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  • NVDAミートアップ東京2015.1 & OSH2015

    主催イベントと参加イベントの2件のご報告です。
    2015年2月7日(土曜)に、東京都内にて NVDA 日本語チームによる初めてのミートアップを開催しました。
    私は最初に「2015年のNVDAとWindows環境」という講演をしました。
    Windows に限らずコンピューターやインターネットに関する技術の変化が速くなっています。
    国際的な NVDA のコミュニティが目指す世界を日本の皆様に共有していただけるように、また日本のスクリーンリーダーの状況を世界に発信し、海外の NVDA ユーザーに対する貢献に繋がる活動を心がけたいと思います。

    私たちが確保した時間の大半は「アンカンファレンス」と呼ばれる形式で進められ、その場で決まったテーマで3個ないし4個のグループに分かれて議論したり作業したりしました。
    議論の一部は以下にて報告されています。
    NVDA ミートアップ東京 2015.1 基調講演、翻訳、本家チケット、アプリ開発
    Windows タブレットでNVDAを使う (2015.1 #2)
    Webアクセシビリティの現状 (2015.1 #3)
    タブレットタッチ操作
    地域コミュニティの活性化とお互いの協力
    2015年2月14日(土曜)に広島市内にて開催された オープンセミナー2015@広島 に参加してきました。
    こちらは私は参加者として勉強してきたのですが、参加者も集まり、なによりも貴重な内容が多々あって非常に有益でした。
    懇親会と同時開催だった勉強会「LT駆動開発11」にて「地域 PyCon mini を広島で」という提案のライトニングトークをしました。

    NVDA 日本語チームの活動と並行して広島での地域コミュニティの方向性を模索してきましたが、まずはプログラミング言語 Python という大きな(とは言っても大きすぎない)枠組みで、広島とそのご近所の地域コミュニティ活性化を、というのが私の今年の目標になりそうです。
    ぜひご理解、ご協力いただければ幸いです。

  • すごい広島89の覚え書き

    すごい広島の毎週水曜日の活動にひさしぶりに参加してきました。
    github でプルリクエストをするというルールのある勉強会(ミートアップ)です。
    まだ完了していませんが、私の手順を記録しておきます。
    (ふだんターミナルやコマンドプロンプトから git/github を使っているので、こういう操作は久しぶり)
    下記は「ブラウザだけで作業が完結する手順」のはずです。
    事前に Doorkeeper で参加登録をしていました:
    http://great-h.doorkeeper.jp/events/20004
    github の great-h/great-h.github.io の issues 画面:
    https://github.com/great-h/great-h.github.io/issues
    から右上の緑色のボタン New issue を押して、issue を作ります。
    前例にならって「すごい広島 89 – 24motz NVDAの翻訳をする」のようにタイトルを入力します。
    ちなみに私の場合 24motz は Twitter のアカウント名で nishimotz は github のアカウント名です。
    説明も適当に書いておきます。
    右側の「今日やること宣言」という赤いラベルを有効にします。
    Milestone をその日の日付のマイルストーンに設定して、 “in progress” というラベルもつけておけばよいようです。
    親切な人があっという間につけてくれましたが。。。
    作った issue には通し番号がつけられます。
    今回私の作ったものは 1507 になりました。
    最後にプルリクエストを出すのですが、まずブランチを作っておきます。
    開発でソースコードをいじるときにも、先にブランチを作ってから作業をするんですよ。。
    本当は赤の他人はブランチを作る前にリポジトリそのものをフォークしておきます。
    ただし「すごい広島」はフォークではなく参加者にブランチ作成権限を与える流儀になっているそうです。
    「マージする前に管理者がブランチを直したいことがあるから」らしいです。
    github のユーザ nishimotz は https://github.com/great-h/great-h.github.io の画面で、左上の「 branch: source 」というボタンを押すとブランチを作ることができます。
    Switch branches/tags
    と書かれていて、その下にブランチのリストが並んでいます。
    上にあるテキストエディットは検索ボックスのようですが、よくみるとプレイスホルダーに
    Find or create a branch…
    と書かれています。ここに新しいブランチ名を書き込むと、いきなりブランチが作れてしまうわけです。
    慣例に従って、issue 番号を入れて 1507-24motz ブランチを作りました。
    このブログを更新したら、この記事のURL(固定リンク)が決まるので、実際に更新作業をしてプルリクエストを出せるわけです。
    書いていて気づいたのですが、ここに全部(しかも画面キャプチャ入りで) すでにまとまっていた。。
    そうですね、_posts の中の「その日の記事の .markdown ファイル」を edit して、commit して、メッセージに #issue番号 を入れてプルリクエストですね。。(泣)
    追記:いま、この手順をやってみたら、 edit したときのコメント欄の下に
    「このブランチにコミットするか、新しいブランチを作ってプルリクエストを出すか」
    (Create a new branch for this commit and start a pull request.)
    という選択肢が出てきました。
    もしかするといまの github だと「ブランチを作る前に edit する」という手順はアリかも知れないです。。
    追記2:プルリクエストを作ったら 1514 という番号がついた。
    追記3(2月5日)1週間後にissueがクローズされた。
    私が「すごい広島 89」でやったことをまとめます:

    1. NVDAの emoticons アドオンの紹介記事の日本語化
    2. NVDA Add-on 開発者ガイド 日本語版 の一部を更新

    今後の予定ですが、ときどき「NVDAユーザ会広島」の人を水曜夜の コワーキングスペース MOVIN’ON にお誘いして、もくもく会の相乗りができないかと考えています。
    2月7日の東京での NVDA ミートアップ東京 2015.1 で「アンカンファレンス」の運営を経験する予定なので、広島での活動に取り入れたいと思います。
    今週末の2月1日にはボランティア団体 VIC のステップアップ講習会で NVDA の最近の状況、特に音声合成エンジン KCトーカー の紹介などをさせていただく予定です。
    もうひとつだけ、私はただの参加予定者ですが、2015年2月14日に
    「オープンセミナー2015@広島」(osh2015)
    が開催されます。
    テーマは「クラウド時代の構成管理入門」とのことで、いまホットな話題のひとつだと思うのですが、広島でこういう技術に興味のある(しかもバレンタインデーを勉強会に費やすことができる)人に「もっともっと参加を呼びかけたい」状況なんだそうです。
    オープンセミナー2015@広島 参加申し込み
    NVDA 日本語版の「更新チェック」を集計するのに Ansible を使っている、という話は LT駆動開発08 でしたことがありますが、「NVDA 以外の仕事」でも Ansible を使っており、こういう場で情報を得ないと、つい自己流になってしまうなあ、と思う日々です。
    私がいまどういう仕事をやっているか、まだ詳しく書けないことも多いのですが、いつかは人を雇わなくてはいけない日が来ると思うので、こういう勉強会やイベントには、これからもなるべく参加したいと思っています。
    追記3(1月30日): 1514のプルリクエストにTravis CI の結果がコメントとしてくっついてますね。markdown にエラーがないかどうかチェックする作業が自動化されているようです。素晴らしいね。。
    こういう技術も「クラウド時代の構成管理」ですね。。

  • NVDA日本語版 2014年を振り返って

    NVDA日本語版は2013年の終わりから「新しいバージョンの通知」機能を有効にして、この機能についてのアクセス統計を取ってきました。
    NVDAは最低でも24時間以上の間隔をあけてこのチェックを実行します。
    また「手動で新しいバージョンのチェック」が行われた場合は区別されるので、自動チェックだけを数えれば、比較的正確に「どのくらいのユーザがNVDAを実際に起動して使っているか」がわかると考えています。
    2014年の「1日あたりのユーザ数」の値を並べてみます。
    これは1週間ごとに、その週の自動チェックの回数を7で割って、一日あたりの平均ユーザ数を求めた値です。
    2014年3月 326人
    2014年6月 424人
    2014年9月 501人
    2014年12月 592人
    2014年の最初の段階では、更新チェックをしない旧バージョンのユーザも多かったと思われますが、最近の数字では2013.3jpのユーザが3パーセントであり、それ以前のバージョンのユーザはさらに少ないと予想しています。
    次のグラフは各バージョンのユーザ数の推移です。
    2014年5月から12月まで、2014.1jp から 2014.4jp までのそれぞれのユーザ数が増えては減り、増えては減り、という様子がわかります。
    nvdajp-2014-users
    新バージョンが出た直後にぐっと数字が伸びて、さらに次のバージョンが出てしまっても、完全には消えてしまわず、じりじりと減っていく、そんな感じです。
    具体的な数字を挙げてみます。
    ユーザ数のピークの時期と人数
    2014.1jp 5月11日ごろ 351人
    2014.2jp 8月31日ごろ 366人
    2013.3jp 11月9日ごろ 449人
    ピークかどうかはわかりませんが
    2014.4jp 12月21日ごろ 404人
    バージョンごとのピーク人数は少しずつ増えているようです。
    お気づきのとおり、なぜか旧バージョンのユーザが0になりません。
    ネットワークにつなげないで使っているユーザの統計はこの数字には出てこないので、「新しいバージョンがあります」と言われながらもバージョンアップを拒否し続けているということですね。。
    もし、新しいバージョンに移行してみたけれど、不具合が見つかったので、元に戻してしまった、ということであれば、やむを得ないかも知れませんが、もしそういうことがあるなら、ぜひ私たち(NVDA日本語版の開発者コミュニティ)にお知らせいただきたいと思います。
    なぜなら、NVDA に限っていえば、すべてのユーザがいつも最新版を無料で手に入れられるし、すべてのユーザに最新版で使ってもらえるように開発をしているからです。
    「新しいバージョンを見送る」ことが習慣になっている状況は理解できますが。。
    2014年9月のイベントでは「NVDAの日本語化がいちおう完了した」と宣言しました。
    2014年12月21日にナレッジクリエーションから KCトーカー ダウンロード版 が発売されました。
    さかのぼると2013年7月から2014年2月まで「NVDAに関する事業の立ち上げ」というテーマで「広島県パッケージ型創業支援業務」(Let’s Begin at SO@R) という制度のご支援をいただきました。
    その期間に着手した仕事が、やっとひとつ製品になった、ということを、この場を借りてご報告したいと思います。
    2015年2月7日には NVDA ミートアップ東京 2015.1 というイベントを計画しています。
    私が NVDA のために使える時間はこれから減っていくと思われるので、とにかく日本のNVDAコミュニティの後継者を育成しなくてはならない、という焦りがあり、この問題を日本語チーム役員会に共有していただいています。
    東京でばかり活動したいわけでもないのですが、日本のどこかでイベントをやるとしたら、全国から人が集まりやすい場所はどうしても東京になる、という理屈は、やむを得ないものと考えています。
    アンカンファレンスという形式に私が慣れてきたら、広島でも検討したいと思っています。
    まだまだ、終わるべき仕事が終わっていなかったり、しなくてはいけないご連絡やご挨拶が滞っていたり、という状況です。
    「よいお年を」と書いてすっきり締めくくれない気持ちなのですが、とにかく、お世話になった方々への感謝の気持ちを込めて、2014年最後のブログ更新とさせていただきます。
    ありがとうございました。