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  • 第44回WIT研究会

    次回研究会の詳細情報を公開しました。

    会場である国立障害者リハビリテーションセンターの見学会など、盛りだくさんの企画を予定しております。

    なお、7月に新潟で開催した研究会の特別企画の記録も公開中です。

  • SICEワークショップ

    先日、計測自動制御学会の「SICEライフサイエンス(生命,健康,医療,福祉)の現状と連携推進を探る」に参加しました。

    午前中は、ブレインストーミングのような手法でSICE各部会の問題や今後の活動の方向性をまとめる、という場だったので、正直場違いだったかと思ったのですが、「私はSICE会員じゃないですが・・」「じゃあライフサイエンス部門に期待することを書いてください」みたいな感じで参加させていただきました。

    使われたのは「ディズニーが会社を変える」(PHP研究所、2002年)に基づいて説明された「ストーリーボーディング」という手法。参加者全員がカードに自由な記述をして、それをホワイトボードや壁に貼り付けながら議論をしていく、というものでした。

    本当は「どのようなライフサイエンスの研究がされているか」ということがわかるかと思ったのですが、そういう場にはならず、「SICEライフサイエンス関係者の皆様の興味や関心事」のマップが作られました。しかしその過程で、なんとなく現状も透けて見える、という感じの経験になりました。

    いくつか気づいたことを書くと:

    1. WIT(福祉情報工学研究会)と問題意識や現状が似ている。例えば「組織が細分化された結果希薄になった横の連携の再構築が課題」「気持ちよさや負荷など人間の内面の測定に関心がある」「現場のニーズ発掘、医学や臨床の当事者との連携の場を求めている」など。
    2. 企画の立て方や進め方に見習うべき点あり。例えば、このストーリーボーディングの締めくくり方を「次のイベントの企画」「学会誌の特集号のテーマ」など具体的に設定して、ひとつの企画を上手に次の活動につなげておられる。
    3. 人脈と人柄。今回は産総研の小野さんのご尽力とのことでしたが、魅力的な企画に必要なものを改めて痛感しました。

    それから、私がWITの幹事であることを名乗ったので、逆に「WITはどうして年6回も研究会を開催して盛況にできているのですか?」という質問を小野さんから受けました。「当事者の参加(情報保障)に配慮していること」「来ていただくだけでなく、見学会を企画するなど、こちらから出向く努力」を挙げておきました。

    午後は「関連の学協会との連携を探る」というセッションでした。車いすの方もたくさん参加。ロボット、計測、制御といった分野の研究者の方々と、障害の当事者やリハビリ関係者の方々が、「どのような場があればうまく連携できるか」といった議論。私には不勉強だった分野のお話が多く、大変興味深く伺いました。

  • 第43回福祉情報工学研究会@新潟

    第43回福祉情報工学研究会は新潟市・朱鷺メッセにて開催されました。今回の開催に先立って、参加者の方に開催地・テーマ・企画などに関するアンケートへの協力のお願いを、発表者の方には、記録用の録音・録画を行うので不都合があれば発表ごとにお伺いする、というお願いをしました。

    今回は新潟大学の林豊彦先生ほかにご参加いただいたパネル討論「地域連携による汎用コミュニケーションエイドの研究開発と知的障がい児・発達障がい児の教育支援」が印象に残りました。

    工学研究者、養護学校教員、言語聴覚士、作業療法士のチームアプローチについて、それぞれの立場から詳細を報告し、質疑応答。工学者が専門家に利用法を教えてもらう。「子供に何が必要か」が優先。自発的に集まった各分野の専門家が障がい児の教育に妥協せずに取り組んで成果を挙げていく、そのプロセスをわくわくしながら追体験できました。せっかくビデオ撮影をしたので何らかの形で公開してはどうか、という話が出ています。

    夜は「葱ぼうず」で懇親会。飲み過ぎました。。佐渡名産「ふぐの子」も朱鷺メッセの売店で買いました。

    今回実施したアンケートの回答を読みながら「自分たちのやってきたことに誇りを持とう」と改めて感じました。告知をご覧になって初めてこの研究会に参加された、という方もいらっしゃいました。遠方の方も、研究職ではない方も。。。

    先日東京で開催した研究専門委員会で「我々はよい研究発表をしているのだから、もっと多くの人に聞いてもらいたい」という意見を伺いました。新潟では改めて「個々の状況に一喜一憂しないで、長期的な観点でじっくりやっていこう」と思った次第です。