投稿者: nishimotz

  • 自動作曲オルフェウス

    昨日のお昼のテレビ番組で紹介された直後からアクセスが殺到し、数時間後にサーバがダウンしました。3月の公開以来そんなことになるとは思わなかったので驚きました。サーバのチューニングを施して今日のお昼頃に再稼働しました。これまでの200倍くらいのアクセス頻度でしょうか。。

    • 深山 覚, 中妻 啓, 米林 裕一郎, 酒向 慎司, 西本 卓也, 小野 順貴, 嵯峨山 茂樹, “Orpheus 歌詞の韻律に基づく自動作曲システム,” 情報処理学会研究報告, 2008-MUS-76-30, pp.179-184, Aug., 2008. (PDF)
  • SICEワークショップ

    先日、計測自動制御学会の「SICEライフサイエンス(生命,健康,医療,福祉)の現状と連携推進を探る」に参加しました。

    午前中は、ブレインストーミングのような手法でSICE各部会の問題や今後の活動の方向性をまとめる、という場だったので、正直場違いだったかと思ったのですが、「私はSICE会員じゃないですが・・」「じゃあライフサイエンス部門に期待することを書いてください」みたいな感じで参加させていただきました。

    使われたのは「ディズニーが会社を変える」(PHP研究所、2002年)に基づいて説明された「ストーリーボーディング」という手法。参加者全員がカードに自由な記述をして、それをホワイトボードや壁に貼り付けながら議論をしていく、というものでした。

    本当は「どのようなライフサイエンスの研究がされているか」ということがわかるかと思ったのですが、そういう場にはならず、「SICEライフサイエンス関係者の皆様の興味や関心事」のマップが作られました。しかしその過程で、なんとなく現状も透けて見える、という感じの経験になりました。

    いくつか気づいたことを書くと:

    1. WIT(福祉情報工学研究会)と問題意識や現状が似ている。例えば「組織が細分化された結果希薄になった横の連携の再構築が課題」「気持ちよさや負荷など人間の内面の測定に関心がある」「現場のニーズ発掘、医学や臨床の当事者との連携の場を求めている」など。
    2. 企画の立て方や進め方に見習うべき点あり。例えば、このストーリーボーディングの締めくくり方を「次のイベントの企画」「学会誌の特集号のテーマ」など具体的に設定して、ひとつの企画を上手に次の活動につなげておられる。
    3. 人脈と人柄。今回は産総研の小野さんのご尽力とのことでしたが、魅力的な企画に必要なものを改めて痛感しました。

    それから、私がWITの幹事であることを名乗ったので、逆に「WITはどうして年6回も研究会を開催して盛況にできているのですか?」という質問を小野さんから受けました。「当事者の参加(情報保障)に配慮していること」「来ていただくだけでなく、見学会を企画するなど、こちらから出向く努力」を挙げておきました。

    午後は「関連の学協会との連携を探る」というセッションでした。車いすの方もたくさん参加。ロボット、計測、制御といった分野の研究者の方々と、障害の当事者やリハビリ関係者の方々が、「どのような場があればうまく連携できるか」といった議論。私には不勉強だった分野のお話が多く、大変興味深く伺いました。

  • Knoppix と Ubuntu

    Galatea for Linux の動作検証のために、いつも使っている Vine Linux とは違うディストリビューションを使ってみました。

    USB メモリから起動する Knoppix 5.3.1 環境を作ったところ、Let’s Note で 3D が有効になり FSM が 24fps くらいで動作しました。GalateaTalk (gtalk) からのオーディオ出力で若干不都合があったり、ウィンドウマネージャ(compiz fusion)が FSM 関連で怪しかったり、いろいろ不満はありますが、USB メモリで OS ごと持ち歩けるGalatea が現実的になりつつあると感じました。

    Knoppix で動いたので、同じく compiz に対応している Ubuntu Linux 8.04.1 (wubiを使用)で Galatea for Linux の動作検証を行いました。ただし3次元ウィンドウマネージャの動作を確認したら、GNOMEの設定で視覚効果を無効化した方がよいようです(FSM の不具合はこれで解決しました)。

    Thinkpad の内蔵音源がうまく動かなかったですが、ALSA をアップデートするのは面倒だったので、ノートPCの内蔵音源を無効化してUSBオーディオを使ったところ、音声認識・音声合成の動作も良好でした。

    SRM は Julius 4.0.x ベースになり、ALSA がデフォルトになりました。OSS で動かすためには以下の設定追加が必要でした。

    [SRM/srm.init]
    set Input.from = oss
    

    最後にひとこと。Ubuntu には久々に興奮しました。ALSA の不都合が惜しいですが、ディスプレイ出力の切り替えなどノートPCに固有の機能もかなりサポートされており、全体的によくできていると思います。