NVDA日本語版 2012.2.1jp リリース

NVDA 日本語チームはオープンソースの Windows 対応スクリーンリーダー NVDA 日本語版 2012.2.1jp をリリースしました。

実行ファイルは i.nvda.jp というアドレスで直接ダウンロードできます。

デジタル署名を行ったので、インストール時の確認が簡単になり、デバイスマネージャーなどの読み上げが可能になりました。署名の発行元 G.K. Applet 様に感謝します。

なお、本家は 2012.1 リリース直後に、修正版 2012.2.1 をリリースしました。日本語版のバージョンはこの修正を反映して 2012.2.1jp となりました。

以下は、リリースノートの内容です。

NVDA 日本語チームがリリースする NVDA 2012.2.1jp はNVDA 2012.2.1 をベースに作成した日本語版です。

リリース 2012.1j からの変更は以下のとおりです。

  1. 配布される実行ファイルが1種類になりました。起動時にダイアログが表示されます。ライセンスの下のチェックボックス「同意する」をチェックしてください。その下にある「このコンピューターにインストール」「ポータブル版を作成」「実行を継続」のいずれかのボタンを押して先に進んでください。
  2. JTalk で音声設定「大文字のピッチ変更率」が反映されるようになりました。アルファベット(全角および半角)の大文字を1文字ずつ読み上げるときに、指定された数字を標準のピッチに加算します。100を超えた場合は100になります。(関連チケット28165)
    また、JTalk2 多言語音声エンジンで、タイミングが不適切になる問題に対応しました。(関連チケット23234)
    JTalk でキーエコーを聞き取りやすくするために、「スペル読み」有効の場合に、1文字読みの話速を強制的に標準速度にするようにしました。(関連チケット28157)
    JTalk の出力デバイス設定が有効になりました。(関連チケット28302)
  3. “KGS点字ディスプレイ” および “KGS点字ディスプレイ(ポート手動選択)”というドライバを追加しました。「ポート手動選択」のドライバではCOMポートの設定が可能です。手動選択でないドライバの場合は、ポートは自動選択されます。現在は Windows 7 sp1 x64 および Windows XP sp3 においてブレイルメモ BM46 の USB接続での動作を確認しています。仮想シリアルドライバのインストールが必要です。(関連チケット28226, 27953)
  4. 点字設定で日本語の変換テーブルが選択できます。点字テーブルに 日本語 (NVDAJP) テーブル(リストの最後にあります)を選んだときには、日本語の点字の出力を行います。日本語の自動点訳は不完全で、実装されていない処理が多く残っています。
    点字テーブル「日本語」は KGS 以外のドライバでも有効です。ブレイルセンスプラスへの対応(関連チケット28523
  5. アドオンマネージャーが実装されました。拡張子 nvda-addon ファイルを NVDA のアドオンとして、Web からダウンロードし、インストールすることができます。日本語のユーザーガイドを更新したので、ご参照ください。便利なアドオンのご紹介や日本語化に、今後取り組んでいきます。
  6. 日本語入力のオン・オフの読み上げが「日本語オン」「日本語オフ」から「日本語変換」「変換停止」に変更されました。(関連チケット28534)
  7. Microsoft Speech Haruka でカーソル移動時の文字の読み上げや文字単位の説明が行われない不具合への対応を行いました。音声エンジンの選択で Haruka (nvdajp) を選んでください。(関連チケット28168)
  8. WinAltair 実行時にスリープモードになるようにしました。(関連チケット28156)
  9. つぎの設定の初期値を変更しました。
    「無変換キーをNVDAキーとして使う」チェックあり
    「日本語入力のかな文字をフォネティック読みする」チェックなし
    (関連チケット28643)
  10. 記号読み上げと詳細読み辞書を更新しました。(関連チケット26926,28254)
  11. デバイスマネージャーの読み上げなどの機能が動作しない問題(関連チケット28236, 27801)を解決するために、合同会社アプレット様からデジタル署名を無償でご提供いただきました。インストールなどで G.K. Applet と表示されますが NVDA 日本語チームからの正式なリリースです。

NVDA本家からの変更点:

  1. 今までの日本語版と同じく、無変換キー対応、日本語音声エンジンの追加、日本語入力の読み上げ対応などを追加しています。
  2. 新しく導入された自動更新チェック機能は日本語版では無効にしています。(関連チケット28159)
  3. ログにマルチバイト文字を出力する変更を行いました。(関連チケット28553)

既知の不具合は以下のとおりです:

  1. 日本語のかな漢字変換の読み上げの実装は不完全です。文節をひとつずつ入力して確定する、不要な文字の削除は確定後に行う、といった使い方でご利用ください。(関連チケット28155)
  2. 実験的な日本語点字ディスプレイのドライバ DirectBM については、Windows の64ビット版で動作しない現象が確認されています。(関連チケット28211)また、DirectBM ドライバは変換テーブルの設定に関わらず日本語を出力します。

台北訪問とNVDA日本語チームの報告

6月8日から11日まで台湾の台北に行ってきました。初日に台湾の NVDA(オープンソースのスクリーンリーダー)開発グループと話し合いをしました。
2日目と3日目にはプログラミング言語 Python の台湾における大きなイベント PyCon TW に参加しました。
この旅行については詳しいレポートを書いているところです。


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