地域 PyCon mini を広島で という話を2月14日にしゃべってから、いろいろな方にご相談して、ご協力いただいています。
日程と場所が確定したので、今日の LT 駆動開発17 で紹介しました。
PyCon mini Hiroshima 2015
主催:PyCon mini Hiroshima 2015 実行委員会
開催日:2015年11月22日(日曜)
会場:サテライトキャンパスひろしま
私は実行委員長を務めることになりました。このイベントについての詳細はいずれまたお知らせします。
今日のLTでは、PyCon JP 行動規範に始まり、整備されたマニュアルやツールなど、イベントの運営についていろいろ学ぶことがある、という話をしました。
以下はLT駆動でしゃべらなかったですが、9月の東京でのイベントのお知らせの続報。
9月12日(土曜)「NVDAワールド 2015 東京」の参加申し込みの受付を開始しています。
翌日も東京ですが、9月13日(日曜)『Web制作者のためのNVDA入門』
投稿者: nishimotz
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PyCon mini Hiroshima など
というイベントで講師を担当します。 -
NVDA の Windows 10 対応
NV Access から NVDA の Windows 10 対応について下記の告知が出ています。
http://www.nvaccess.org/win10/
2015年8月24日に更新された情報のおおまかな日本語訳です:
(ここから)
Windows 10 の多くの機能について、NVDA は 7 や 8.1 と同等に機能しますが、熟練ユーザーでない人は Windows 10 へのアップグレードや Windows 10 プリインストールのマシンの購入について、次のお知らせをするまで、しばらくお待ちください。
熟練ユーザーで NVDA の Windows 10 対応をテストしたい場合は、実験用の環境をご用意ください。そして以下をご確認ください。
* 常に最新の NVDA をご利用ください。最新は NVDA 2015.3 です。
(訳注:本家 2015.3 に対応する 日本語版 2015.3jp を2015年8月25日に公開しました)
* Microsoft Edge ブラウザへの実験的な対応は 2015.3 で導入されました。しかし、致命的な問題が残っており、日常の利用に耐える状況ではありません。
原因は Edge 側の実装にあり、 NV Access は Microsoft がこの問題を将来の Windows Update で修正できるように協力をしています。
* Edge が既定のWebブラウザとなっている場合は、既定のブラウザを Firefox や Internet Explorer に変更してください。
* Edge が既定のPDFビューワーになっている場合は、既定のPDFビューワーを Adobe Reader に変更してください。
* コルタナや Windows ストアなど Windows 10 用に開発されたアプリは、内部で Edge ブラウザのエンジンを使用しており、操作が適切に行えない可能性があります。
* Windows 10 標準のメールアプリは現在のバージョンではアクセシブルではありません。他の電子メールアプリをご利用ください。
* NVDA を Windows 10 で使用すると、以前のバージョンの Windows に比べて応答が遅くなる場合があります。例えばファイル エクスプローラーの読み上げがもたつく、Outlook 2013 のメッセージリストで反応が非常に遅い、といった状況です。NVDA の将来のバージョンではこの問題への対策を行う予定ですが、一部の問題については Microsoft のソフトウェアの修正が必要です。
* Windows 10 へのアップグレードが開始されると、アップグレードの最後の段階を終了させる場面では NVDA を実行することができません。
ただしこの段階で Windows+Enter を押してナレーターを起動し、アップグレードを終了させることができます。
アップグレードが完了したら NVDA は通常どおり利用できます。
(訳注:アップグレード中のナレーター利用について日本語での動作は確認していませんが、Windows 10 には 8 や 8.1 と同様に日本語音声合成が搭載されていることを確認しています)
(ここまで)
追記:Windows 10 のナレーターについてMLでご教示いただいたところでは、アップデート中にナレーターで容易に操作が可能とのことです。
追記(8月1日):本家 master に Edge ブラウザ対応がマージされました。この本家 master に基づいて NVDA 日本語チームは日本語公開ベータ版 2015.3jp-beta-150731 を公開しました。www.nvda.jp をご参照ください。ただし現時点での Edge の使い勝手は上記のアナウンスのとおりであるとご理解ください。
追記(8月25日)本家の記事の更新に対応して本記事を更新しました。 -
NVDA ミートアップ東京 2015.2 の報告
6月20日に NVDA ミートアップ東京 2015.2 を開催しました。
多くの人にお集まりいただきありがとうございました。
私の使ったスライドは下記の通りですが、すこし詳しくコメントします。
まず、訂正とお詫びがあります。
過去に「NVDA日本語版の更新チェックのアクセス統計」を紹介したことがありますが、私の作業に間違いがあり、実際のアクセスのおよそ2倍の数字を間違って報告していたことがわかりました。
あらためて今回訂正したグラフをスライドで紹介しましたが、最新のデータは、1日平均386人のユーザーがいらっしゃる、という状況です。
間違った数字を出してしまって申し訳ありませんでした。
しかし、正直なところ「700人以上のユーザーがいらっしゃるわりには手応えがないなあ」とも思っていたので、ある意味で400人弱は妥当な状況だと感じています。
ひきつづき、より多くのユーザーに使っていただけるように努力を続けたいと思います。
NVDA 日本語チーム役員会は2012年より2年の任期で活動し、現在ちょうど3年、つまり2期目の前半1年が終了したところです。
次回はミートアップのかわりに「NVDAワールド2015東京」を9月12日に開催し、年末に「NVDAミートアップ東京2015.4」を開催する予定です。
私はアンカンファレンスの時間を使って3つの話題を紹介しました。
最初は NVDA Remote Access の実演をしました。
このアドオンは現在は出資者向けのベータ版という状態で、一般のユーザーはまだ入手できません。
まだ未完成なところも多いのですが、実際に会場で2台のコンピュータを使って実演しました。
遠隔サポートやサーバー管理、仮想マシンの操作などに使えるのではないか、という意見を聞くことができました。
2番目は 2015.2 の新機能の紹介と、翻訳しながら私が考えたことをお話しました。
ウェブページのCSSで指定された色の読み上げが改善されたので、「書式情報」で色の通知を有効にして実演しました。
色の名前の翻訳では「日本語としての自然さ」よりも「ウェブ制作者の意図」を重視することにしました。
例えば「Dark Goldenrod」を選んだウェブ制作者は「ダーク・ゴールデンロッド」という名前を意識しているはずで、スクリーンリーダーのユーザーから「この金色みたいな色の画面要素が」などという問い合わせを受けると、かえって困ってしまうのではないか、と考えました。
現在の NVDA では「Dark Goldenrod」は「暗いゴールデンロッド色」という翻訳にしてあります。
実際にブラウザで読み上げて動作を確認していると「暗いゴールデンロッドの色」のように「の色」で統一するのがよいかと思い始めています。
Excel のグラフと数式はスライドで紹介したとおりなのですが、Excel で NVDA+F7 を押すと要素リストが表示されないで「スペルチェック」が実行されてしまうことがあります。
他のユーザーから報告されていない現象なのですが、気になっているので、情報をお待ちしています。
最後に Windows 10 の実演。
NVDA をメインのスクリーンリーダーとして、Firefox をデフォルトのブラウザとして使える人であれば、現状でも Windows 7 からの移行は可能なのではないかと思います。
ただ Windows 10 のナレーターの日本語の読み上げはまだ私はきちんと動作確認できていません。
もちろん NVDA 以外のスクリーンリーダーが Windows 10 に対応するまで移行できないという人も多いでしょうから、「壊れてもよい環境」を用意して、自己責任でお願いします。
仮想デスクトップはキーボードだけで操作でき、ほぼスクリーンリーダーで読み上げできています。
スタートメニュー、新しいタスク切り替え、新しいウェブブラウザがきちんと対応するのは NVDA 2015.3 からです。
おそらくリリースは9月上旬のイベントの時期になるでしょう。
Windows 10 がリリースされる7月29日前後には、本家の master ブランチに基づく日本語公開ベータ版をリリースして、日本からも 2015.3 正式版に対して積極的なフィードバックをしていきたいと思い始めています。
追記:Windows 10 紹介の録音を公開しました。