CMSとしてのdokuwiki

先日、個人で運営する新しいサイト

を開設しました。このサイトは dokuwiki という wiki エンジンをコンテンツ管理システム(CMS)として使用しており、ほとんどのページが「書きかけ」ですが、随時更新を行っています。

はてな日記はブログのシステムとして気に入っており、このまま利用を続けたいと思っています。一方で、日常的にちょっとしたメモを書きためて、関連する内容をまとめたページを作りたいという気持ちも強く、日記に書き散らかした記事をまとめるために CMS を活用したいと思っていました。

私が管理しているサイトに

というドメインがあります。ここには以前の勤務先(京都工芸繊維大学)のサーバで公開していたコンテンツを 2002年12月に引っ越しして再整備した

があります。執筆に参加した書籍「バージョン管理システム(CVS)の導入と活用」に関連する情報

もここに含まれています。

多くの方に御利用いただいているのは radiofly wiki

のほうだと思います。こちらは以前から活動している「ラジオ放送の文化と番組制作技術に関する研究開発」のためのサイトです。pukiwiki によって「放送博物誌」などの記事を書きためています。作成した当初、wikipedia のようなオープンコンテントのサイトは日本では一般的ではありませんでした。最初に放送と電気通信技術に関する年表を radiofly の wiki に書き始めたのは私でしたが、以降は川崎隆章氏が中心になって充実・整備をすすめておられます。私は現在は読むだけでほとんど書き込みをすることはありません。

radiofly wiki には「放送博物誌」と無関係に西本が書いていた記事や情報のページがいくつかありましたが、昨年末にメンテナンスを行った際に、radiofly の活動と無関係な記事の大半を削除しました。radiofly の活動と私個人の活動は、明確に分離していくことが望ましいと考えています。

pukiwikiは導入しやすいツールで、気に入っていたのですが、1.4.7 を最後に公式なアップデートがなされておらず、日本でしか使われていないということもあり、将来性に不安を感じています。

radiofly から削除したコンテンツの再整備などを行うために新たな CMS の検討を行いました。最初に考えたのは WordPress でした。

2006年のはじめにIPA未踏ソフトウェアでの活動を公開するために Movable Type サイトを開設し、その後 WordPress に移行しました。現在は

として運営しています。その後、英語での情報発信を行うために

を開設しています。(日本語のブログはひきつづき「はてな」で運用するつもりです)

WordPress はいわゆる WYSIWYG 編集ができるという利点がありますが、ソースコードを貼り付けて技術情報を書くサイトとしては向いていないと感じました。また、日付に対応する日記的な記事は作りやすいのですが、static なページを作りやすいとは思えませんでした。MySQL によるデータ管理も、私が管理したい記事の量ではオーバースペックと言えそうです。

pukiwiki の wiki 記法には気に入らない部分もあります。例えば pre 要素に対応する記法は「行の先頭に半角スペース」ですが、行数の多いソースコードを貼り付けるのが面倒だったりして、あまり好きではありません。(pukiwikiに複数行#preという機能を拡張する試みはなされていますが)

MediaWiki などの候補をいろいろ調べて dokuwiki に行き着きました。

最初は「見出しタグが ====== ほげほげ ======」というあたりに違和感を感じましたが、慣れてきました。

今後、いったん公開をやめた記事、公開する機会がなかった技術メモ、日々の仕事で気づいたことなどを随時

に書いていきたいと思います。また、

やこの日記で、ときどき更新情報をお伝えしたいと思います。

第49回WIT研究会終了

山梨でつぶやいてきました。http://twitter.com/nishimotz/

午前中は研究会の座長(司会)をしながら質疑応答のメモを取り、講演者が交替したらまとめて twitter に書き込む、みたいな感じでやってました。

午後のセッションの後でロッタさんの「次世代インテリジェント車いす「ひとみ」のデモンストレーション」を見せていただきました。数年前に山梨大学教授を退官された森さんは、現在も現役でハードウェアもソフトウェアもいじっておられるとのことでした。

WIT研究会のあいだ、私がフォローしているtsudaさんが著作権関連のイベントを中継しておられて、2つのイベントに同時に参加しているような、不思議な感じがしました。こうやって人間は空間を超えて時間を有効に活用できるようになっていくのかも知れません。。。

第49回WIT研究会

7月24日(金)山梨大学にて第49回WIT研究会が開催されます。手話通訳を実施します。プログラムを下記にて公開しています。

また10月29日(木)~30日(金)に青森市で開催される第50回WIT研究会(共催:音声研究会)の発表申込を受け付けております。

  • 2009-07-22 追記:WIT研究会当日は twitter で nishimotz が何かつぶやいているかも知れません。。

電子書籍 DAISY

今年度、特定非営利活動法人 全国視覚障害者情報提供施設協会さんの「視覚障害者総合情報ネットワーク事業」に関わらせていただくことになりました。

昨日は電子書籍プロジェクトの会合に出席しました。視覚障害をお持ちの方に広く使われている DAISY という技術に関する活動です。

現在日本で普及している DAISY 図書は、音訳された音声を CD-ROM で流通するシステムで、要素技術として MP3 や SMIL などが使われています。

世界的には新しいバージョンであるマルチメディア DAISY が普及し始めています。墨字の書籍を音訳するには時間や人手がかかりますが、テキストのまま流通させてプレイヤー側で音声合成を用いることにすれば、より迅速に電子書籍を流通させることができます。また、XHTML の機能をフルに生かしたマルチメディア DAISY は拡大図書の役割を果たしたり、手話の動画を付与して聴覚障害の方に利用していただいたり、学習障害の子供の支援に用いることが期待されています。

今回のプロジェクトでは、特にテキスト音声合成の利用を前提としたテキストDAISYに注目し、私はこの技術の普及に向けた活動をお手伝いすることになりました。

日本ではこれまで著作権法の制約で書籍のバリアフリー化が盛んではありませんでしたが、改正著作権法の施行(2010年1月)に伴い、新しい試みが可能になると期待されています。

Webアクセシビリティでも似たような話が。。。と思ったことは、やはり海外製のオーサリングツールやブラウザの技術が進歩しており、日本語対応が遅れているのだそうです。

データフォーマットとしてのDAISYの特徴は、「章」「節」といった書籍の持つ階層構造と、メディアの同期情報のみが記述され、ナビゲーションはブラウズ技術にゆだねる、ということにあると思います。

当事者のお話を伺うと、教育や就労といった分野に限定しても、視覚障害をお持ちの方は実にさまざまな分野の書籍に対するニーズを持っておられます。

支援技術を生かすコンテンツの選定と制作、コンテンツを生かす支援技術の改良、出版におけるビジネスモデルとの整合、などなど、検討の余地がたくさんありそうな分野です。DAISY という技術の認知度ももっと高まる必要があると感じます。

  • 2009年7月8日:一部の表記や誤字を修正しました。