2009年1月19日(月曜日)18:40- 東京大学(本郷)工学部6号館
- 橋田朋子さん(東京大学IML(インテリジェント・モデリング・ラボラトリ)特任研究員)のお話を伺います。
- タイトル 「リミックスの知覚・動作過程における音楽経験の影響」
- 要旨: リミックスと呼ばれる音楽断片をタイミングよく繋ぎ合わせることで音楽を作り上げる表現は,音楽熟達度によらず楽しめる新しい即興的音楽表現の形として近年非常に注目されています。心理学的観点からは詳しい検討は殆ど行なわれていないのですが,リミックスは(1)音楽断片を聞いて拍の累積時間間隔を推定するという心的予測過程と(2)予測したタイミングで動作を遂行するという動作遂行過程,という知覚と動作の2過程が同等に要求される非常に興味深い表現の形です。そこで音楽経験はリミックスに本当に影響を及ぼさないのか,もし及ぼす場合にはどちらの過程に起因するのか,を明らかにする実験を行ないました。本発表では,この実験の詳細とそこで得られた知見をいかした即興的音楽表現支援システム”TempoPrimo”の簡単な説明・実演を行ないます。
お気軽にご参加ください。