投稿者: nishimotz

  • 広島市内在住者対象のNVDA講習会(7月20日/27日)

    広島市広報誌「市民と市政」7月1日号で告知されていますが、
    広島市内在住の視覚障害者を対象とした「パソコン音声ガイドソフト」NVDA および iPad 講習会の参加者を募集中です。
    NVDA 講習会のほうは参加申し込みが少なくて関係者が心配しているので、告知に協力させていただきます。
    なお、iPad 初級は定員に達したらしいです。
    「NVDAとWeb閲覧」は私が講習を担当して、 NVDA の基本操作と Firefox の使い方をご紹介します。
    公益社団法人広島市視覚障害者福祉協会 視障協だより 平成26年6月20日 第109号 より引用:
    (引用ここから)
    *パソコン講習会
    今年度も次の日程で、パソコン講習会を行います。NVDAをじっくりと学んでみたい方、iPadを体験したい方、もっと学んでみたい方、ぜひご参加ください。
    (1)NVDAとWeb閲覧
    内容:基礎講座 10:00~12:00、実習 13:00~15:00、合計4時間
    開催日・会場:
    ①7月20日(日)
    広島市心身障害者福祉センター 2階第1会議室
    (東区光町二丁目1番5号、082-261-2333)
    ②7月27日(日)
    広島市社会福祉センター 4階大会議室
    (中区千田町一丁目9-43、082-243-0051)
    申込:7月1日(火)から7月18日(金)まで、視障協事務局へ。各定員5名、先着順。①②いずれか一日のみ受講可。
    (2)iPad学習 初級
    日時:8月3日(日)10:00~12:00
    会場:広島市社会福祉センター4階大会議室
    (中区千田町一丁目9-43、082-243-0051)
    申込:7月1日(火)から7月18日(金)まで、視障協事務局へ。
    定員7名、先着順。
    (3)iPad学習 中級
    日時:8月3日(日)13:00~15:00
    会場:広島市社会福祉センター4階大会議室
    (中区千田町一丁目9-43、082-243-0051)
    申込:7月1日(火)から7月18日(金)まで、視障協事務局へ。定員7名、先着順。
    公益社団法人広島市視覚障害者福祉協会
    〒730-0052 広島市中区千田町一丁目9-43
    広島市社会福祉センター内3階
    TEL・FAX 082-249-7177
    Eメール:jimu@hiroshimashi.shisyokyo.jp
    (引用ここまで)

  • NVDA日本語版 2014.2jp の公開とイベント開催(9月6日)のご案内

    無料(オープンソース)の Windows 用スクリーンリーダーNVDA (Non Visual Desktop Access) の日本語対応をすすめる NVDA 日本語チームは、2014年6月2日に NVDA 2014.2jp をリリースしました。
    ダウンロード
    http://i.nvda.jp
    このリリースは NVDA 本家版 2014.2 に基づいています。
    NVDA 日本語版 2013.3jp, 2014.1jp および 2014.2jp-beta で「自動的に確認してNVDAを更新する」を有効にしている場合は、このリリースを新しいバージョンとして通知します。
    NVDA 日本語版のライセンスは GPL v2 です。
    Windows 8.1/8, 7, Vista, XP(SP3) の32ビット版および64ビット版に対応しています。
    Windows 8 以降ではタッチ操作が利用できます。
    以下は対応しているアプリケーションの一部です:
    * Webブラウザー (Mozilla Firefox を推奨、 Microsoft Internet Explorer, Google Chrome にも対応)
    * Adobe Flash Player によるアクセシブルなコンテンツの操作
    * 電子メールクライアント (Mozilla Thunderbird, Windows Live Mail, Outlook に対応)
    * Microsoft Office アプリケーション Word, Excel, PowerPoint
    の主要な機能(対応バージョン2003, 2007, 2010, 2013)
    * LibreOffice (バージョン4.1系および4.2系とJava7の組み合わせで動作確認)
    * Apache OpenOffice 4.1.0(Java アクセスブリッジは不要)
    * Skype for Windows デスクトップ(バージョン6.16で動作確認)
    * Apple iTunes for Windows
    * Twitter クライアント Tween
    * 日本語入力システム(Microsoft IME, Microsoft Office IME および ATOK を推奨、Google 日本語入力にも対応)
    * Adobe Reader によるアクセシブルな PDF 文書の読み上げ
    * Adobe Digital Edition によるアクセシブルな EPUB 書籍の読み上げ
    * AMIS によるオーディオ DAISY およびマルチメディア DAISY 書籍の読み上げ
    * テキスト編集 Notepad++
    以下は利用できる点字ディスプレイの一部です:
    * ケージーエス ブレイルメモシリーズ(ブレイルテンダー、ブレイルメモポケットを含む)
    * ケージーエス ブレイルノート 46C/46D/46X
    * HIMS ブレイルセンス・オンハンド(日本語版を含む)
    * 日本テレソフト 清華シリーズ
    オーストラリアの非営利法人NV Accessがリリースする NVDA は、Michael Curran, James Teh の両氏が中心となって開発を行い、世界のコミュニティが支援しています。
    NVDA は多くのアプリケーションに対応し、インストール不要で利用できるポータブル版、アドオンによる機能拡張など、さまざまな特長を備えています。
    2014.2 ではウェブ標準(WAI-ARIA など)への対応の改善やバグ修正が行われています。
    NVDA は世界40以上の言語に対応していますが、音声エンジンと点訳エンジンは日本語に対応していません。
    そこで NVDA 日本語チームは、日本語音声エンジンと点訳エンジンを搭載したNVDA 日本語版を独自にリリースしています。
    以下は日本語版 2014.2jp の変更点の概要です。
    (1)音声エンジンが SAPI4 の場合の不具合への対応
    音声エンジンが SAPI4 の場合に音声を選択できない不具合、声の速さが簡単音声設定で変更できない不具合への対応を行いました。
    (2)一部のアプリと音声エンジンの組み合わせで起きる不具合への対応
    NVDA 日本語版のAPIを使用する特定のアプリケーションと一部のアドオン版音声エンジンの組み合わせでエラーが出る不具合への対応を行いました。
    (3)複数行エディットで改行位置が正しく処理されない不具合の対策
    2014.1jp で Winbiff など一部のアプリケーションで改行位置が正しく処理されない場合に、日本語設定のチェックボックス「改行位置の不具合対策」をチェックなしにすれば、2013.3jp までの動作に戻せるようにしました。
    (4)「点字メッセージの表示終了待ち時間設定を有効にする」オプションの追加
    日本語設定のチェックボックス「点字メッセージの表示終了待ち時間設定を有効にする」をチェックなしにすれば、点字ディスプレイに表示されるメッセージをずっと表示しておけるようにしました。
    (5)「UIオートメーションの有効化」オプションの追加
    NVDA が Windows 7 以降で対応している「UI オートメーション」について、「一般設定」チェックボックス「UIオートメーションの有効化」で簡単に設定を変更できるようにしました。
    一部のソフトウェアにおける不具合は UI オートメーションを無効にすることで回避できます。
    しかし UI オートメーション対応を無効にすると操作できなくなるソフトウェアもあるので、ご注意ください。
    (6)ブレイルメモBMスマート40がUSB接続で認識されない問題への対策
    ケージーエスのブレイルメモBMスマート40をUSBで接続しようとしたとき、仮想シリアルポートが正しく認識されない問題への対策として、手動でCOM1からCOM64までのポートを選択できるようにしました。
    (7)翻訳に関する変更
    ユーザーガイドや入力ヘルプの翻訳や用語の整合性などを改善しました。
    NVDA 2014.2jp の MD5 サム(ハッシュ値)は以下の通りです:
    c61bbdcf772af710eaa72c1f3955afbe
    nvda_2014.2jp.exe
    バグ報告やお問い合わせは
    チケットシステムへの新規チケット登録
    またはメーリングリストにお願いします。
    メーリングリストのご案内
    NVDA 日本語版を音声や点字の出力先として選択できるアプリ(NVDA の API を使用するアプリ)の不具合は、アプリ開発者様への報告をお勧めします。
    メールアドレス nvdajp@nvda.jp へのご連絡につきまして、バグ報告、ご要望、使い方の質問などには、原則として個別にお返事をいたしませんので、ご了承ください。
    日本語チームとして対応させていただく場合には、ご連絡の内容を、個人を特定できないように編集したうえで、チケットシステムで公開して検討させていただきます。
    なお、NVDA 日本語チームは、NVDA の機能や活用方法、日本語対応の取り組みをご紹介するために、昨年に引き続いて下記のイベントを開催します。
    NVDA にご興味・関心のある個人・団体・企業の皆様、ふるってご参加いただきますよう、ご案内申し上げます。
    イベント名:「NVDAワールド 2014 東京」
    主催:NVDA日本語チーム
    日時:2014年9月6日(土曜)
    詳細は今後 NVDA 日本語版のWebサイトでお知らせします。
    追記(6月11日)詳細な情報を公開しました。
    NVDA 日本語版の情報
    http://www.nvda.jp/
    NVDA 日本語チーム活動報告
    http://team.nvda.jp/

  • NVDA に関するお問い合わせについて

    スクリーンリーダー NVDA 日本語版の開発は非営利の任意団体「NVDA日本語チーム」として行っております。
    NVDA日本語チームへの問い合わせメールアドレスについて、次回リリースするバージョン 2014.2jp から、以下のように書かせていただいています。

    メールアドレス nvdajp@nvda.jp へのご連絡につきまして、バグ報告、ご要望、使い方の質問などには、原則として個別にお返事をいたしませんので、ご了承ください。
    日本語チームとして対応させていただく場合には、ご連絡の内容を、個人を特定できないように編集したうえで、チケットシステムで公開して検討させていただきます。

    コミュニティとしての無償の活動は、公開の活動に限定させていただいております。
    (地域コミュニティ「NVDAユーザ会広島」の活動についても同様です)
    NVDA やその日本語版について、研究、教育、ソフトウェア開発、コンサルティングを、西本が個人(個人事業主)のビジネスとしてお手伝いをすることは可能です。
    非営利的な活動には、ビジネスとは別の選択肢(共著者としての学会発表など)もあります。
    最近の実績としては、NVDA のソースコードに手を加えて実装した独自のスクリーンリーダーについての東京女子大学との共同研究があります。
    今年度は広島地域の大学との共同研究をさせていただく話が始まっています。
    また、海外から来日した視覚障害のある研修生に対する NVDA 日本語版の導入支援も行いました。
    先日 BLPC が実施した NVDA の電話サポートおよびメールサポートでは、スタッフへの技術指導もさせていただきました。
    NVDA に関する非公開のご相談、コンサルティングやソフトウェアの受託開発は、すでにお受けしている仕事があるのですが、時間の余裕があれば対応させていただきます。
    ただし、NVDA 日本語版そのものの仕様変更や機能追加のご要望は、NVDA日本語チームに対してご相談ください。
    いまそれほど時間の余裕がないので、宣伝してもどれだけ仕事をお受けできるかわからないのですが、
    「NVDA のサポートをしてくれる会社はありますか?」
    というご質問がどこかで出ているらしいので、いちおう私が(法人ではありませんが)そういう事業者として活動していることをお知らせしておきます。
    金額はお問い合わせください。
    内容や条件がご予算に見合わない場合は、無償のコミュニティ活動での対応をご提案させていただく場合もあります。
    NVDA 開発元の NV Access は NVDA に関するサービスとして、法人向けサポートやトレーニング、Windows ソフトウェアのアクセシビリティに関するコンサルティング、特定のアプリケーション向けの NVDA のカスタマイズ、という事業内容を挙げています。
    私が提供できるサービスも同様の内容です。
    このほかに、NV Access や本家コミュニティに対する英語でのバグ報告などのお手伝いも可能です。
    余談ですが、個人事業者としての西本は現在「オラビージャパン」という屋号を名乗っています。
    (この屋号でもともとやろうとしたことは NVDA の活動ではないのですが。。)
    最初は「オラビー・ジャパン」と表記していたのですが、技術系の有名な出版社と間違えられることがあったようなので、中点を入れるのをやめました。
    最近、某学会の文献データベースで著者検索をして、見事に2種類の表記が検索結果に出てきてしまい、こういうものは中点ひとつでも途中で変えるのはよくなかったと反省しています。。