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nishimotzの日記

  • すごい広島89の覚え書き

    すごい広島の毎週水曜日の活動にひさしぶりに参加してきました。
    github でプルリクエストをするというルールのある勉強会(ミートアップ)です。
    まだ完了していませんが、私の手順を記録しておきます。
    (ふだんターミナルやコマンドプロンプトから git/github を使っているので、こういう操作は久しぶり)
    下記は「ブラウザだけで作業が完結する手順」のはずです。
    事前に Doorkeeper で参加登録をしていました:
    http://great-h.doorkeeper.jp/events/20004
    github の great-h/great-h.github.io の issues 画面:
    https://github.com/great-h/great-h.github.io/issues
    から右上の緑色のボタン New issue を押して、issue を作ります。
    前例にならって「すごい広島 89 – 24motz NVDAの翻訳をする」のようにタイトルを入力します。
    ちなみに私の場合 24motz は Twitter のアカウント名で nishimotz は github のアカウント名です。
    説明も適当に書いておきます。
    右側の「今日やること宣言」という赤いラベルを有効にします。
    Milestone をその日の日付のマイルストーンに設定して、 “in progress” というラベルもつけておけばよいようです。
    親切な人があっという間につけてくれましたが。。。
    作った issue には通し番号がつけられます。
    今回私の作ったものは 1507 になりました。
    最後にプルリクエストを出すのですが、まずブランチを作っておきます。
    開発でソースコードをいじるときにも、先にブランチを作ってから作業をするんですよ。。
    本当は赤の他人はブランチを作る前にリポジトリそのものをフォークしておきます。
    ただし「すごい広島」はフォークではなく参加者にブランチ作成権限を与える流儀になっているそうです。
    「マージする前に管理者がブランチを直したいことがあるから」らしいです。
    github のユーザ nishimotz は https://github.com/great-h/great-h.github.io の画面で、左上の「 branch: source 」というボタンを押すとブランチを作ることができます。
    Switch branches/tags
    と書かれていて、その下にブランチのリストが並んでいます。
    上にあるテキストエディットは検索ボックスのようですが、よくみるとプレイスホルダーに
    Find or create a branch…
    と書かれています。ここに新しいブランチ名を書き込むと、いきなりブランチが作れてしまうわけです。
    慣例に従って、issue 番号を入れて 1507-24motz ブランチを作りました。
    このブログを更新したら、この記事のURL(固定リンク)が決まるので、実際に更新作業をしてプルリクエストを出せるわけです。
    書いていて気づいたのですが、ここに全部(しかも画面キャプチャ入りで) すでにまとまっていた。。
    そうですね、_posts の中の「その日の記事の .markdown ファイル」を edit して、commit して、メッセージに #issue番号 を入れてプルリクエストですね。。(泣)
    追記:いま、この手順をやってみたら、 edit したときのコメント欄の下に
    「このブランチにコミットするか、新しいブランチを作ってプルリクエストを出すか」
    (Create a new branch for this commit and start a pull request.)
    という選択肢が出てきました。
    もしかするといまの github だと「ブランチを作る前に edit する」という手順はアリかも知れないです。。
    追記2:プルリクエストを作ったら 1514 という番号がついた。
    追記3(2月5日)1週間後にissueがクローズされた。
    私が「すごい広島 89」でやったことをまとめます:

    1. NVDAの emoticons アドオンの紹介記事の日本語化
    2. NVDA Add-on 開発者ガイド 日本語版 の一部を更新

    今後の予定ですが、ときどき「NVDAユーザ会広島」の人を水曜夜の コワーキングスペース MOVIN’ON にお誘いして、もくもく会の相乗りができないかと考えています。
    2月7日の東京での NVDA ミートアップ東京 2015.1 で「アンカンファレンス」の運営を経験する予定なので、広島での活動に取り入れたいと思います。
    今週末の2月1日にはボランティア団体 VIC のステップアップ講習会で NVDA の最近の状況、特に音声合成エンジン KCトーカー の紹介などをさせていただく予定です。
    もうひとつだけ、私はただの参加予定者ですが、2015年2月14日に
    「オープンセミナー2015@広島」(osh2015)
    が開催されます。
    テーマは「クラウド時代の構成管理入門」とのことで、いまホットな話題のひとつだと思うのですが、広島でこういう技術に興味のある(しかもバレンタインデーを勉強会に費やすことができる)人に「もっともっと参加を呼びかけたい」状況なんだそうです。
    オープンセミナー2015@広島 参加申し込み
    NVDA 日本語版の「更新チェック」を集計するのに Ansible を使っている、という話は LT駆動開発08 でしたことがありますが、「NVDA 以外の仕事」でも Ansible を使っており、こういう場で情報を得ないと、つい自己流になってしまうなあ、と思う日々です。
    私がいまどういう仕事をやっているか、まだ詳しく書けないことも多いのですが、いつかは人を雇わなくてはいけない日が来ると思うので、こういう勉強会やイベントには、これからもなるべく参加したいと思っています。
    追記3(1月30日): 1514のプルリクエストにTravis CI の結果がコメントとしてくっついてますね。markdown にエラーがないかどうかチェックする作業が自動化されているようです。素晴らしいね。。
    こういう技術も「クラウド時代の構成管理」ですね。。

  • NVDA日本語版 2014年を振り返って

    NVDA日本語版は2013年の終わりから「新しいバージョンの通知」機能を有効にして、この機能についてのアクセス統計を取ってきました。
    NVDAは最低でも24時間以上の間隔をあけてこのチェックを実行します。
    また「手動で新しいバージョンのチェック」が行われた場合は区別されるので、自動チェックだけを数えれば、比較的正確に「どのくらいのユーザがNVDAを実際に起動して使っているか」がわかると考えています。
    2014年の「1日あたりのユーザ数」の値を並べてみます。
    これは1週間ごとに、その週の自動チェックの回数を7で割って、一日あたりの平均ユーザ数を求めた値です。
    2014年3月 326人
    2014年6月 424人
    2014年9月 501人
    2014年12月 592人
    2014年の最初の段階では、更新チェックをしない旧バージョンのユーザも多かったと思われますが、最近の数字では2013.3jpのユーザが3パーセントであり、それ以前のバージョンのユーザはさらに少ないと予想しています。
    次のグラフは各バージョンのユーザ数の推移です。
    2014年5月から12月まで、2014.1jp から 2014.4jp までのそれぞれのユーザ数が増えては減り、増えては減り、という様子がわかります。
    nvdajp-2014-users
    新バージョンが出た直後にぐっと数字が伸びて、さらに次のバージョンが出てしまっても、完全には消えてしまわず、じりじりと減っていく、そんな感じです。
    具体的な数字を挙げてみます。
    ユーザ数のピークの時期と人数
    2014.1jp 5月11日ごろ 351人
    2014.2jp 8月31日ごろ 366人
    2013.3jp 11月9日ごろ 449人
    ピークかどうかはわかりませんが
    2014.4jp 12月21日ごろ 404人
    バージョンごとのピーク人数は少しずつ増えているようです。
    お気づきのとおり、なぜか旧バージョンのユーザが0になりません。
    ネットワークにつなげないで使っているユーザの統計はこの数字には出てこないので、「新しいバージョンがあります」と言われながらもバージョンアップを拒否し続けているということですね。。
    もし、新しいバージョンに移行してみたけれど、不具合が見つかったので、元に戻してしまった、ということであれば、やむを得ないかも知れませんが、もしそういうことがあるなら、ぜひ私たち(NVDA日本語版の開発者コミュニティ)にお知らせいただきたいと思います。
    なぜなら、NVDA に限っていえば、すべてのユーザがいつも最新版を無料で手に入れられるし、すべてのユーザに最新版で使ってもらえるように開発をしているからです。
    「新しいバージョンを見送る」ことが習慣になっている状況は理解できますが。。
    2014年9月のイベントでは「NVDAの日本語化がいちおう完了した」と宣言しました。
    2014年12月21日にナレッジクリエーションから KCトーカー ダウンロード版 が発売されました。
    さかのぼると2013年7月から2014年2月まで「NVDAに関する事業の立ち上げ」というテーマで「広島県パッケージ型創業支援業務」(Let’s Begin at SO@R) という制度のご支援をいただきました。
    その期間に着手した仕事が、やっとひとつ製品になった、ということを、この場を借りてご報告したいと思います。
    2015年2月7日には NVDA ミートアップ東京 2015.1 というイベントを計画しています。
    私が NVDA のために使える時間はこれから減っていくと思われるので、とにかく日本のNVDAコミュニティの後継者を育成しなくてはならない、という焦りがあり、この問題を日本語チーム役員会に共有していただいています。
    東京でばかり活動したいわけでもないのですが、日本のどこかでイベントをやるとしたら、全国から人が集まりやすい場所はどうしても東京になる、という理屈は、やむを得ないものと考えています。
    アンカンファレンスという形式に私が慣れてきたら、広島でも検討したいと思っています。
    まだまだ、終わるべき仕事が終わっていなかったり、しなくてはいけないご連絡やご挨拶が滞っていたり、という状況です。
    「よいお年を」と書いてすっきり締めくくれない気持ちなのですが、とにかく、お世話になった方々への感謝の気持ちを込めて、2014年最後のブログ更新とさせていただきます。
    ありがとうございました。

  • ゆるい広島 Advent Calendar 2014 14日目

    この記事は ゆるい広島 Advent Calendar 2014 の14日目の記事です。
    広島市は 3B の街 = Bus, Branch, Bar(あるいは Bridge という説も)なんだそうです。
    例えば 「広島観光ナビ」 Q111 にそう書かれています。
    (そういえば bus, branch, bar, bridge って、どれもソフトウェア開発に出てくる用語ですね。。)
    「広島の路線バス」と言えば、最近こんなことになったそうです:
    広島都市圏のバスに路線番号を導入します
    路線番号「10」みたいにハイフンがついてないのが「起点行き」で、「10-1」みたいにハイフンが入るのが「終点行き」なのだそうです。
    もうひとつ、こちらは広島県のページ:
    「ケータイ スマホで カンタン!便利に! らくらく乗換検索!」
    大手コンテンツプロバイダに登録されているバス停数のランキングで「広島県は全国第4位」だそうです。
    そんな路線バスですが、クルマに乗る人もやはり多い広島という場所では、人によってはまるで縁のない存在かも知れません。
    さて、私は広島で視覚障害者の ICT (情報通信技術)ボランティア活動をする VIC という団体に参加しているのですが、先日この団体の忘年会で隣の席に座られたご年配のかたから、こんなお話を伺いました。
    自分は白杖ユーザーだが、広島市内ならどこでも自信を持って一人で歩ける。
    何十年も前に広島に引っ越してきたときに、一人で自由に歩けるようになるために、市内を走るバス路線に片っ端から乗って、歩く練習をした。
    始発からバスに乗って、どんなバス停があり、どのように道を進んだり曲がったりしたかを覚えておく。
    そして終点で降りて、バスで通った道を思い出しながら、自分で歩いて戻ってくる。
    そんな練習を繰り返したのだと。。。
    視覚障害者生活指導員(歩行指導員、歩行訓練士)といった専門家がこういう指導をするのかどうか、私はよく知りませんが、「バスで終点まで行って、歩いて引き返すメソッド」は、晴眼者である私も、出張や旅行のときに使います。
    慣れない街で駅前のビジネスホテルに宿泊して、仕事の会場である郊外の大学キャンパスや施設に2日とか3日とか通うときがあります。
    初日の朝は案内に従って路線バスで会場に行き、そのときに道のわかりやすさや距離を確認します。
    そして、その日の帰りと次の日を、同じようにバスで移動するか徒歩にするかを判断する、といった具合です。
    しかし視覚障害者が知らない街を一人で歩くための訓練だと聞いて、この「バスで行って歩いて帰る」メソッドは、もうちょっと深い「なにか」だと思い始めました。
    「知らない場所で路線バスに乗って始発から終点まで行ってみる」というのは、言い換えれば「ツールに頼る」ということです。
    この片道の経験で終わりにしてもいい場合もあります。
    観光地でタクシーや観覧バスに乗って、見たいものが見られて満足、というパターンですね。
    しかし「何かを深く理解したい」「何かを自力でやってみたい」のなら、ここが出発点です。
    「ツールに頼ってたどり着いたゴール」を「手作業で追体験」したいわけです。
    すでにバスの車窓から見える景色を把握していたり、もし景色が見えないとしても「次のバス停の名前」を順番に聞きながら、バスの右折や左折や直進を体で感じながら、周囲の交通量を音で聞きながら、一通りの経験ができている。
    そのことが「自分の足で同じ道をたどるための心の準備」だと思います。
    パソコンやスマートフォンの選び方、プログラミング、クラウドサービス、バージョン管理ツール、いろいろな知識や経験、勉強について「バスに乗ること」と「歩いて帰ること」が何に当てはまるか、考えてみると面白そうですが、それは別の機会に書こうと思います。
    そもそも大事なことは「何の目的もなく、路線バスで終点まで行って歩いて帰れるような日を作ること」なのでしょう。
    直接的には「ハンズオン形式の勉強会」になるでしょうが、勉強会のインターネット配信の録画を見たりするのも「片道のバス」に近い経験なのかも知れませんね。。
    また広島の勉強会コミュニティに遊びに行ったり「すごい広島」に参加したときには、よろしくお願いします。