投稿者: nishimotz

  • NV Access 講演会, NVDA日本語版 2015.1jp, NVDA ミートアップ東京 2015.2

    NVDA 開発者 Michael Curran さん(NV Access)の東京での講演会のお知らせです。
    日時:2015年3月2日(月)13:00~15:00
    場所:日本財団 2階第1会議室(東京都港区赤坂1-2-2)
    参加費は無料、前日までに申し込みが必要
    NVアクセス、創設者クラン氏講演会の詳細
    この講演会は NVDA 日本語チームの行事ではありません。
    西本はこの週末、東京で NVDA に関する打ち合わせに参加する予定ですが、 Mick さんの滞在が非常に短いため、NVDA 日本語チームとしては公開の行事を行わないことをご理解いただければ幸いです。
    以下は NVDA 日本語チームからのお知らせです。
    NVDA 日本語チームから NVDA 2015.1jp のリリース、および NVDA ミートアップ東京 2015.2 の開催日が2015年6月20日(土曜)に決定したことをお知らせします。
    無料(オープンソース)の Windows 用スクリーンリーダーNVDA (NonVisual Desktop Access) の日本における開発コミュニティである NVDA 日本語チームは、2015年2月25日に NVDA 2015.1jp をリリースしました。
    ダウンロード
    http://i.nvda.jp
    Windows 8.1, 8, 7, Vista, XP(SP3) の32ビット版および64ビット版に対応しています。
    Windows 8 以降ではタッチ操作が利用できます。
    NVDA 日本語版のライセンスは GPL v2 です。
    このリリースは NVDA 本家版 2015.1 に基づいています。
    2015.1 の主な改良は、Microsoft Word および Outlook のドキュメントでのブラウズモード、Skype (Windows デスクトップ版) および Microsoft Internet Explorer への対応の強化です。
    オーストラリアの非営利法人 NV Access がリリースする NVDA 本家版は、Michael Curran, James Teh の両氏が中心となって開発を行い、世界のコミュニティが支援しています。
    NVDA は多くのアプリケーションに対応し、インストール不要で利用できるポータブル版、アドオンによる機能拡張など、さまざまな特長を備えています。
    NVDA 日本語チームがリリースする NVDA 日本語版は、NVDA 本家版に日本語の音声エンジンと点訳エンジンを追加するなど、日本語 Windows 環境のための改良を行っています。
    NVDA 日本語版 2013.3jp 以降がインストールされ、「自動的に確認してNVDAを更新」を有効にしている場合は、このリリースを新しいバージョンとして通知します。
    以下は日本語版 2015.1jp での変更点の概要です。
    (1)特定の音声デバイスで JTalk の読み上げが途中で停止してしまう不具合への対応
    (2)連続読み上げで JTalk が最後まで読み上げを行わない場合がある不具合への対応
    (3)ケージーエス 点字ディスプレイドライバの改善
    ブレイルメモスマートを含むケージーエス社製点字ディスプレイのドライバーにおいて、機種や接続方法によって自動接続が利用できなかった不具合を改善し、自動選択の処理時間を短縮しました。
    自動接続に成功した場合に接続ポートを設定情報に保存しないようになりました。
    BMユーティリティがインストールされていない場合も動作するようになりました。
    BMユーティリティは Ver. 6.2.2 で動作検証を行っています。
    (4)「レビュー内の現在の文字を通知」の仕様変更
    「日本語設定」でかな文字とアルファベットのフォネティック読みを有効にした場合に、「現在の文字を通知」2回押しの場合にのみフォネティック読みを行うように変更されました。
    (5)bullet に対応する日本語の変更
    サポート対象の文字を追加し、「バレット」から「ビュレット」に読み方を変更しました。
    (6)日本語表記の変更
    「保存された設定の復元(R)」→「前回保存された設定に戻す(R)」
    「大見出し」→「バナー」
    などの表記変更、語尾の「する」の省略に関する表記の統一などを行いました。
    詳細は「NVDA日本語版の説明」をご確認ください。
    NVDA日本語版の説明 バージョンごとの変更点
    NVDA最新情報(本家版のバージョンごとの変更点)
    NVDA 日本語版の情報
    NVDA 日本語チーム活動報告
    バグ報告やお問い合わせは
    チケットシステムへの新規チケット登録
    メーリングリスト
    にお願いします。
    なお、NVDA 日本語チームは NVDA のリリース周期に合わせて3ヶ月ごとにアンカンファレンス形式のイベントを開催することになり、第1回目は2015年2月7日に開催されました。
    第2回目の「NVDA ミートアップ 東京 2015.2」は2015年6月20日(土曜)に東京都新宿区の日本盲人会連合 日本盲人福祉センターで開催します。
    詳細と参加のお申し込み方法は下記でご確認ください。
    NVDAミートアップ東京 2015.2 (connpass)

  • NVDAミートアップ東京2015.1 & OSH2015

    主催イベントと参加イベントの2件のご報告です。
    2015年2月7日(土曜)に、東京都内にて NVDA 日本語チームによる初めてのミートアップを開催しました。
    私は最初に「2015年のNVDAとWindows環境」という講演をしました。
    Windows に限らずコンピューターやインターネットに関する技術の変化が速くなっています。
    国際的な NVDA のコミュニティが目指す世界を日本の皆様に共有していただけるように、また日本のスクリーンリーダーの状況を世界に発信し、海外の NVDA ユーザーに対する貢献に繋がる活動を心がけたいと思います。

    私たちが確保した時間の大半は「アンカンファレンス」と呼ばれる形式で進められ、その場で決まったテーマで3個ないし4個のグループに分かれて議論したり作業したりしました。
    議論の一部は以下にて報告されています。
    NVDA ミートアップ東京 2015.1 基調講演、翻訳、本家チケット、アプリ開発
    Windows タブレットでNVDAを使う (2015.1 #2)
    Webアクセシビリティの現状 (2015.1 #3)
    タブレットタッチ操作
    地域コミュニティの活性化とお互いの協力
    2015年2月14日(土曜)に広島市内にて開催された オープンセミナー2015@広島 に参加してきました。
    こちらは私は参加者として勉強してきたのですが、参加者も集まり、なによりも貴重な内容が多々あって非常に有益でした。
    懇親会と同時開催だった勉強会「LT駆動開発11」にて「地域 PyCon mini を広島で」という提案のライトニングトークをしました。

    NVDA 日本語チームの活動と並行して広島での地域コミュニティの方向性を模索してきましたが、まずはプログラミング言語 Python という大きな(とは言っても大きすぎない)枠組みで、広島とそのご近所の地域コミュニティ活性化を、というのが私の今年の目標になりそうです。
    ぜひご理解、ご協力いただければ幸いです。

  • すごい広島89の覚え書き

    すごい広島の毎週水曜日の活動にひさしぶりに参加してきました。
    github でプルリクエストをするというルールのある勉強会(ミートアップ)です。
    まだ完了していませんが、私の手順を記録しておきます。
    (ふだんターミナルやコマンドプロンプトから git/github を使っているので、こういう操作は久しぶり)
    下記は「ブラウザだけで作業が完結する手順」のはずです。
    事前に Doorkeeper で参加登録をしていました:
    http://great-h.doorkeeper.jp/events/20004
    github の great-h/great-h.github.io の issues 画面:
    https://github.com/great-h/great-h.github.io/issues
    から右上の緑色のボタン New issue を押して、issue を作ります。
    前例にならって「すごい広島 89 – 24motz NVDAの翻訳をする」のようにタイトルを入力します。
    ちなみに私の場合 24motz は Twitter のアカウント名で nishimotz は github のアカウント名です。
    説明も適当に書いておきます。
    右側の「今日やること宣言」という赤いラベルを有効にします。
    Milestone をその日の日付のマイルストーンに設定して、 “in progress” というラベルもつけておけばよいようです。
    親切な人があっという間につけてくれましたが。。。
    作った issue には通し番号がつけられます。
    今回私の作ったものは 1507 になりました。
    最後にプルリクエストを出すのですが、まずブランチを作っておきます。
    開発でソースコードをいじるときにも、先にブランチを作ってから作業をするんですよ。。
    本当は赤の他人はブランチを作る前にリポジトリそのものをフォークしておきます。
    ただし「すごい広島」はフォークではなく参加者にブランチ作成権限を与える流儀になっているそうです。
    「マージする前に管理者がブランチを直したいことがあるから」らしいです。
    github のユーザ nishimotz は https://github.com/great-h/great-h.github.io の画面で、左上の「 branch: source 」というボタンを押すとブランチを作ることができます。
    Switch branches/tags
    と書かれていて、その下にブランチのリストが並んでいます。
    上にあるテキストエディットは検索ボックスのようですが、よくみるとプレイスホルダーに
    Find or create a branch…
    と書かれています。ここに新しいブランチ名を書き込むと、いきなりブランチが作れてしまうわけです。
    慣例に従って、issue 番号を入れて 1507-24motz ブランチを作りました。
    このブログを更新したら、この記事のURL(固定リンク)が決まるので、実際に更新作業をしてプルリクエストを出せるわけです。
    書いていて気づいたのですが、ここに全部(しかも画面キャプチャ入りで) すでにまとまっていた。。
    そうですね、_posts の中の「その日の記事の .markdown ファイル」を edit して、commit して、メッセージに #issue番号 を入れてプルリクエストですね。。(泣)
    追記:いま、この手順をやってみたら、 edit したときのコメント欄の下に
    「このブランチにコミットするか、新しいブランチを作ってプルリクエストを出すか」
    (Create a new branch for this commit and start a pull request.)
    という選択肢が出てきました。
    もしかするといまの github だと「ブランチを作る前に edit する」という手順はアリかも知れないです。。
    追記2:プルリクエストを作ったら 1514 という番号がついた。
    追記3(2月5日)1週間後にissueがクローズされた。
    私が「すごい広島 89」でやったことをまとめます:

    1. NVDAの emoticons アドオンの紹介記事の日本語化
    2. NVDA Add-on 開発者ガイド 日本語版 の一部を更新

    今後の予定ですが、ときどき「NVDAユーザ会広島」の人を水曜夜の コワーキングスペース MOVIN’ON にお誘いして、もくもく会の相乗りができないかと考えています。
    2月7日の東京での NVDA ミートアップ東京 2015.1 で「アンカンファレンス」の運営を経験する予定なので、広島での活動に取り入れたいと思います。
    今週末の2月1日にはボランティア団体 VIC のステップアップ講習会で NVDA の最近の状況、特に音声合成エンジン KCトーカー の紹介などをさせていただく予定です。
    もうひとつだけ、私はただの参加予定者ですが、2015年2月14日に
    「オープンセミナー2015@広島」(osh2015)
    が開催されます。
    テーマは「クラウド時代の構成管理入門」とのことで、いまホットな話題のひとつだと思うのですが、広島でこういう技術に興味のある(しかもバレンタインデーを勉強会に費やすことができる)人に「もっともっと参加を呼びかけたい」状況なんだそうです。
    オープンセミナー2015@広島 参加申し込み
    NVDA 日本語版の「更新チェック」を集計するのに Ansible を使っている、という話は LT駆動開発08 でしたことがありますが、「NVDA 以外の仕事」でも Ansible を使っており、こういう場で情報を得ないと、つい自己流になってしまうなあ、と思う日々です。
    私がいまどういう仕事をやっているか、まだ詳しく書けないことも多いのですが、いつかは人を雇わなくてはいけない日が来ると思うので、こういう勉強会やイベントには、これからもなるべく参加したいと思っています。
    追記3(1月30日): 1514のプルリクエストにTravis CI の結果がコメントとしてくっついてますね。markdown にエラーがないかどうかチェックする作業が自動化されているようです。素晴らしいね。。
    こういう技術も「クラウド時代の構成管理」ですね。。