タグ: python

  • MicroPython の雑誌記事を執筆した話

    広島版IoT縛りの勉強会! IoTLT広島 Vol.7 で「MicroPython の雑誌記事を執筆した話」をしました。
    2017年11月25日発売 CQ出版 Interface(インターフェース) 2018年1月号
    「第4部 マイコンPython無線センシング実験室」



    元ネタとして蓄積してきた情報はこちら。
    発売されてすぐにブログを書こうと思ったのに、すっかり遅れてしまいました。
    記事のフォローアップはスライドを見てください。編集部に送るのが遅くなってしまい、紙面で触れられてませんが、ダウンロードできるソースコードも公開されています。
    技術の検証は一段落したので、集めた素材を使っていろいろ面白いものを作りたいと思っています。

  • JAC vol.1 & NVDAワールド 2017 & NVDA開発者会

    もんどさんのブログを読んで、私も書くことにしました。

    Japan Accessibility Conference

    Japan Accessibility Conference vol.1
    2017年11月11日(土曜)
    会場:ヤフー株式会社 紀尾井タワー セミナールーム
    にて「アクセシビリティ検証ツールとしてのNVDA入門」という講演をします。
    2015年に「Web製作者のためのNVDA入門」というイベントの講師をしたのですが、今回はハンズオンでもなく、時間も限られているので、いちおう下記のような予定です。

    視覚に障害があるユーザーがPCを使う上で不可欠なものがスクリーンリーダーです。
    無料で利用できる Windows 用スクリーンリーダー NVDA をご紹介します。

    • スクリーンリーダーとはどのようなものなのか、
    • スクリーンリーダーで Web ブラウザをどう操作するのか、
    • アクセシビリティ検証ツールとして NVDA をどう使えばよいか

    をご説明します。

    この講演は5月ごろから打診をいただいていたので、このイベントにあわせて NVDA 2017.3jp に導入した新機能もありますし、お馴染みの FocusHighlight アドオンも(RubyKaigi 2017で実演に使いましたが)新しいバージョンをリリースしたいと思っています。
    なので、11月11日に話を聞いてくださった人には、これまでよりもスムーズに「アクセシビリティ検証ツールとしてのNVDA」をお試しいただけると思います。
    (おわかりのとおり WordPress を使っているので、私のセッションの裏番組も気になります。。)

    NVDAワールド2017

    一方で、前述のイベントがこの日程になることがわかっていたため、11月1日から3日まで開催されるサイトワールドの翌日ではなく前日に開催することにした
    NVDAワールド2017
    2017年10月31日(火曜)
    会場:日本マイクロソフト
    (東京都港区港南2-16-3 品川グランドセントラルタワー)
    は参加申し込みの締め切り(10月23日)まであと2週間になりました。
    こちらの私のセッションは「ビジネスツールとしてのNVDA」というテーマにしました。
    前述のカンファレンスの発表と内容が重複しない、はずです。。

    概要:2013年に NV Access が視覚障害者コミュニティの支援で PowerPoint 対応を実現して以来、NVDA は視覚に障害がある人の就労手段としてグローバルに支持されています。
    本セッションではビジネスツールとしての NVDA の機能を紹介しつつ、最近の NV Access や開発コミュニティ、 NVDA 日本語チームの活動を報告します。

    NVDA の Microsoft Office 対応や Windows 10 対応の最新情報を、この機会にまとめてお伝えしたいと思います。

    NVDA開発者会

    最後に、NVDAワールド2017開催日の午前に行う予定の「NVDA 開発者会」について補足します。
    いま NVDA 本家の開発コミュニティではいろいろな新しい動きがあって、NVDA の開発に興味がある人に伝えるべきことはとても増えています。
    2017.4 で Windows XP/Vista 対応を打ち切ることが決まり、新しい動きは本格化しました。
    開発に使われている Visual Studio のバージョンを 2015 から 2017 に上げること、各種の依存パッケージを更新すること、そして NVDA を Python 2.7 から Python 3 に移行させる作業が、これから2019年ごろまでに行われます。
    今回の開発者会では、まず Windows 環境で Python 2.7 と Python 3.6 を共存させる方法をご紹介します。
    これから1年か2年くらいの間 NVDA に関わるために必要な知識だと思うからです。
    それから、おそらく当日までに本家の移行が完了しているはずなので、Visual Studio 2017 Community を使う前提で NVDA (本家版および日本語版)のソースコードからの実行方法やビルド方法を紹介する予定です。
    日本語に対応していないことが課題になっている eSpeak や libLouis など音声合成エンジンや点訳エンジンなどの現状、ソースコードからの実行やテストの方法、開発コミュニティの動向などの情報も、時間の制約はありますがお伝えしたいと思います。
    点字ディスプレイなどふだん私が検証できない機材は、その場に持参いただければ、不具合の調査などができると思います。
    開発者会には NVDAワールド 2017 の connpass 申し込みで「開発者枠」でお申し込みください。

  • Windows + Python + Conda

    昨日は第4回の「すごい広島 with Python」でした。
    前回の報告:

    Interface as Mimesis


    このときに py.exe による Windows 環境での Python の切り替えについて詳しく書かなかったので、このブログでその続きを書きます。
    昨日は「もくもく会」だったので、ディープラーニングの環境構築にとりかかりました。行ってみると「話したいので聞いてほしい」という参加者が多数いらっしゃって、楽しかったのですが、私の作業はあまり進まなかったです。。
    やってみたこと:Windows に Theano を(GPU対応なしで)インストールした。
    環境:Windows 10 Home (64bit)
    もともと入っている Python:Python 2.7 (32bit) と Python 3.6 (32bit)
    もともとできていたこと:
    Python 3.6 を入れるとついてくる py.exe を使って py -2 または py -3 で両者を切り替えることができた。
    今回 theano をインストールした手順:

    1. Miniconda Windows 64bit installer をデフォルトのオプションでインストール
    2. コマンドプロンプトで
      > conda install numpy scipy mkl
    3. つづいてコマンドプロンプトで
      > conda install theano

    theano の動作確認:

    C:\work>python
     Python 3.6.1 |Continuum Analytics, Inc.| (default, May 11 2017, 13:25:24) [MSC v.1900 64 bit (AMD64)] on win32
     Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information.
     >>> import theano
     >>> from theano import tensor as T
     >>> x1 = T.scalar()
     >>> w1 = T.scalar()
     >>> w0 = T.scalar()
     >>> z1 = w1 * x1 + w0
     >>> net_input = theano.function(inputs=[w1, x1, w0], outputs=z1)
     >>> print('Net input: %.2f' % net_input(2.0, 1.0, 0.5))
     Net input: 2.50
     >>> import numpy as np
     >>> x = T.fmatrix(name='x')
     >>> x_sum = T.sum(x, axis=0)
     >>> calc_sum = theano.function(inputs=[x], outputs=x_sum)
     >>> ary = [[1, 2, 3], [1, 2, 3]]
     >>> print('Column sum:', calc_sum(ary))
     Column sum: [ 2. 4. 6.]
     >>> theano.config.floatX = 'float32'
     >>> ary = np.array([[1, 2, 3], [1, 2, 3]], dtype=theano.config.floatX)
     >>> print('Column sum:', calc_sum(ary))
     Column sum: [ 2. 4. 6.]

    この状態で python コマンドは今回インストールした Miniconda の Python になっています。
    この状態での Python 処理系の切り替えの確認:

    C:\work>py -3.6
    Python 3.6.1 |Continuum Analytics, Inc.| (default, May 11 2017, 13:25:24) [MSC v.1900 64 bit (AMD64)] on win32
    Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information.
    C:\work>py -3.6-32
    Python 3.6.1 (v3.6.1:69c0db5, Mar 21 2017, 17:54:52) [MSC v.1900 32 bit (Intel)] on win32
    Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information.
    C:\work>py -2
    Python 2.7.13 (v2.7.13:a06454b1afa1, Dec 17 2016, 20:42:59) [MSC v.1500 32 bit (Intel)] on win32
    Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information.

    公式 Python は 32bit 版を入れて Anaconda 系 Python は 64bit 版を入れる、という使い分けが必要にはなりますが py.exe ですべての環境を切り替えられることを確認しました。
    なお Theano の動作確認は Python 機械学習プログラミング 達人データサイエンティストによる理論と実践 第13章を引用しました。