カテゴリー: general

  • 2024年7月

    2024年7月

    2024年前半を振り返って近況をまとめます。

    (さらに…)
  • PCNひろしまの運営

    3月30日に開催した第64回 PCNひろしま こどもプログラミング教室にて、通常の内容と並行して運営ミーティングを開催しました。参加されたのは、経験者枠で参加された2組、運営スタッフ3人、運営に関心があるという見学者3人でした。

    PCNひろしま

    自分の書いたプログラムが動く感動を味わおう!

    BASICプログラミング専用パソコン『IchigoJam』をはじめとしたプログラミング教材を活用し、子どもたちがプログラミングを楽しく学ぶことのできる場を提供することで、ものづくりへの関心を高め、ひろしまの次代を担う地域人材の育成に寄与します。

    というミッションで、2017年から広島市で活動してきました。途中、コロナ禍でオンライン開催の時期もありましたが、最近は会場開催を再開し、運営のあり方の模索を続けてきました。

    「PCNとは」もあわせてご参照ください。

    具体的には、毎回、以下の枠で参加者を募集しています。

    • 初心者枠:機材をお貸しして、体験していただきます。5セットが利用可能です。
    • 経験者枠:ご自分で機材を揃えて持参していただき、「やりたいこと」を運営メンバーがサポートしています。

    代表の交代

    西本は運営メンバーとしてはずっと参加していましたが、今回、代表を引き継ぎました。よろしくお願いします。

    まず参加者(こどもさんとご家族)の安全と満足、そして運営メンバーにとって楽しく充実した場であることを目指します。

    通常の開催に加えて、何か盛り上がれるイベントもやってみたいですね。

    IchigoJam は奥が深いコンピュータですが、物足りなくなった人にも次のステップを提案していきたいです。

    数十年前、広島の街でコンピュータや電子工作に興味をもってうろうろしていた私にも、出会った大人の人たちに教えてもらったり助けてもらったりした思い出があります。自分にとって「恩送り」だと考えています。

    2024年度

    毎月、月末の土曜日の午前に開催する予定です。

    参加費は当面、無料とします。

    次回は4月27日に port.cloud (ポクラ) での開催を予定しています。

    こどもたちにプログラミング教材を体験していただく場が、広島にいろいろありますが、選択肢のひとつとしてご検討いただけるとありがたいです。

    運営ミーティングやスタッフ勉強会も行っていきます。今後のPCNひろしまの活動に関心のある方や、運営に携わってみたいとお考えの方は、ぜひ見学枠でご参加ください。

    イベント管理者へのお問い合わせもご利用ください。

  • YAPC初登壇、初スポンサー

    YAPC::Hiroshima 2024 中の人としてのブログ2本目です。

    スライド

    What You Like May Not Be for Someone オープンソースとアクセシビリティ

    YAPC::Hiroshima 2024
    2024/02/10 10:30〜
    bitRiver/カナル・ウェブ会場(コスモス)
    トーク (20分)

    「障害者差別解消法とウェブアクセシビリティ」のこと
    「WAI-ARIAを使え」「HTML標準を素直に使えばアクセシブル」どっちも正しくなくて「支援技術で実際に確認してください」だけを言い続ける人になります
    日本のウェブアクセシビリティの実装に必要な情報の整備──ウェブアクセシビリティ基盤委員会作業部会2
    みたいなことを話しました

    AIにイラストを書かせたらPPTXファイルが重くなりすぎて、PDFでプレゼンしましたが、それをDocswellでうまくテキスト抽出できず、あまりアクセシブルになっていないことをお詫びします。

    ウェブアクセシビリティ実装入門

    今回のトークのリハーサル的に1月末に喋ったスライドです。テキスト抽出が比較的マトモなので、合わせて紹介しておきます。

    NVDAチートシート

    株式会社シュアルタがご当地スポンサーとして配布できるものが、すぐに増刷できる「NVDAチートシート」だったので、これを紹介する内容としました。

    過去の経緯は アクセシビリティの祭典 2018 と NVDA チートシート に書きましたが、実はこのチートシートそのものをちゃんと説明した執筆や登壇をしたことがありません。いずれやろうと思っていることの「頭出し」をさせていただきました。

    合理的配慮と環境の整備

    多くの誤解があり、正しいことを伝えようとしている人が増えている中で、私もまた、ウェブアクセシビリティが何にあたるのか、本当に義務化されるのは何なのか、エンジニアの人に向けたメッセージを伝えようとしました。

    情報処理試験の特別措置が合理的配慮で行われている、いう根拠はありません。私が個人的な見解として紹介しました。

    質疑応答ふりかえり

    Q: アクセシブルなサイトの事例は?

    A: たとえば aaa1y.com が参考になります。

    Q: 他のプラットフォームでNVDAを動かせるか?

    A: Windows 専用です。Linux には ORCA があり、日本語対応が進んでいません。ですが Python でスクリーンリーダーを実装した事例であり、NVDA のヒントになったとされています。

    Q: どういうプロダクトにアクセシビリティ確保の必然性があるか?

    A: チームで仕事をする手段としてプロダクトを選ぶときに、ひとりでも使えない人がいるとチーム全体がそれを選べない、といった判断があり得ます。そういう思いでいくつかの会社がプロダクトのアクセシビリティ確保に取り組んでいます。

    つけくわえると、助かるのは将来の自分かもしれない、みたいなことは、よく出る話です。技術やノウハウをオープンソースにしたり登壇やブログで公開すると、転職や事業譲渡などで失われるリスクが減る。そういう話と似ていて、自分がアクセシビリティ確保をしていたから、将来の(なんらかの困難を抱えることになった)自分が助かる、みたいなことがありますよね。きっと。。。

    シュアルタのこれから

    株式会社シュアルタとして配布したNVDAチートシートが、何かのきっかけになると嬉しいです。

    ウェブアクセシビリティ基盤委員会の会員組織として、NVDA日本語チームの裏方として、またNVDA日本語版にコード署名を提供し、NVDAを組織でお使いになる場合の(セキュリティを含めた)技術支援者として。

    さらには、アクセシビリティチェックの教育コンテンツ作成、ウェブアクセシビリティそのもののコンサルティング、など、これから頑張っていくつもりです。

    この分野での登壇が今年も何度かありそうです。またどこかでお会いできるのを楽しみにしております。よろしくお願いします。