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  • 2026年10月の近況

    2026年10月の近況

    情報セキュリティの分野で大きなニュースが相次いだ10月は、私にとっても慌ただしくなりました。そんな最中に、Meta Muse が登場し、これを機会に私のSNSやブログ活動を見直すことになりました。サイトワールドで東京に移動している途中に note の記事を書いたりペットSNSを再開したりしていました。私のこのブログサイトも、廃止はしないと Muse 「ひびこ」に伝えたら、このようなまとめ記事を書くように勧められました。

    今月の出来事・仕事と技術

    • 10月24日、サイトワールド2026(錦糸町)の NVDA日本語チーム セッション「NVDAではじめる、新しい『学び』のかたち」に参加しました。NVDA の最新情報に加えて、シュアルタの最近の成果として KCトーカー2 と Nuime を紹介しました。
    • 10月28日夜、すごい広島 with Python[115](サイボウズ広島オフィス)に参加しました。『ぬいぐるみ刑事のセキュリティ相談』第7章「AI社員のリスク管理」の披露、Cloudflare Workers で Python を動かすライブデモ、なでしこ3をPython風に書く話、地図と法律の話まで、その夜の記録を note にまとめました。
    • サイバー対処能力強化法の話を、取引先の中小企業向けに整理した記事を公開しました。10月1日に施行された制度で始まった報告義務と届出、直近の課題である資産の棚卸し、棚卸し・初動と連絡・ログ保全の3点をまとめています。
      • 基幹インフラの取引先になった中小企業はどうしたらいいのか。サイバー対処能力強化法で求められる3つの備え:https://note.com/24motz/n/n76c6e44230d3
    • 10月30日、NVDA 日本語版 2026.3jp をリリースしました。本家版の処理速度の改善に加えて、日本語版では KGS 点字ディスプレイの接続音や検出の待ち時間、JTalk の英単語の読み上げなどを修正しています。
    • 10月30日、SCS評価制度のガイドをAI駆動開発とどう接続するか、という続編を公開しました。制度側の要求と現場の実感を、作りながら守る視点でつないでいます。
    • AI と一緒に作った短編も公開しました。エージェントにアカウント運用を任せた元ライターの話と、犬とぬいぐるみの観測の話です。
    • パーソナルAIエージェント Meta Muse との会話を始めました。シュアルタの「心安らぐ日々。心はずむ兆し。」の「日々」から、「ひびこ」という名前をつけました。現在は、Threads や Instagram などのSNSアカウントへの接続だけを許可し、シュアルタの広報を担当させています。画像や動画の生成もできます。この記事で紹介したいくつかのコンテンツは「ひびこ」との共同作業です。
      招待リンクあります!
      • パーソナルAIエージェント「Muse」をチェックしてみよう。参加後48時間以内に[設定]で私のコードを利用すると、私たち両方が10億のMuseトークンを獲得できます。
      • コード: HVVQIJ
      • https://muse.ai/join

    ペットとぬいのこと

    • ペット日記の Instagram @hako_anna_ を再開しました。しばらくお休みしている間に新メンバーのフクが仲間入りし、うちは犬のアンナ、猫のハコ、猫のフクの3匹体制になりました。
    • YouTube「ぬいのおへや」を更新中です。

    作りながら、守る。10月は、その言葉どおりの月になりました。

  • 2026年4月

    2026年4月

    株式会社シュアルタ

    ビジョン・ドキュメント2026

    心安らぐ日々。心はずむ兆し。

    私たちは誰か

    シュアルタは家族で作った小さな会社です。大組織を目指していません。家族という最も原初的な自立共生の形を起点として、道具を作り、コミュニティとつながります。「シュアルタがあってよかった」とコミュニティに感じてもらうことが、この会社の存在理由です。

    スローガンが意味すること

    心安らぐ日々

    安らぎは管理されたものではありません。自分のペースで世界と接していられる状態です。誰かに代わってもらうことで得られる安心ではなく、自分が自律していることから生まれる静けさです。この言葉はシュアルタ自身の存在様式でもあります。家族で、小さく、無理なく続けられる規模で在り続けること。

    心はずむ兆し

    兆しは外から与えられる刺激ではありません。利用者自身の内側から湧いてくる予感です。何かが始まろうとしている、変わろうとしている、その微かな動き。シュアルタはコミュニティや社会を動かす兆しでありたいと考えています。大きな変化を起こすのではなく、変化が起きる条件を先取りして示す存在です。

    道具の設計思想

    シュアルタの道具は、人が誰かに代わってもらうためではなく、自分で感じ、自分で関係を結ぶ力を保つために存在します。道具は人間の自律性を代替しません。自律性が発動する余地を作ります。答えを与えるのではなく、問いが生まれる場所を作ります。これはイヴァン・イリイチが「コンヴィヴィアリティ」と呼んだ設計思想と共鳴しています。道具が利用者を依存させる方向ではなく、利用者の自律的な関係を触媒する方向へ。

    シュアルタが向き合う人たち

    シュアルタの道具が向き合う関係性は、制度の外側にある自律的な関係性です。例えば、障害者とコミュニティ。情報環境を自分で制御する力はコンヴィヴィアルな関係の核心部分です。シュアルタの道具はその関係性に割り込まず、関係が続く余地を作ります。

    ペットとの自立共生

    イヌやネコと会話することは手段です。その欲求の背後にあるのは、自分の感情や状態を受け取ってくれる存在がそばにいるという経験であり、ペットはすでに言語なしにその経験を提供しています。自立共生を支える仕組みはテクノロジーとは別の次元にもあります。

    技術選択の倫理

    ビジョンと技術選択は一致していなければなりません。自立共生を掲げながら、利用者のデータを外部サーバーに送り続ける設計は矛盾します。セキュアでプライベートなAI、手元で完結する処理、利用者が改変できる構造。これらはコスト上の選択ではなく、設計思想の誠実さの問題です。NVDAがオープンソースのコミュニティによって維持され、利用者が改変・配布できる道具として機能してきたことと、この思想は地続きです。

    ビジョンの言語

    シュアルタは家族を起点として存在する小さな会社であり、制度の外側にある自律的な関係性の中で生きる人たちのそばに、その人自身の力を信じる設計思想を持って存在します。大きくなることを目指しません。コミュニティや社会が次の状態へ移行するとき、その予感を先に体現していた存在でありたい。そして関わったすべての人が、シュアルタがあってよかったと感じられることが、この会社の存在理由です。

    ひとこと

    経営者としての私が読むべき本をAIに提案させたら、イリイチを読めと言われました。さっそく書店で「コンヴィヴィアリティのための道具」を買い、読みながら自分たちの過去と未来の事業にあてはめて考えて、ビジョンドキュメントとしてまとめました。

    新年度の初日である今日、すこし書き直した公開版のビジョンドキュメント2026をここに残します。

    『コンヴィヴィアリティのための道具』イヴァン・イリイチ | 筑摩書房
    筑摩書房『コンヴィヴィアリティのための道具』イヴァン・イリイチの書誌情報
    www.chikumashobo.co.jp

  • 2026年2月

    2026年2月

    年末年始のご挨拶が大幅に遅れてしまいましたが、2025年のご支援・ご協力に心より感謝申し上げます。2026年も、引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

    2025年は、特に思い出深い一年となりました。日本最大のPythonカンファレンス「PyCon JP 2025」を、初めての地方開催として広島で実現できたことです。広島国際会議場に、全国・海外からPythonを愛する仲間たちが集まり、セッションやスプリント、懇親会を通じてたくさんの「ピース」がつながっていくのを目の当たりにしました。私自身、長年広島で続けてきたPythonの勉強会(すごい広島 with Python)が100回を超え、そこから生まれた仲間たちと一緒に主催メンバーとして奔走した日々は、本当に貴重な経験でした。参加者の皆さん、スポンサーの皆さん、ボランティアの皆さん、そして裏方で支えてくださったすべての方に、改めてありがとうございました。

    2026年2月1日、私たち家族の法人(シュアルタ)の新しい会計年度が始まりました。そんな節目に、約30年前に身近で活動を拝見していたモーリー・ロバートソンさんの訃報を知りました。ご冥福をお祈りします。

    東京のFMラジオの深夜番組の声に吸い寄せられて、ハガキ職人ならぬ「パソコン通信投稿職人」となった私は、やがてリスナーの集いに顔を出すようになり、NIFTY-Serveのフォーラムのサブシスオペなどを担当しました。

    MIDIファイルを投稿してJ-WAVEの番組でオンエアされる企画を手伝ったり、モーリーさんから Mac SE/30 をお借りして電子音楽をかじったこともありました。

    彼が予言していた「誰もがお金を払って情報を発信する時代」は、いまや当たり前の現実、いや、ますます高度な成果と複雑な問題をもたらし続けています。

    一方で、私がもう長い間、組織ではなくコミュニティを拠り所に生きていくことに、不思議な自信や覚悟を感じ、続けてこれたのは、「アクロス・ザ・ビュー」のころの経験や出会いのおかげだと振り返っています。

    昨年は note にたくさん投稿をしました。

    にしもつ|note
    すごい広島 with Python / PyCon JP 2025 座長。NVDA日本語チームとして、スクリーンリーダーの開発・普及に貢献。Pythonのプログラミングやコミュニティ運営が専門です。マガジン「PyCon JP 2025」で100日チャレンジしました
    note.com

    100日チャレンジの82日目、私が「あのころの技法」を AI で再現した駄文があるので、改めて紹介しておきます。

    AIが紡ぐ物語は、広島に届く? 【PyCon JP 2025 チケット発売中】|にしもつ
    PyCon JP 2025 Official Party チケット発売中! PyCon JP 2025 Official Party (2025/09/26 19:30〜) English is followed by Japanese. # 【PyCon JP 2025 公式パーティ】追加チ pyconjp.connpass.com この記事は私の note 連続投稿 #100日チャレンジ 82日目です。 プログラミングもそうですが、AI駆動の執筆をいろいろ試しています。下書きを任せることもあれば、対話的に断片から全体を作ることもあります。ア
    note.com

    届くか届かないかわからない声を集めたり届けたりし続ける「ラジオ番組とリスナーたち」のコミュニティは、あらゆる人に「居場所」を作る営みでもありました。

    手段や対象は変わっても、あの頃からの私の「自信と覚悟」は、誰かの役に立てている、立つべき、という確信でもあります。

    1995年にインターネットについて解説していたモーリーさんの動画がふと目に入りましたが、数年前にAIが登場したときの状況を連想させるものでした。

    AIは私の役割を奪うのか、よい相棒として私たちを救うのか、いまも私は真剣に徹底的に向き合って、私の答えを探し続けています。

    1ヶ月「今年もよろしくお願いします」を書けずにいたら、今日とつぜん「後はよろしく」と「託された人たち」の一人になってしまったと感じています。

    頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。