のある方々であることも多く、そういう意味で、地道にイベントの周知に繋げられた可能性もあります。

    私がLTなどでYAPCを紹介するときは Perl をわざわざ伏せ字にして、●●●●が何であれ、みなさんが誰でも楽しめるすごいお祭りです、という紹介をしていました。まあ裏切られたと思った人はいないはず。。

    広島の勉強会コミュニティの中心メンバーは「オープンセミナー」という中四国地方のゆるやかな勉強会ネットワークに関わっており、オープンセミナー2022@岡山でオンライン登壇された とほほ さんのことも話題になりました。そのときは「広島のイベントでご紹介できればよかったのに」という思いもありました。今回「リアル登壇としては初めて」のお願いを広島で実現できたことを嬉しく思います。ここまで喜んでもらえたとは。。

    前夜祭LTの直後に、面識のなかった若い人に、インターンしている会社から紹介されてきました。(西本がLTで紹介した)「すごい広島IT初心者の会」に興味があります、と声を掛けられました。

    前夜祭、本編、懇親会の間、「以前は広島の勉強会コミュニティで顔を合わせていた方々」と久しぶりのご挨拶をすることも多々ありました。

    前夜祭と本編での私の担当は会場、飲食、スポンサーブース、懇親会などで、ほとんどセッション会場に入ることがなく、コンテンツは私もこれからじっくり楽しもうとしているところです。ですが X でずっとタイムラインを追いながら、皆様が楽しまれているようすを楽しんでいました。

    私は最近は地域の町内会の運営なども手伝っており、改めて感じることがあります。

    「お祭りを続けるためのコミュニティ」なのか。

    「コミュニティを続けるためのお祭り」なのか。

    それが、どちらかわからなくなるくらい成功すると、いわゆる「弾み車の法則」が回り始めるのだ、と。

    YAPCという素晴らしいコミュニティと出会えたことに感謝します。

    自分の登壇者、スポンサーとしてのコンテンツについては、別の記事で書きます。

  • 2024年2月

    YAPC::Hiroshima登壇予定

    いよいよ今日が前夜祭、明日が本編です。

    いろいろ忙しかったですが、ついにこの日が来たなあ、という感じです。

    2024/02/10 10:30〜
    bitRiver/カナル・ウェブ会場(コスモス)
    トーク (20分)

    What You Like May Not Be for Someone オープンソースとアクセシビリティ

    いろいろな人から発言が増えてきた「障害者差別解消法とウェブアクセシビリティ」のこと、そして、なぜか「いいね」がたくさんついた

    「WAI-ARIAを使え」「HTML標準を素直に使えばアクセシブル」どっちも正しくなくて「支援技術で実際に確認してください」だけを言い続ける人になります

    あるいは

    日本のウェブアクセシビリティの実装に必要な情報の整備──ウェブアクセシビリティ基盤委員会作業部会2

    みたいなことを話します。

    オルタナティブとa11y

    a11yは「アクセシビリティ」のことです。

    上記のトークのプロポーザルで私は

    オルタナティブな視点や興味がなければ、この分野には足を踏み入れることもなく、継続もしなかったでしょう。そんな自分自身の経験を振り返りつつ、情報アクセシビリティの世界をご紹介します。

    と書いていました。これを書いたころ、私はまだ「オルタナティブとアクセシビリティ」の関わりにこだわっていました。

    簡単に言えば、大多数の人と違うコンピューターの使い方をするのが楽しい、大多数の人が使わない方法でウェブを使ってみると、思いがけない発見がある、みたいなことです。

    ですが、HTMLやWCAGについて丁寧に考え直して最近、私は「オルタナティブよりも大事なこと」 に気づきました。

    なぜ WAI-ARIA には labelledby や describedby といった「相互参照」の機能があるのか。

    なぜ代替テキストの文字数が多いと miChecker は警告をするのか。

    「スクリーンリーダー用の代替コンテンツ」そのものが非推奨だから。

    スクリーンリーダーユーザのために補いたいことがあるなら、それは「すべてのユーザーに読めるように作れ」である。

    「テキストによる代替」が必要なのは「非テキストコンテンツ」だけなんですね。。

    ということで、「試して遊ぶ!」のときには言っていた「オルタナティブ」→「代替テキスト」→「アクセシビリティ」という言葉遊びをやめました。

    明日の登壇の前に、あらかじめ言い訳をしました。

    ARIA-Barriers

    aria-live がうるさい

    12月にデビューしてそれっきりのバンドみたいですが、新作を発表できるべく、メンバー一同頑張っています。

    温かく見守ってください。

  • 広島国際会議場の受動喫煙対策

    YAPC::Hiroshima 2024 まであと2週間。

    広島国際会議場に喫煙ブースがあるらしいが、受動喫煙対策はできているのか、という指摘を受けたので、今日、打ち合わせのついでに現場を確認しました。

    基本情報として「広島市ぽい捨て等の防止に関する条例」で広島市が定めた禁煙区域に、平和公園一帯が含まれています。

    広島市の禁煙区域

    この条例にもかかわらず、国際会議の誘致に必要なので、国際会議場に喫煙ブースを設ける、という過去の報道があります。その後どうなったか調べてもわかりません。

    私が施設の人から聞いている話では、とにかく全館禁煙で、喫煙所は徒歩数分の離れた場所にしかない。

    しかしイベント運営者として受け取った図面には喫煙ブースと書かれた場所がある。

    現場を見てきました。こういう場所でした。

    写真 広島国際会議場の喫煙ブーストされている場所。手前にパネルが並べられて入口を塞いでいる。

    入口を塞ぐパネルが並んでいて、張り紙がありました。

    写真
張り紙
内容は後述

    館内喫煙所閉鎖のお知らせ

    当面の間館内喫煙所の利用を休止させていただきます。

    お客様にはご不便をお掛けし誠に申し訳ありませんが、ご理解ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

    また、受動喫煙を防ぐため、広島市ぽい捨て等の防止に関する条例に基づき、当会議場の敷地(館内・館外)を含む平和記念公園内での喫煙は全面的に禁止となっていますので、ご注意ください。

    国際会議場 館長

    私がこのYAPC運営メンバーとして打ち合わせに来るようになった昨年6月以降、運用されている様子は見られません。

    喫煙される方にはお手数をお掛けしますが、ご理解ください。

    YAPC::Hiroshima 2024 ご参加の参考になれば幸いです。

  • 2024年1月

    あけましておめでとうございます。
    今年もよろしくお願いします。

    写真 おせち料理を見ているイヌのアンナ

    YAPCチケット販売終了迫る

    2024年2月10日@広島国際会議場

    開催が迫ってきました。このイベントに運営スタッフとして、スポンサー(シュアルタ)として、登壇者(テーマはアクセシビリティ)として関わっています。

    チケット販売が(現時点で)1月10日までとなっています。

    運営ブログに、YAPCについての記事がたくさん掲載されています。お読みいただけるとありがたいです。

    ASテストもくもく会

    アクセシビリティ サポーテッド(AS)テスト もくもく会 202401
    2024/01/18(木) 19:30 〜 21:30 オンライン

    去年 WCAG 2.2 が勧告となりましたが、WAIC WG2ではウェブアクセシビリティJISに関する実装者向けの情報の整備を急いでいます。

    2023年からワーキンググループの主査として活動し、多くの人にご協力いただいていますが、「もくもく会」をお気軽にご参加いただける場として、これからも定期的に開催したいです。

  • 2023年12月

    定期更新を目指している近況報告です。

    すごい広島 IT 初心者の会

    たびたび書いていますが、毎月、月末の水曜日の夜にハイブリッドで開催している「初心者歓迎、喋りたい人歓迎」の勉強会です。

    「すごい広島 with Python」の時代から数えて、第80回が終わったばかりです。12月27日に予定されている第81回は懇親会を予定しています。イベントページは準備中です。

    Microsoft Account 再入門

    10月の「すごい広島 IT 初心者の会」で喋った内容です。

    AIコードエディタCursorを使ってみた

    11月の「すごい広島 IT 初心者の会」で喋った内容です。

    PyCon APAC 2023

    2023年10月に PyCon APAC に参加して、広島のコミュニティ活動をポスターで紹介しました。

    サイトワールド2023

    2023年11月に東京で開催された「サイトワールド2023」でNVDA日本語チームがイベントを行い、私も発言の時間をいただきました。

    以下は開催報告の記事です。録音をお聞きになって、アンケートに回答していただけると、スライドをご覧いただけます。

    あなたの生活を便利にするNVDA活用事例紹介を開催しました

    イベントのあとでポッドキャスト収録に参加しました。以下でお聞きください。

    JBICTポッドキャスト NVDA日本語チーム

    はんなりポッドキャスト

    はんなりポッドキャスト第14回にゲスト出演しました。こちらもよろしければお聞きください。

    オープンセミナー広島2023

    オープンセミナー2023@広島「生成AIとのつきあい方」

    運営メンバーとして、また株式会社シュアルタとして協賛しました。当日が他の予定と重なって、部分的にしかセッションを聴講できなかったのですが。

    アクセシビリティサポーテッド情報とウェブアクセシビリティ基盤委員会

    懇親会ライトニングトークのスライドです。

    こちらで紹介しましたが、アクセシビリティ サポーテッド(AS)テスト もくもく会 2023 を9月に開催し、次回の開催を計画しています。

    YAPC::Hiroshima 2024

    ということで、やっと大事なお知らせです。

    YAPC::Hiroshima 2024 の運営メンバーとして活動しています。某所で誇張して紹介をしましたが、

    • YAPCのメインテーマが何であるかに関わらず
    • エンジニアが誰でも楽しめるお祭り
    • 広島にめったに来ない規模の技術カンファレンス

    です。おかげさまで多くのスポンサー申し込みやトーク応募などをいただき、ありがたいことです。

    こんなイベントが広島で開催されるということを、もっと地域の皆様に知っていただいて、興味をもっていただけたらありがたいです。

    YAPC::Hiroshima 2024年2月10日+前夜祭+アフターイベント

    YAPC::Hiroshima 2024 チケット

    特に

    • ご当地広島スポンサー
    • チケット(学生無料)

    が、まだ伝わり切れていないと個人的には思っています。よろしくお願いします。

  • 2023年9月

    ひさしぶりにはてなブログを使ってみました。

    2023年9月(はてなブログ)

    こちらをご参照ください。

  • 2023年8月

    7月に「2023年夏」という記事を書き、まだ夏は続いていますが、今月も近況をまとめます。

    NVDA Expert 2022

    スクリーンリーダー NVDA の開発拠点、オーストラリアの非営利法人 NV Access は NVDA Expert という認定試験を行っています。

    もう2023年も後半ですが、やっとNVDA Expert 2022の認定試験を受験して、無事に合格しました。

    これは、NVDAスクリーンリーダーに関する全般的な知識を試す試験です。NVDAの基本トレーニング教材やユーザーガイド、その他公開されている情報源から、問題が出題されます。

    NVDAは視覚障害者がコンピュータを使用するための支援技術で、画面上の情報を音声で読み上げます。この試験に合格すると、NVDAの使い方に熟練していることが証明され、他の人にNVDAの利用方法を教える能力を有していることが認められる、とのことです。

    このオンライン試験は無料で誰でも受けることができます。試験に合格した場合、公式のリストにNVDAエキスパートとして記載されるための証明書を購入できます。まあ NV Access への寄付のようなものでもあります。

    現在、オンライン試験は英語のみで提供されており、NVDAや他のアプリケーションはすべて英語に設定されていることが前提となっています。NVDA日本語版に慣れている人には、内容よりも英語のハードルが高いかも。

    私はNVDAのドキュメントをずっと翻訳していますが、やはり「これってどうだっけ」みたいなことがあるなあ、と気づかされました。

    アクセシビリティ サポーテッド情報

    ウェブアクセシビリティ基盤委員会(WAIC)のサイトに下記のお知らせが掲載されました。

    アクセシビリティ サポーテッド(AS)情報 検証結果の常時受付開始のお知らせ

    ウェブアクセシビリティ基盤委員会 実装ワーキンググループ(今年度、私が主査をしています)は「アクセシビリティ サポーテッド」な達成方法の情報を提供しています。まだまだ充分ではありませんが。。

    達成方法とは、ウェブコンテンツがウェブアクセシビリティの規格に適合するための具体的な技術や設計の方法を指します。これにはHTMLのマークアップ方法、JavaScriptの使用方法、CSSの設計など、様々な要素が含まれます。

    達成方法の中には、技術的に可能であるものの、主要なブラウザや支援技術でサポートされていないものも存在します。そのような達成方法が採用されると、それが原因でアクセシビリティに問題を引き起こす可能性があります。

    ウェブアクセシビリティ基盤委員会では、アクセシビリティ サポーテッド情報を作成するための検証作業に協力してくださる方を随時募集しています。検証作業は、どなたでも参加可能で、いつでも実施することができます。下記をご参照ください。

    アクセシビリティ サポーテッド(AS)情報

    ということで受付は開始したものの、協力者の人が困ることはないだろうか。

    検証作業を行って、結果を入力して、といったことを、私自身も試そうとしているところです。

    この作業の手順をご説明し、体験していただくオンラインイベントの開催を検討中です。

    すごい広島 IT初心者の会

    すごい広島 IT初心者の会 [77] : 2023年8月30日 19時から21時

    「すごい広島」は、広島を拠点に毎週水曜日に開催されているIT系のもくもく会です。一方で、月の最終水曜日は特別に「すごい広島 with Python」として開催し、Pythonに興味がある方々が集まり、LTや情報交換を続けていました。

    2023年8月からは、このPythonに特化した会合が「すごい広島 IT初心者の会」に進化します。一方で2022年12月から連携してきた地域 Ruby コミュニティ Hiroshima.rb ともひきつづき交流したいと考えています。

    「初心者」コミュニティとあえて名付けたことを補足します。

    私たちは初心者の人々がプログラミングを楽しみ、新しいスキルを学び、自分自身を成長させることができる環境を提供したいと考えています。私たちはRuby、Pythonなどのプログラミング言語を中心に、広島で初心者が楽しく学べる場を提供し続けます。

    ただし、「初心者」という言葉は私たちのコミュニティが限定的であることを意味するものではありません。私たちはすべての人々を歓迎します。初心者でない方も大歓迎です。むしろ、経験豊富な方々には、初心者の方々を温かくサポートしていただきたいと考えています。

    私たちは、このコミュニティが互いに敬意を持って接する、学びと成長の場であることを重視しています。そのため、初心者の方を不快にする行為や発言はご遠慮いただきます。初心者の方に安心して参加していただくために、きちんと運営します。

    2017年「すごい広島 with Python」という名前でPython初心者向けの勉強会(Python Boot Camp in 広島)のフォローアップを開始しました。それ以来「すごい広島」の一部として、初心者向けの活動を続けてきました。今後も、この信念を大切にします。

    私自身の経験を付け加えると、年を重ねるにつれて、新しい技術やトレンドに追いつくのは確かに大変で、技術の基礎が重要であると改めて思います。新しいものを学びながらも、基本を大切にする、そんな場所で、一緒に学びたいと思っています。

    テーマがプログラミング言語に縛られないようにしたので、アクセシビリティとかスクリーンリーダーの話をしたい人がいらっしゃるかも知れません。広島で私が最初に立ち上げようとしたのは NVDA の開発勉強会で、それがテーマとして狭すぎるという反省から Python の活動を続けてきました。なんだ、戻ってくるのか。。

    ペットあれこれブログ

    「ペットについてのあれこれブログ」の記事を「」として書いています。

    どういう読み手にどう届くのかあまり考えず、書きたいことを、自分のために書いていると、見失ったものを取り戻しているように感じています。