Twitterで「衝突を避けてハッシュタグを選ぶ感覚は、アマチュア無線の周波数探しに似ている」と発言したら、何人かに興味を持たれました。
私は小学生から中学生にかけて「子供の科学」や「ラジオの製作」を読んでいたのですが、アマチュア無線をやったのは高校生のときでした。
まだ携帯電話が普及する前で、パソコン通信のほうはモデムが300BPSから1200BPSに進化しようとしていた時代。。
私が使っていたのはアイコムのIC-02Nという144MHzのトランシーバーで、JF4 で始まるコールサインを持っていました。
自宅の屋根の上にアンテナをつけて、夜中まで友人と話したり、友人の友人を紹介してもらって話したり。。いま思えば、あれが私の最初のソーシャルネットワーキングサービス体験だったかも知れません。。
呼び出し周波数である 145.00MHz を watch している(聞いている)と、知らない人から CQ がかかったり、知っている人から自分のコールサインを呼ばれたりします。そして「じゃあ 5.xx に移動」とか相談をして(呼び出し用でない)周波数に移動します。
いつも仲間内で使う周波数、というのもあったりしますが、たまに別の無線局に使われていたりすると混信するので、別の周波数に移動。。
そんな遠い昔の記憶を思い出したきっかけは、先日の WIT 研究会で #wit というハッシュタグを使おうとしたら、他の(海外のユーザの)会話がリアルタイム検索で見つかってしまったので、じゃあ #sigwit に移動、みたいな状況でした。。
私は日常的に公式Web版と公式モバイルを使っており、たまにモバツイッターとTweenを使っています。
リアルタイム検索では、遠い昔の発言は出てきません。だから「その日使おうと思ったタグで、とりあえず検索してみて、衝突がなさそうなら使う」という感覚です。
これが正しいマナーなのかどうか、私にはわかりません。
でも、私には「ハッシュタグ=周波数」はとても自然です。
だから、例えばイベントの主催者が、何らかのハッシュタグを未来永劫にわたって「所有する」という性質のものではない、と感じています。
ハッシュタグについては、私が使っている環境だと、日本語の文字列のハッシュタグをうまく追えない、といった不満があります。
また、テレビ番組を見ながら、その番組の関連発言を探すと、複数のハッシュタグに分散していることもあります。
いずれにしても私は「ハッシュタグとは、単にリアルタイム検索のクエリーに自動でリンクを貼ってくれるもの」としてTwitterの仕様を理解しています。
だから、Twitterにとってあらゆるタイムラインの本質は「リアルタイム検索」であり、ハッシュタグは「クライアントに関する機能」です。
そのように整理した上で、Twitter的な視点で過去のメディアを捉え直してみると。。。
もしかすると「無線機というのは、音声による発言を、周波数という検索キーで、リアルタイム検索できるシステム」なのでは。。
アマチュア無線やテレビ・ラジオのようなメディアを、ちょっと面白い観点から「再発明」する、ひとつのヒントを見つけたような、そんな気がします。
今年オラビーは、今までと全然違う方向に進化するかも知れません。でもあんまり期待しないでください。。