カテゴリー: general

  • 聴覚と福祉情報工学

    第46回(平成20年度第5回)福祉情報工学研究会のご案内です。

    • 日時:2009年2月20日(金)~21日(土)
    • 共催: 聴覚研究会(日本音響学会)
    • 会場:愛媛大学(城北地区)教育学部四号館4階総合授業研究室
    • 手話通訳、PC要約筆記を実施予定
    • 詳細:http://www.ieice.org/~wit/
    • 企画(2月20日16:30~18:30)
      • 「最近のデジタル補聴器の技術と実際(仮題)」
      • 「通訳者支援システム「イズ」による情報保障支援の可能性」

    昨夜は下記の企画についての打ち合わせでした。

    • 企画:通訳者支援システム「イズ」による情報保障支援の可能性
    • 講演:渡辺美知子先生(東京大学)
    • 実演:(株)ストレートワード様・(株)パワーシフト様
    • 概要:通訳は聞きながら喋るという作業であり高い認知的負荷が生じる。これは手話通訳などの情報保障においても同様と考えられる。特に通訳作業におけるこのような認知的負荷を軽減するために、(株)ストレートワード、(株)パワーシフト、東京大学の共同で通訳者支援システム「イズ」が開発され、これまでに日本語・英語などの同時通訳・逐次通訳におけるパフォーマンス向上とコスト削減の効果が確認されており、語学学習、講演聴講支援など多様な応用も期待されている。本企画ではこのシステム「イズ」を紹介していただき、特に手話通訳や要約筆記など情報保障への応用について議論する。
    • 関連URL:

    福祉情報工学研究会では以前から学会等での情報保障を普及させるための活動に取り組んでいます。しかし特に手話通訳やPC要約筆記には費用がかかり、電子情報通信学会からの支援がなければ継続できない状況です。新しい技術を取り入れることで、情報保障をもっと実践しやすいものにできないか、と考えております。

    今回は、情報保障の現状や問題を再確認すること、「イズ」について理解していただくことが目的です。今後、情報保障の新しい方法を模索していくための第一歩になれば、と考えております。皆様のご参加をお待ちしております。

  • 第59回音声・音楽研究会のお知らせ

    2009年1月19日(月曜日)18:40- 東京大学(本郷)工学部6号館

    • 橋田朋子さん(東京大学IML(インテリジェント・モデリング・ラボラトリ)特任研究員)のお話を伺います。
    • タイトル 「リミックスの知覚・動作過程における音楽経験の影響」
    • 要旨: リミックスと呼ばれる音楽断片をタイミングよく繋ぎ合わせることで音楽を作り上げる表現は,音楽熟達度によらず楽しめる新しい即興的音楽表現の形として近年非常に注目されています。心理学的観点からは詳しい検討は殆ど行なわれていないのですが,リミックスは(1)音楽断片を聞いて拍の累積時間間隔を推定するという心的予測過程と(2)予測したタイミングで動作を遂行するという動作遂行過程,という知覚と動作の2過程が同等に要求される非常に興味深い表現の形です。そこで音楽経験はリミックスに本当に影響を及ぼさないのか,もし及ぼす場合にはどちらの過程に起因するのか,を明らかにする実験を行ないました。本発表では,この実験の詳細とそこで得られた知見をいかした即興的音楽表現支援システム”TempoPrimo”の簡単な説明・実演を行ないます。

    お気軽にご参加ください。

  • 賀正

    2009年もよろしくお願いします。

    2008年に私は福祉情報工学研究会の幹事としてあちこちで研究会を開催して、通常の講演発表セッションだけでなく、見学会や企画を積極的に行うように努めました。いろいろな方にお世話になりました。感謝しております。

    1月は松江オープンソースラボにて「プロジェクトゆうあい」の三輪様をはじめ皆様のお話を伺い、たくさんの研究開発事例を拝見しました。「島根県CMS」開発の背景を理解でき、島根大学でまつもとゆきひろさんのお話を伺うこともできました。思えばあれからずっと Ruby on Rails の勉強ばかりしていた1年だったような気がします。。

    5月の神戸では、研究会翌日に神戸アイライト協会さんを見学させていただきました。私が京都で視覚障害者のパソコン教室のことを知った1999年のころから、何が変わって、何が変わっていないのか、再認識する機会になりました。阪神大震災から復興した賑やかな街並みを見る目も大いに変わりました。

    7月の新潟では「地域連携による汎用コミュニケーションエイドの研究開発と知的障がい児・発達障がい児の教育支援」というシンポジウムを開催しました。プロジェクトを成功させるためにお金よりも技術よりもコラボレーションが大切、ということが納得でき、新鮮な発見がありました。

    10月の所沢では国立障害者リハビリテーションセンターの見学会、パネル討論「障害当事者によるニーズ紹介」を行いました。これらも「現場と当事者」を重視した企画であったと思います。

    12月の東京では特別企画「オープンソースソフトウェアとWebアクセシビリティ」(共催:ITRC UAI研究会)をさせていただきました。ソフトウェア開発の当事者としての自分の目標を再認識させられました。

    研究のまとめ、個人的な活動、などの多くを2009年に持ち越してしまいました。この年末年始の時間を有効に使って頑張りたいと思います。