台北訪問とNVDA日本語チームの報告

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6月8日から11日まで台湾の台北に行ってきました。初日に台湾の NVDA(オープンソースのスクリーンリーダー)開発グループと話し合いをしました。
2日目と3日目にはプログラミング言語 Python の台湾における大きなイベント PyCon TW に参加しました。
この旅行については詳しいレポートを書いているところです。



NVDAの中国語対応の開発プロジェクトが台湾で始まったいま、この活動に日本が適切にコミットすることが重要であり、期待されています。
今回の訪問には大きな意味があったと思っています。

日本のNVDA関係者の皆様には Twitter で台湾からの報告を行いました。
ミーティングの記録ミーティング前後の記録をご参照ください。

ちょうど6月8日は NV Access Inc. が新しいバージョン 2012.2 をリリースした日でしたが、直後に 2012.2.1 という修正版をリリースしました。
NVDA 日本語版はいままで 2012.2jp の開発を進めてきましたが、本家と同じセキュリティ修正を行ったので、2012.2.1jp としてリリースする予定です。
日本語版のリリース準備はいま最終段階です。

日本の NVDA 関係者の皆様にお知らせしたいことが、あと2つあります。

まず NVDA に関する国際ワープショップを、9月16日(日曜)と17日(月曜、祝日)に、東京で開催する準備をしています。
これは PyCon JP の併催イベントとして提案しているものです。
日本の NVDA 関係者にとって、二度とない貴重なイベントになると信じていますが、資金やスタッフについて、皆様にご協力をお願いするかも知れません。
詳しく御報告できる段階になりましたら、あらためてお知らせします。
まずは皆様、予定をあけておいてください!!

もうひとつ、NVDA のための商用音声合成エンジンの販売を NVDA プロジェクトが支援することになり、私も NVDA の日本コミュニティの代表として、お手伝いしています。
まもなく PayPal で支払いできるサイトがオープンする予定です。
これに加えて、日本でクレジットカードをお持ちでないかたのための決済方法を、NVDA日本語チームで提供できないかと考えており、交渉をはじめています。
この価格には NVDA 開発への寄付が含まれる予定です。
詳しいことは決定したらお知らせします。

NVDAやNVDA日本語版が、有償になってしまうわけではありません。
NVDA日本語版には JTalk という無償の音声合成エンジンが入っており、この開発は続けていきます。特にテキスト解析の辞書をメンテナンスすることは、点訳エンジンの開発のためにも重要です。
ただ、私は「世界のNVDAユーザーが選べる選択肢」をなるべく多く「日本のユーザーのための選択肢」にしたい、と考えています。

6月15日には、訪問した台北チームのかたがたと、NVDA日本語チームのメンバー数名による Skype 会議を行いました。
4月に第一回の会議を行って日本からの情報提供を始めたことが、NVDA 中国語対応プロジェクトの立ち上げに寄与したと考えています。
台湾にはオープンソースのスクリーンリーダーを中国語対応させたいだけでなく、日本語の音声や点字を勉強して、日本語を学びたいと考えている人たちがたくさんいらっしゃいます。

NVDA日本語版を、日本のユーザーのためだけに提供する状況ではなくなりつつあります。
すでに昨年から、NVDA 日本語版を英語の環境でも操作ができるようにメッセージやドキュメントの英訳を進めています。
2012.2.1jp では「かな漢字変換」について英語でも簡単なマニュアルを提供する予定です。

そんなこんなで、最近は英語のメールや文書を書いてばかりの日々です。。

6月18日からはNVDA日本語チームのSkype会議を再開します。毎週月曜日の夜8時30分開始です。
私の Skype ID は nishimotz です。

最後に、NVDAユーザ会広島の活動についてお知らせします。
昨日、6月16日に広島市内(県立広島大学 宇品キャンパス)で第10回の勉強会を開催しました。うまく告知ができなかったことをお詫びします。
今後の予定はお問い合わせください。
今後は自然言語処理の勉強を、教科書の読み合わせで終わるのではなく、NVDA 日本語版の点訳エンジンの改良という成果につなげたいと考えています。