音声対話技術講習会

高度言語情報融合フォーラム http://alagin.jp の主催による「音声認識・音声対話技術講習会」が先週京都大学で開催され、私は最終日(8月28日)の演習を担当しました。

京都工芸繊維大学の荒木先生が講義された内容をふまえて Galatea Dialog Studio による VoiceXML アプリケーションの開発を体験していただきました。

これに合わせて、Ubuntu Linux をベースに Galatea の Live 環境を作成しました。ハードディスクを消去することなく、CD-ROM や USB メモリから OS を起動し、実習を体験していただくことができます。さらに、実習直前に発見されたDialog Studioの不具合を修正しました。詳細は下記をご参照ください。

受講者の方から、マルチモーダル入出力への対応、Windows 版 Interaction Builder との仕様の統合についてご意見をいただきました。これらについては、重要性を認識していながらも、今年3月まで活動した「音声対話技術コンソーシアム」で成果をまとめ切れなかった課題です。

私に直接お問い合わせをくださる方もおられます。例えば Vine Linux 5 での動作についてお問い合わせをいただき、検証をすすめています。また、Galatea Toolkit を使ったアプリケーション開発についてのご相談もいただいています。

今後 Galatea ユーザというコミュニティの形成を目指し、例えばメーリングリストの活用を考えています。

現在 Galatea の開発は予算や組織の裏付けがなく、ボランティアベースで行われています。従って、できるだけ多くの課題について、利用してくださる方に参加していただき、オープンソース活動として研究・開発をする必要があります。

ただし、成果の公開が望ましくない、というご要望については、開発者が所属する大学等との共同研究などで個別に対応できます。一方で、これらのツールのサポートを営利事業として行う組織が必要ではないか、という考えもあります。ご意見をお聞かせください。


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