投稿者: nishimotz

  • NVDA 日本語ベータ版 2012.3jp-beta1

    NVDA日本語版 2012.3jp のベータ版 NVDA 2012.3jp-beta1 を公開しました。
    ダウンロードは下記からどうぞ:
    nvda_2012.3jp-beta1.exe
    NVDA日本語版はNVDA日本語チームが NVDA プロジェクトの成果を利用して開発したものです。
    この 2012.3jp-beta1 はテストのために公開するベータ版です。
    一般的なご利用のときは安定版 2012.2.1jp をお使いください。
    このバージョンは本家 2012.3 ブランチのリビジョン 5586 をベースに日本語のための拡張を行なっています。
    日本語版と本家版の違いをお伝えするために 「NVDA日本語版の説明」 を公開しました。
    これは 2012.3jp-beta1 に入っているドキュメントと同じ内容です。
    実行ファイルの電子署名は安定版で行なう予定ですので、デバイスマネージャーの読みあげなど、電子署名が必要な作業はひきつづき安定版 2012.2.1jp でご利用ください。
    今回「特定の日本語のログイン名でNVDAインストールが実行できない」など、NVDA 本家の開発者と協力して解決できた問題もあります。
    ベータ版で何か問題があった場合に、本家版で同じ問題が起きていれば、本家の 2012.3 のバグ修正に日本から貢献できる可能性があります。
    本家の 2012.3 は11月上旬のリリースを目標にしています。NVDA本家の翻訳チームの一員としては、2012.3 本家のリリースも大事な目標です。
    日本語入力の読み上げが本家版の実装で完全になれば、日本語チームの独自実装からの移行が可能となり、日本語入力はさらに安定するはずです。
    今回の日本語版で加わった大きな機能は「文字説明モード」です。カーソルを左右に移動するだけで文字が詳細説明されます。また、カタカナは低い声で、半角文字は高い声で読み上げます。
    本家版のリリースに続いて NVDA 日本語版は11月下旬のリリースを目標としています。
    次の次のバージョン 2013.1 では、本家版に日本語の点字サポートを組み込もうとしています。最初は限られたことしかできないでしょうが、NVDA本家の開発に日本語チームの参加が期待され始めています。

  • ATDOの活動とOSC広島のお知らせ

    9月中旬のNVDAワークショップ、意見交換会を終えて、あっという間に3週間が過ぎました。
    CodeZineに報告記事が掲載されました。
    NVDAワークショップのWebサイトには、資料や録音などをまとめましたのでご利用ください。
    2012年10月から2013年2月末まで特定非営利活動法人 支援技術開発機構(ATDO)の仕事をします。
    内容はNVDAとDAISY(アクセシブルな電子図書の国際標準規格)に関連する調査研究です。
    勤務地は自宅(広島)および出張先です。出張はまだ調整中ですが、海外の情報アクセシビリティの動向調査に参加できそうです。
    10月20日(土曜)には広島市安芸区の広島国際学院大学で開催されるオープンソースカンファレンス2012Hiroshimaに参加します。
    13時00分からセミナーで登壇します。
    事前申し込み受付中です。
    ブースでの紹介もさせていただきます。
    NVDA日本語チームは毎週月曜日にSkype会議を開催していますが、私の都合でお休みすることもあります。
    日本語チームのメーリングリストで予定のお知らせや議論の報告をしています。
    今後、日本語チームの組織をどのように整備して、開発や事業をどのように進めていくか、いろいろな地域のかたとお会いしてお話をしたいと思います。
    また、世界のNVDAユーザーのお手伝いをする方法も模索していきます。
    2012年10月16日追記:関西オープンフォーラムへの参加については変更の可能性があるため、関連する記述を削除しました。

  • NVDAワークショップ・意見交換会が終了


    多くのかたにお集まりいただいて、オープンソースのスクリーンリーダー NVDA の日本でのワークショップ意見交換会が終わりました。
    PyCon JP 2012の関係者の皆様にもお世話になり、また話題にしていただけたことを嬉しく思います。
    また募金、運営、告知などで本当に多くのかたにお世話になりました。
    写真は9月17日「意見交換会」の参加者の集合写真です。
    5日間の Michael Curran さんの滞在にずっとご一緒して、予定していたことも、予定しなかったことも、いろいろお話できました。
    公開のイベントであったワークショップと意見交換会については、すでに YouTube Live でも録画を公開していますが、別の録画や録音もありますので、整理してご報告したいと思います。
    世界の約40の言語に対応しているNVDAですが、各国の翻訳担当者と顔を合わせることはほとんどなく、インターネットを通じて共同作業が行われています。
    しかし、いろいろな国に行って文化を理解することは大事だね、と Michael Curran さんは思ったようです。
    そして CSUN のような世界レベルの国際会議をのぞいて、NVDA の関係者が大勢集まってイベントをすることなんて、世界でも滅多になかったことのようです。
    NVDA日本語チームのSkype会議はまた来週から月曜日の夜に行います。
    今後ともよろしくお願いします。