善意と配慮

12月5日と6日の2日間、

HI学会と福祉情報工学(WIT)研究会の共催研究会に出席しました。

http://www.ieice.org/~wit/program/2007_12-no39.html

特に2日目の畠山卓朗先生の講演、大変なショックを受けました。

「スイッチの神様」という紹介を受けて登壇された畠山先生。

http://homepage2.nifty.com/htakuro/index.html

リハビリテーションの現場の御苦労が生々しく伝わってきました。

善意の押しつけや配慮に欠ける技術は受け入れてもらえない。

見かけのニーズではなく、真のニーズを発見すること。

「観察者」「対話者」に加えて「共感者」の視点を持つこと。

福祉技術に限定せずヒューマンインタフェース技術の研究一般に当てはめても

思い当たることがたくさんあったと思います。

「とにかく現場をよく見てください。場と時間を共有してください」

という畠山先生のメッセージに対して、質疑応答では

「研究者とリハ技術者の役割分担の可能性はありますか」

という質問が出たのですが

(私も、そうかな、と思ったのですが)

畠山先生は否定的でした。

そのこともあって、

現場に出ることができない研究者はどうしたらいいのか、

学会が研究者に対してできることは何だろうか、

と考えさせられました。