ベトナム ハノイの旅

1ヶ月くらい前に、観光旅行でベトナムのハノイに行った。
大学を退職して、時間に余裕がある今のうちに、夫婦で海外旅行をしたかった。
ホーチミンシティとハノイのどちらにするか迷ったのだが、今回はとりあえずハノイ。
そういえば「ハノイの塔」はなぜハノイなのか?
計算機プログラミングの課題でこのパズルを解くプログラムを書いた記憶がある。。
行ってみたら、確かに「ハノイの塔」のようなものはあちこちで見られた。下記は歴史博物館の庭園にて。


すでに家内が写真入りのブログ その1 その2 その3 を公開している。
私は帰国直後にこっそりと英語ブログのページに「訪れたお店の紹介」だけの記事 Hanoi, Vietnam. comments on restaurants, etc. を書いているのだが、すでにミクシィとFacebookに書いたことを改稿してまとめておく。
旅行の目的地に「ベトナム」という候補が出てきたとき、「ベトナムには夢と希望がある」(田原総一朗 公式ブログ)を読んでいて、アジアの「経済成長」というものを見たい、という気持ちがあった。
ハノイに行く前に、広島で商工会議所のベトナムセミナーに出席した。すでに多くの日本企業がベトナムに進出しており、最低水準だった人件費はじわじわ上がっている。同じ工業団地の中で、一つの日系企業が雇用条件を変えると、携帯電話ですぐに情報は共有され、自分の会社も同じにできないのか、となるのだとか。。
フライトは、ベトナム航空の直行便で、と最初に決めた。広島からなので福岡空港を使うことにした。福岡・ハノイは週に2便しかない。ということで、火曜日の朝に福岡を出発し、土曜日の朝に福岡に戻ってくる、というスケジュールが決まった。帰りは深夜2時頃のハノイ発である。6月下旬の航空券がまだ高くならない時期のフライトになった。
旅行代理店の格安パックも検討したが、自分でホテルなどを選べたほうが納得できるということで、スケジュールだけ参考にして、ベトナム航空のWebサイトで航空券を予約し、www.booking.com でホテル(3泊4日)を取った。
航空券はベトナム航空のサイト(日本語対応) vietnamairlines.com でクレジットカードで購入した。
空港に行くまで知らなかったのだが JAL との共同運航便だった。
チケットを予約すると virtuallythere.com という別ドメインのサイトに誘導されるのだが、そこでメールアドレスを登録すると、出発前にリマインダーのメールが来て、そのメールが来たらWebチェックインが可能になる。
ただし、出発直前にやってみてわかったのだが、福岡発はWebチェックイン不可だった。
ハノイ発はWebチェックインできた。操作したホテルの部屋にプリンターがなかったので、出てきた電子チケットを印刷できなかったが、問題なく空港で登場手続きできた。
Webチェックインをしたのは現地で帰りの便のリコンファームが必要かどうか分からなかったからだ。リコンファームなんてやったことがないし、どういう場合に必要なのか未だによく分からない。。
広島・福岡は高速バスで移動した。すこし節約できたが、素直に新幹線に乗るべきだったと思った。
行きは23:35広島バスセンター発、7:01福岡バスターミナル着。夜行バスは昼便用の車両だと思われ、あまり快適ではない。バスは実際には6時45分ごろ到着した。地下鉄で福岡空港に行き、無料連絡バスで国際線ターミナルへ。
チェックイン開始は2時間前(10時30分のフライトだから8時30分)。7時半から朝食が食べられる。
現地でのお金だが「最初はUSDだけで乗り切ってみよう」と考えた。
福岡空港の銀行で5ドル14枚、1ドル30枚の合わせて100USDを両替。8,385円。ニュースで出ているレートはもっと円高だったが、両替だとこんなものだろうか。。
調べたら、ベトナムではUSDがあちこちで使われていること、ただしお釣りはベトナムドン(VND)になり、お釣りの計算レートはかなり適当、だから1ドル紙幣が便利、ということだった。そんなわけで米ドルの小銭を作った。実際にどうだったのかは後述するが。。
ベトナムは外貨の持ち出しを厳しく規制しているそうで、日本でVNDを買えるのかどうか不明。VND が余っても日本で両替はできない。
もう一つ事前に知ったことだが、ベトナムはものすごい勢いでインフレしていて物価が上がっているが、為替レートは下がっているので、USDで表記された物価は比較的安定しているのだそうだ。
予約したホテルは予約サイトに「防音がしっかりしていて静かだ」というクチコミがあった。
(なぜ防音が重要なのか、行ってみるまでよくわからなかったのだが、夜の市街地はオートバイの音や歓声など、けっこう賑やかなのだ。。)
予約するとすぐにマネージャーさんから英語でメールが来て、対応に好感が持てたので、空港の送迎(片道17USD)と、ハロン湾1日観光(一人37USD)の手配をお願いした。
(チェックアウトのときにこれらはまとめてクレジットカード払い。3%の税金だかサービス料だかを上乗せされた)
こんな感じで、外国人観光客を相手にした商売は USD で価格が付けられている、というパターンは現地でも経験した。
現地で、地図がなかなか信用できなくて困った。
ホテルでチェックインの時にもらった地図は、道も大雑把だったし、お店の位置はかなり間違っていた。
しかし、どうやら1~2年でどんどん店が移転してしまっているらしく、どこまでが地図の責任なのかもはっきりしない。
役に立った地図は日本の会社(APTトラベルというところ)が作っているらしい「FREEハノイMAP 3ヶ月毎更新」と書かれた日本語の地図だった。これはハノイ大教会のそばの NAGU という雑貨店で手に入れた。
この NAGU はベトナム航空の日本語機内誌でも紹介されていたし、日本で買ったガイドブックにも乗っていた、日本人の女性向けのベトナム雑貨のお店だ。「なぐ=和ぐ」が店名の由来らしい。
他にも「クーポン付き日本語マップ」が配布されているということだったが、見つけられなかった。アオザイツアーという日本の旅行会社のお店で手に入るという情報だったが、大聖堂の近くにあるはずの店はどうやら移転してしまったらしく、そこまで足を伸ばせなかった。2〜3年前のガイドブックの情報は当てにならないことがある。
スマートフォンのGPSが使い物になったかどうかは、残念ながら試していない。。
私は WiFi が使えるカフェではスマートフォンをときどき使った。
ちなみにベトナム人の運転手は、例外なく、クルマを運転しながらずっと携帯でしゃべっていた。
携帯といえば通話、という使われ方のようだ。
ハノイでのお金のやりとりについて振り返ってみる。
ハロン湾ツアーの船上ランチで、ドリンクをオーダーする。食事はツアーに含まれているが、飲み物はキャッシュオンデリバリーだ。
ビールとコーラで合わせて50000VNDとのこと。USDで払いたいとお願いしてみたら、困ったように一旦引っ込んでしまい、戻ってきて 3USD を請求された。1ドル札を3枚渡すと、10000VNDがお釣りとして戻ってきた。
どういうレートで計算されていたのか、これはよくわからない。。
あるいは、ホアンキエム湖の近くのカフェでのこと。メニューで 30000VND と書かれている Sprite を2杯。そしてUSDで払いたいとお願いしたら 60000VND は 3.24USD とのこと。4USD 渡したら 15000VND が帰ってきた。
改めて計算すると請求額は 18518VND=1USD で、お釣りは19376VND=1USDというレートだ。
別のレストランでの話。食事代が 275000VND だと言われたが、ちょっとだけドンが足りなかった。ドルだといくらになるか聞いたら 15USD だと言われた。お釣りは出なかった。
これは計算すると 183333VND=1USD なので、まあそんなにずれてないか。。
レストランやお店での価格表記はベトナムドンで書いてある場合と、20000 のゼロを三つ省略して 20 などと書いてある場合があり、外国人しか来ないような店だと USD で書かれていた。
屋台や旧市街「36通り」では買い物をしなかったので、地元の人の買い物についてはよくわからない。。
ちなみにホテルでは210VND=1JPYで両替してくれた。これは18500VND=1USDだとすると、1ドル88円というレートになるのか。。
帰りの空港で最後の買い物をしたとき、深夜2時のフライトだったので、開いている店が限られていたが、余ったVNDを全部使おうと思った。価格表示は USD だった。22USD 分の物を店員に差し出した。44万ドンだと言われた。(ここのレートは 20000VND=1USD なのだ)
手元に 260000VND とちょっとあった。足りない分は USD で払いたいと言った。店員はちゃんと数えもせず、あと 11USD 欲しいと言った。残念ながら USD もずいぶん使ってしまって 9USD しかなかった。
「2USD 分をクレジットカードで払いたい」と言ったら、店員は明らかに面倒そうな顔をした。
「日本から来たのか?じゃあ日本円でいいよ」どうやら2USDを200JPYで払ってくれと言っている。
なんだか疲れてきたので買うものを減らすといったら、店員が3USDの品物をひとつ取り除いて、私の手からベトナムドンと米ドルをすべてむしり取った。。。
ハロン湾ツアーの途中で妻が体験したのだが、2000VNDのチップトイレで5000ドン札を渡すと2000VNDのお札が帰ってきた。これは気づかない方が悪かったのかも知れないが。。
記憶に深く残ったのは、夜のホアンキエム湖の周囲をものすごい数のオートバイがぐるぐるまわり続けていた、あの喧騒だ。日本の地方都市の若者たちとは全然違うエネルギッシュな空気がそこにはあった。

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それにしても、アジアの経済成長が気になる理由は、裏返せば「日本はこれからどうなるの?」である。西村 肇「日本破産を生き残ろう」は2003年に出た本だが、いま amazon.co.jp で「日本破産」で検索すると181件の候補が出てくる。。

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