カテゴリー: general

  • [wit] 第46回研究会が終了

    松山での研究会が終了しました。

    個人的には、音声認識や話速変換などの技術を情報アクセシビリティにどう生かすか、改めて考えさせられました。これをきっかけに情報保障の実験が活発になればよいと思います。私も音声認識の応用など、自分でもいろいろやってみたいと思いました。

    以下、次回以降の予定です。

    • 第47回研究会:2009年3月23日~25日
      • 会場:島根大学(松江市) 一般発表16件
      • 2008年度HCGシンポジウム合同イベント
        • 「オブジェクト指向スクリプト言語 「Ruby」の開発」 まつもと ゆきひろ(ネットワーク応用通信研究所)
        • 「エンタテイメント工学:心を豊かにする科学技術の創生」 苗村健(東大)・稲見昌彦(慶大)
        • 「HC研究の過去・現在・未来 ~ MVE研の事例から ~ 」
        • HCG懇親会(HC賞表彰式)
      • 手話通訳・要約筆記=2月27日締切
      • 点字資料=研究会プログラムと概要を作成予定
    • 第48回研究会:2009年5月14日~15日
      • 会場:沖縄産業支援センター
      • 発表申込期限:2009年3月13日
      • テーマ:コミュニケーション支援,共生コミュニケーション,および福祉情報工学一般
      • 共催:ヒューマン情報処理研究会(HIP),ヒューマンコミュニケーション基礎研究会(HCS),ヒューマンインタフェース学会研究会
  • 大統領と情報保障

    2月20~21日に愛媛大学で開催する第46回(平成20年度第5回)福祉情報工学研究会では「通訳者支援システム「イズ」とその情報保障支援の可能性」という招待講演企画を行います。そこで紹介していただく「イズ」というシステムを使ったイベントが2月10日に四谷で開催されるそうです。

    緊急開催!特別通訳セミナー

    「オバマ大統領演説~そのスピーチ英語に迫る」

    ~世界初の通訳支援システムを使った同時通訳の実演付~

    下記サイトでも案内されています。

    「日本の通訳の草分けで大御所の小松達也氏をお迎えして「is」の初めての公開同時通訳を行います」とのこと。

    このシステムを、英語の通訳だけでなく、手話通訳やPC要約筆記など情報保障の普及に役立てられないか、という提案が、愛媛大学の研究会での企画趣旨です。

    「通訳者支援システム「イズ」とその情報保障支援の可能性」

    企画概要:

    一般に通訳においては聞きながら喋るという作業が必要であり高い認知的負荷が生じる。

    これは手話通訳などの情報保障においても同様と考えられる。

    特に通訳作業におけるこのような認知的負荷を軽減するために、(株)ストレートワード、(株)パワーシフト、東京大学の共同で通訳者支援システム「イズ」が開発され、これまでに日本語・英語などの同時通訳・逐次通訳におけるパフォーマンス向上とコスト削減の効果が確認されており、語学学習、講演聴講支援など多様な応用も期待されている。

    本企画ではこのシステム「イズ」を実演を交えて紹介していただく。

    本システムでは話速変換が技術要素として用いられており、また、手話通訳や要約筆記など情報保障への応用の可能性を秘めている。

    聴覚および福祉情報工学の共催研究会において本システムの紹介の場を設けることで、さまざまな議論のきっかけになることを期待したい。

    ご紹介する技術が情報保障に役立つ、ということは、今の段階では著者グループと私の中での仮説に過ぎません。

    今回の企画で技術をご紹介いただくことをきっかけに、こういった実験を研究として行う場が自発的に形成されることを期待しています。

    余談ですが、1月のオバマ大統領就任の際にホワイトハウスのウェブサイトがリニューアルされました。RSS フィードが発信され、さらにアクセシビリティに力を入れることが宣言されています。ビデオ映像に字幕が付与されるなどの取り組みがなされています。

  • 音音研の御報告

    1月19日の音音研では、参加者7人にお集まりいただきました。

    • 橋田朋子さん(東京大学IML(インテリジェント・モデリング・ラボラトリ)特任研究員)

    実演を交えて大変興味深いお話を伺うことができました。

    最近、ヒューマンインタフェースの設計における基礎研究の重要性について考えているのですが、まさにそういう内容だったなあと思います。

    ゲームの難易度に関するデザインがフロー理論的に優れている、と言いましたが、フロー理論のことは私が最近ブログに書いたばかりでした:

    資料を公開しておられます:

    なお、参加してくださった榊原さまから以下のお知らせをいただきました:

    私は、主に絶対音感を習得させる訓練を実践し、その習得プロセスを研究テーマとしております。家業が音楽教室でして、気楽な2代目をしながら、時々、非常勤で教えている身分です。

    (1月25日(日)、テレビ朝日系「ジキルとハイド」という番組の中で、ちょっとだけだと思いますが、私が実践している訓練が紹介されますので、もしご興味とお時間があれば、ご覧ください。)

    あつかましい願いですが、いつかそんな話を発表させていただいて、皆様のご意見をいただいてみたいなあと夢想しております。

    2月と3月は休会とさせていただき、4月以降に榊原さまの講演も計画しております。

    今後もよろしくお願いします。