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漁村から復興を語るインターネット放送がスタート

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災害ボランティアが移動茶室からキャンドルキャスト。
Ustreamで毎日夜8時から9時に放送、視聴者と双方向の対話を開始。

2011年6月4日

(写真:「光の茶会」キャンドルキャストの様子)

東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県山田町でボランティア活動を続けている為公史(ためまさひと)さんが、山田町災害ボランティアセンターなどの協力を得て、ご自身の「移動茶室」から毎晩1時間(夜8時から9時)のインターネット放送を行うことになりました。第一回の放送は6月3日に行われました。
放送はインターネットのサービス Ustream を使って実施され、視聴者はインターネットが利用できるパソコンなどから無料で視聴できます。さらに視聴者からの文字による発言ができるので、双方向の対話が可能です。
(参加方法はこの記事の末尾にてご案内します)

岩手県下閉伊郡山田町(2011年3月1日時点の推定人口18,634人)は2011年3月の東日本大震災で、地震と津波による大きな被害を受けました。農業に適した土地に乏しく、沿岸漁業や養殖など小規模な漁業が主要な産業である山田町は、岩手県内陸部にアクセスするために宮古市と釜石市のいずれかを経由する必要があり、震災直後の復旧、その後の復興のいずれにおいても活動の遅れが懸念されてきました。

しかしそのような場所であるからこそ「わざわざ山田町を選んでやってきた」災害ボランティアたちがいます。1995年の阪神大震災におけるボランティアで活躍した陶芸家・茶人の為公史さんもその一人です。荷台に自作の「移動茶室」を据え付けたトラックを信楽(滋賀県甲賀市)から4日間走らせた為さんは「震災のニュースを聞いてじっとしていられなかった。地図をみて山田町が特に大変な状況だと予想してやってきた」と語っています。

山田町災害ボランティアセンターには、技能や経験を生かして長期間の活動を続けておられる為さんのような方が他にもおられます。ボランティア仲間と山田町の復興について日々語り合う為さんは「自分たちのようなヨソモノだからこそ出せるアイディアがある。ヨソモノは外部とのネットワークを持っている。山田町を日本の復興のお手本になる町にしたい。もっと多くの人に情報を発信して議論を深めたい」と考えました。

山田町の漁業の復興には数年を要すると考えられており、生活再建の展望が持てない状況です。やっと入居が始まった仮設住宅も2年後には退去しなくてはならず、津波に負けない生活と産業の再建は急務です。特に漁業は季節が重要であり、タイミングを逃すと1年後までチャンスは巡ってこない可能性があります。

山田町役場による復興計画策定に向けた作業は始まっており、5月27日から31日にかけて避難所などでの「住民懇談会」が行われました。そのような中で地元からは「国や県の対応や住民の意見を参考にしながら復興計画を作っていきたいという事であったが、それとは別に町独自にどこからの意見にもよらない復興計画を立てるべきではないか」(Twitter 発言)といった声もあがっています。

為公史さんの要請を受けて山田町に3日間滞在した西本卓也(オラビー・ジャパン代表 @24motz)は、持参した機材を使って5月31日および6月1日の2回、約4時間(休憩を含む)の Ustream 放送を実施し、為さんとボランティア仲間の「声」をお伝えしたところ、ユニーク視聴者数 37 および 132 となり、山田町にお住まいの方、岩手県内の他の地域にお住まいの方、以前ボランティア活動に訪れた方、ボランティア活動予定の方など、さまざまな方と復興ビジョンに関する議論を行うことができました。
さらにこの2回の放送は、為さん自身がこの双方向の放送に「山田村の未来を語る場」としての大きな可能性を見いだすきっかけとなりました。これが今回の「為さん自身による放送局」の立ち上げにつながりました。

「岩手県山田町から復興を語る光の茶会」は以下のURLからご参加いただけます。
http://www.ustream.tv/channel/tame5

オラビー・ジャパンは引き続きこの放送の技術支援を行い、「外からやってきたボランティア」「地域の住民の皆様」「復興ビジョンに関わる行政の方々」などをつなぐ場を作るお手伝いをしていきます。

なお、今回の放送では「会場にロウソクを点し、映像にはその炎を映す」ことにより、テレビでもラジオでも得られない「場の一体感」を醸し出す試みが好評を博しています。私たちはこの技法を「光の茶会」と命名し、「日本キャンドルキャスト協会」としてこの技法の発展に努めていく計画です。

お問い合わせ:西本卓也(オラビー・ジャパン) nishimotz [atmark] olarbee.com

2011年4月に設立されたオラビー・ジャパン(代表:西本卓也)のミッションは「コミュニケーションとコミュニティの支援」です。広島県広島市を拠点に活動し、「情報発信の支援による問題解決」を目指します。

「漁村から復興を語るインターネット放送がスタート」への1件の返信

私は6月3日~6日まで団体参加でボランティア活動を同じキャンプサイトでさせて頂きましたものです。
現地にいた時はPCへのアクセスが出来ず話しだけを聞いておりました。

実際に現地で生で為公史さん達の意見を聞くことが出来色々考えさせられました。
貴重なお話し、有難う御座いました。
また、これからも長期に渡り支援を継続して行くとのことですが、身体には十分気をつけて
下さい。

私もまた団体で参加をしようと思っておりますのでその際は宜しくお願い致します。

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