投稿者: nishimotz

  • Vista 復旧

    なんとか自力で復旧できました。メールで御教示くださった方に感謝いたします。

    なお、パナソニックさんには修理を依頼しなかったのですが、担当者から電話があり、

    • 現在、修正プログラムを開発中であり、いますぐセンドバック修理を依頼しても、修理完了日は未定
    • 後日プログラムをウェブで公開し、ユーザ自身で適用できるようにする予定
    • Windows Update が原因だとは認識している

    とのことでした。

    復旧して最初にやったことは KB943899 のアンインストールです。しばらくは Windows Update の適用もやめようと思います。

    Windows XP ダウングレードを決行する覚悟だったのですが、仕事が立て込んでいるので。。

  • Windows Update KB943899 が原因

    私と同じ症状について「1/9 に行なわれた Windows Update KB943899 が原因」だとしつつ、復旧方法を公開しておられる方がいらっしゃいました。自分で復旧を試みるかどうかはともかく、修理に出す前に確認できてよかったです。ありがとうございます。

  • バリアフリー見学会@松江

    来週、私が幹事をしている福祉情報工学研究会が松江で開催されるのですが、研究会の前日(1月23日)に

    • NPO法人プロジェクトゆうあい代表・三輪様による御報告.しまね産業振興財団,情報通信機構支援事業「てくてくラジオ」てくてくマップ等体験
    • (株)ワコムアイティ専務・今岡様による御報告.島根ライトハウスライブラリ様と共同開発された視覚障害者音声データ配信システム「ピロートーク」御説明
    • (合)一文字家専務・景山様によるユニバーサルデザイン弁当の御説明
    • (株)ネットワーク応用通信研究所のRuby開発チームの皆様との御懇談および松江オープンソースラボ見学

    などの見学会を実施できることになりました。

    詳細はこちらをご覧ください:

    昨年の暮れに、この研究会をこれからどう充実させていけばいいのだろう、と漠然と考えて、いろんな方にお話をしていたら、ある全盲の視覚障害者の方に「WIT研究会は、当事者の参加を歓迎していると言うけど、もっと研究会側から現場に出て行ってもいいんじゃないの?」と言われたのです。

    その言葉は私にはずっと引っかかっていて、なにか「現場に出て行く機会」を作りたいと思っていました。

    松江はご存じ Ruby 言語のお膝元で、それだけでも楽しみです。非公式情報ですが研究会2日目の午後には Ruby 関連の別イベントも、同じ島根大学で開催されるそうです。

    しかも「Ruby と GalateaTalk でウェブアクセシビリティ」などの活動も以前から読んでいて気になっていたし、「てくてくラジオ」も全国展開中。「ユニバーサルデザイン弁当」にも興味津々です。

    WITが「現場に出て行く研究会」として飛躍するきっかけになるようにと願っています。そして、松江の皆様と来週お会いできることを、とても嬉しく思い、私自身も参加者の1人として、とても楽しみにしています。

  • PC故障の被害を考える

    年末に主要な文書やソースコードのバックアップを取ったのが幸いでした。そして改めて、メインマシンが壊れる前に「遷宮」しておいてよかったなあ、と思います。耐用年数が2年だと見切ったら、壊れてなくても2年後には新しいマシンに移行して、古いマシンは障害時のバックアップマシンとして保管しておく、というわけです。

    もうひとつ考察すると、職場の外ではメールは gmail だけを使うようにしているので、PC のクラッシュはほとんど影響がありませんでした。

    大きな被害と言えるのは、新しいマシンに仕事環境を構築する時間的コスト、ではないでしょうか。

    また Microsoft Office やら Visual Studio やら Adobe Acrobat やら CodeGear RAD Studio やらをインストールするのかと思うと、かなりうんざりします。

    逆に、いまクラッシュしていなかったら、これから環境を XP に戻す覚悟ができず、これからも Vista を使い続けることで多くのトラブルやリスクに晒されるわけで、まあいいか。。。

  • システムの成功と終焉

    バージョン 3.1 のころから Windows を(Windows だけを、ではありませんが)使い続けているのですが、いま Windows Vista の自動更新がハードディスクをクラッシュさせてしまった「かも知れない」という事態に自分自身が遭遇して、あらためて思いました。

    成功してしまったシステムを成功裏に「次のステップ」に導くのはかなりの困難だろう、と。

    新しいバージョンをリリースするにあたっても、自動更新でパッチをリリースするにしても、既存のシステムからのアップグレードが問題なく実行できるようにインストーラーのシナリオを作り、検証を行う必要があるわけです。ユーザが使っているハードウェア構成とソフトウェア構成の組み合わせは膨大なものとなっており、あらゆる場所に「失敗」のリスクが潜んでいるわけです。

    それはすべて、Windows XP が成功して、多くの対応ハードウェア、多くの対応周辺機器、多くの対応アプリケーションが世に出回ってしまったからこそ、起こった事態だと思うのです。

    いま Windows が置かれた状況はなんだか MS-DOS 3.1 が PC-9801 シリーズの上で圧倒的なシェアを誇っていた「16ビットパソコン全盛時代」を思い出させます。

    ありとあらゆるハードとソフトがその上で使えるようになり、ユーザもありとあらゆるノウハウを蓄積しましたが、やがて全ては「DOS から Windows への世代交代」とともに駆逐されていったのです。

    そう考えると、Windows XP を成功させたソフトウェア会社が作るべきだった次世代OSは「Windows とは全く違う新しい何か」ではないか、という気がしてきます。

    むかし学生の頃、社会科学部の講義を聴講して、こんな話を聞きました。

    マルクス経済学やケインズ経済学など、正しい社会科学的理論は、その理論が正しかったがゆえに、社会に大きな影響を与えてしまい、その理論が成り立たないような社会を作ってしまうのだ、と。

    同じように Windows XP はそれまでのバージョンアップの積み重ねの成果によって、あまりにも成功してしまった。成功したがゆえに「これ以上はどうバージョンアップしても破綻するしかない」というところまで来てしまったのかも知れない、と。。

  • CF-R6+Vista HDDエラー続報

    今日、大学生協に修理を依頼しに行ったら、CF-R6 + Windows Vista でハードディスクエラーが突然発生した、という問い合わせが昨日から私で4人目だ、とのことです。

    他の方も私と全く同じ症状だそうです。「ハードディスクの容量表示が 0GB になるのは普通では考えられない」とサポート窓口の担当者。

    私のマシンはウェブ直販モデルだったので、メーカーに修理依頼の電話をしました。明日折り返し連絡があるとのこと。

    勝手な推測ですが、Windows Vista の Microsoft Update がシステム障害の原因だとすると(以下省略)

  • ハードディスクエラー

    昨年から調子が悪いと嘆き続けてきた Vista マシン(Panasonic CF-R6)ですが、悲しい事態になりました。

    スリープから復旧しようとしてブルースクリーンに。その後再起動の際にBIOS画面で

    0200: ハードディスクエラーです。

    という表示。BIOSセットアップの画面では「ハードディスク: 0MB」という表示になり、ハードディスクを認識しなくなりました。

    T1, R3 と使い続けてきた Let’s Note なのですが、昨年春に R6+Vista に初めて触ったときに「漠然とした不安」を感じて、夏まで封印して R3 を使い続けたのです。そして夏休みに苦労して R6+Vista に乗り換えたのですが、不安が現実になってしまいました。

    とりあえず予備機の R3 を引っ張り出してきました。次は何を使えばいいのでしょう。。。

  • 自分の行く道

    橋本治の本は「語りおろし」のような平易さと、ときに回りくどさもあるのですが「問題解決の道筋」を直接示すのではなく、「問題を再定義する」あるいは「別の質問に置き換える」という方法で「問題解決の真の道筋」を提示しているように思います。

    日本の行く道 (集英社新書 423C)

    日本の行く道 (集英社新書 423C)

    「日本の行く道」を読みながら、よくもまあこれだけ多くの問題を扱いつつ、しかも「一見ばかげた」解決策を提示しつつ、説得力のある議論を展開してしまえるのだろう、と感心します。

    かつては世界の先進国だった国がそうでなくなっていったり、かつては「もっと努力して豊かになりたい」と思っていた国が、そう思うことを放棄したからこそ豊かさを失っていったり、そういう「歴史のダイナミズム」の中を自分が生きていることを改めて考えさせられました。

    私は21世紀が始まった頃に「21世紀は19世紀のような時代になるんじゃないか」と漠然と思っていました。それは京都という場所に住み、茶の湯についてちょっと学び、しかもちょうど京都議定書の会議が行われた時期でした。京都に住んだことが、その後に谷中に住むきっかけになりました。

    いま「谷中」と名のつく商品がが全国の駅やデパートに展開しているのを見て、「谷中ブランドの時代もそろそろ終わりだなあ」と思うと同時に、「漠然と時代を感じたり時代に流されたりしてるだけじゃだめだなあ」と思うようになりました。

    今年は「明確な意志」と「具体的な行動」を心がけていきたいと思います。

    今年もよろしくお願いします。

  • 今年の初仕事

    年明け早々、ある研究会の原稿を書いていました。思ったより執筆に時間がかかりましたが、自分が今まで手がけてきた音声とヒューマンインタフェースに関する研究を振り返るよい機会になりました。そして新しいステップを踏み出すきっかけになりそうです。

  • 昨年末の仕事

    ヒューマンインタフェース学会からの依頼で、昨年12月の研究会の報告を書かせていただきました。

    (引用ここから)

    2007年12月5日および6日に第46回研究会「福祉工学および一般」が開催された。場所は一昨年・昨年と同じくお台場の新交通システム「ゆりかもめ」テレコムセンター駅前にある産業技術総合研究所臨海副都心センター別館・11階会議室である。テーマ担当は本学会のアクセシブル・インタフェース専門研究会(SIGACI)であり、また本研究会は電子情報通信学会の第39回福祉情報工学研究会との共催であり、さらに電子情報通信学会の脳情報通信研究会(BICT)の協賛を得た。当日の発表件数も5日に15件、6日に9件と多く、さらに6日には2件の招待講演もあったため、昨年に引き続き盛況であった。なお、12月3日と4日には感覚代行研究会による第33回感覚代行シンポジウムが、12月7日には産総研ジェロンテクノロジー研究フォーラム2007が、それぞれ同じ会場で開催された。本報告ではその内容を順を追って報告する。

    (中略)

    両日を通じて参加者も多く、活発な議論が行われたと感じられる。一方で情報保障に関する各講演者の配慮は必ずしも十分ではなかった。また視覚障害や肢体障害の当事者による発表や質問もあったものの、やや寂しいように感じられる。研究者が現場と関わることを支援するために、学会・研究会としても積極的な活動が必要なのではなかろうか。来年度も12月の共催研究会が予定されているが、ヒューマンインタフェースと福祉情報工学の交流が、当事者や現場の声を吸収しながら、ますます有意義かつ実りの多いものとなることを期待したい。

    (引用ここまで)

    のような内容です。詳しくは次号のヒューマンインタフェース学会誌をどうぞ。

    執筆してみて、発表件数が多かったので書くのは辛かったですが(苦笑)こういう形でイベントの記録を残すのはいいことだなあ、と改めて思いました。

    福祉情報工学研究会も見習ってなにかできたらいいなあ、と思います。