「情報大公開」時代

この1年(2009年)を通じて「情報大公開」時代のはじまりを強く感じました。
世の中の変化に、大学の教育や研究の場も無縁ではなさそうです。
学会・研究会も、これまでとは違った形のものになっていく、そんな予感がします。
グラスノスチがペレストロイカを加速してソビエト連邦が崩壊する。。私が高校生のころに起きたことが、いま日本で、世界で、起こっていくのかも知れない、そんなふうに感じます。

2009年もいろんなことを覚えました。
私にとっての2009年は、やはり Twitter でした。個人が情報発信をできるリアルタイムなメディア。「ひとりひとりが放送局になる」そんな時代を実現するメディアだと感じています。
そして github と dokuwiki と delicious と bit.ly を新たに使い始めました。
いずれも「ソーシャルメディア」ですね。。
YouTube も今年は映像をアップロードする立場としてデビューしました。
USTREAM には手を出せなかったけど、Stickam では楽しい経験をしました。
2008年から調査をはじめて、2009年に本格的に取り組んだのは Ubuntu Linux 9.04 でした。
特に checkinstall でいろいろなソフトを deb パッケージにすることで、システム管理が快適になりました。
9.10 への移行は私の環境ではなかなか進んでいませんが。。
そして Ruby に後髪引かれつつ Python へ。今後 NVDA に本格的に取り組むための準備の年でした。
バージョン管理ソフトについては、そろそろ脱 CVS ということで SVN をスキップ。git にずいぶん慣れてきました。でも Windows 環境での運用しやすさで mercurial に戻りつつあります。
WordPress を取り巻くスキンやプラグインの世界にも、どっぷりはまり始めた1年でした。
いまや WordPress は家内も使いこなし始めています。
仕事関連では OpenCV を Python で使ってみたり、いまさら Matlab や R をかじったりしました。
自分でゼロから C/C++ のプログラムは書くことがめっきり減ってしまったのですが、ruby inline は機会があれば使うかも知れません。
クラウドサービスとしての heroku には、将来のソフトウェア開発のひとつの方向性を見ました。
私は Ruby on Rails を Web 時代の Visual Basic のように感じているのですが、今後は同じような立ち位置の技術が増えるのでしょう。。
興味を持ちつつ手を出さなかったのは iPhone, Android, Mac OS X, そして Windows 7 など。。
iPhone ユーザからの評判は常々聞いているのですが、かつてウィルコムの W-ZERO3 es に飛びついて、けっきょく1年くらいで解約した過去があるので、生活必需品になるまで様子を見よう、と慎重に考えています。でもアプリケーション開発はちょっとやってみたい。。
Delphi や C++Builder もたまにしか触らなくなってしまいました。
GUI プログラミング環境としては Python + GTK が気になります。
Firefox から Chrome に乗り換えることはなかったけど、ATOK から Google IME に乗り換えてしまいました。
年末に職場の大掃除をして、雑誌をたくさん捨てました。
すっかり雑誌を読まなくなりました。その分、いろいろな方のブログをよく読ませていただいています。
検索で引っかかったり、Twitter で知ったりするたびに、Livedoor Reader に突っ込んでいます。
2010年は電子ペーパーがどこまで身近になるのでしょうか。アクセシビリティの分野も新しいチャレンジの年になりそうです。
2009年の夏に立ち上げた新しい「自己紹介と技術情報」サイトには、過去にはブログのネタにしていた技術メモを書きためています。未完成の記事ばかりですが、ご意見やご要望があれば加筆したり修正したりしますので、お知らせください。
先日公開した「インタフェースシステムの導入原則」の PDF 版は恩師の記念論文集に寄稿した記事で、私の取り組んできた仕事の集大成(の予告編)だと思っています。ご一読いただければ幸いです。
今後とも皆様のお役に立てるような情報発信を心がけたいと思っています。Twitter とあわせて、よろしくお願いします。