投稿者: nishimotz

  • 第60回音音研 5月7日

    下記のとおり開催します。ご興味のある方はお気軽にご参加ください。

    • 2009年5月7日(木) 18:30-
      • 場所:東大本郷 工学部6号館
      • 講演者:榊原 彩子さん(一音会 音楽スクール)
      • タイトル「絶対音感習得過程の縦断的研究」
      • 絶対音感は、保有者が0.2~0.5%という稀な能力でありながら、その臨界期(2~6歳)内に訓練をおこなうことで、ほぼ100%、習得が可能な能力です。本研究は、絶対音感を持たない幼児に、和音判別訓練法による習得訓練を実践し、習得にいたる過程がどのような変化を含むものか、縦断的に明らかにするものです。和音判別訓練法は、毎日実施する和音判別課題から主に構成され、絶対音感習得までに平均約4年の訓練期間を要します。今回は、特に22事例の訓練結果を報告することで、訓練法および習得過程について発表させていただきます。また、訓練データの集約の仕方や今後の方向性について、ぜひ皆様のご意見をうかがいたいと強く願っております。
  • IPAX2009でオラビーを展示(5/26-27)

    ラジオ番組制作システムのイベントについてお知らせします。

    2005年度に経済産業省の外郭団体(IPA)の支援で西本が開発した「オラビー」というシステムについて、http://ora-be.nishimotz.com/ の開発計画の見直しを進めています。今回、これまでの実験の経緯や現状をお見せして、今後の計画をお伝えしたいと思います。

    展示会名称: IPAX 2009

    開催日時: 2009年5月26日(火)~ 27日(水)(2日間)

    10:00~17:00(26日は17:30まで)

    会場: 東京ドームシティ プリズムホール・東京ドームホテル シンシア

    ※未踏コーナー(50小間予定)の1小間として出展(展示のみ)。

    展示会場はプリズムホール(天空A)小間番号 e-16です。

    アクセス:JR中央線・総武線 《水道橋駅》 丸ノ内線《後楽園駅》

    三田線 《水道橋駅》 大江戸線《春日駅》 南北線 《後楽園駅》

    主催: IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)

    後援: 経済産業省、特定非営利活動法人ITコーディネータ協会

    来場者数: 4,000名

    入場料: 無料

    展示は事前申込不要。講演等への参加には事前登録が必要。

    事前登録のお申し込み:http://www.ipa.go.jp/event/ipax2009/index.html

    タイトル:ラジオ放送支援システム「オラビー」の開発

    展示概要:

    我々は小規模な放送局が音声投稿番組を効率的に制作できるラジオ放送支援システム「オラビー」を開発してきた.

    地域に密着したコミュニティ放送局や個人によるインターネットラジオの生放送における利用が期待される.

    今回は、リスナーが携帯電話から音声メッセージを投稿でき、

    FMラジオで受信する、という実演を行う予定です。

    このシステムについては、2005年度にIPA未踏ソフトウェア事業として採択された際に、私が住んでいた東京都台東区の谷中で何度も開発打ち合わせしながら、多くの方の御協力を得て開発をすすめました。当初から(株)ボイスバンクさんの協力を得て、電話回線からの手軽な音声投稿を実現してきました。さらに、2005年度から2008年度まで埼玉県入間市のFMチャッピーさんの番組でお使いいただきました。特に2006年2月には「なべやかんの居留守放送局」として、未踏プロジェクトの実証実験の一環として音声投稿による特別番組を放送できました。西本個人としては、2006年度に東京女子大学での非常勤講義の中で音声投稿の実験をさせていただき、また谷中芸工展の期間中にストリーミング放送の実験を行いました。

    IPA事業として助成を受けた成果は以下で発表を行いました。

    • 西本 卓也,川崎 隆章: “ラジオ放送支援システム「オラビー」の開発,” 電子情報通信学会技術報告, WIT2006-25, pp.49-54, Jul 2006. PDF

    2007年3月にはこの活動を踏まえて電子情報通信学会総合大会イベント企画を実施しました。

    私自身も2007年2月に瀬戸のコミュニティFMにて自分の活動をお話しする機会を得ました。

    今回、共同開発者の川崎隆章氏が所属する(株)NASAさんとの話し合いの結果、出願済の特許

    • 特願2006-075487(名称:放送番組編集装置、放送番組編集用プログラム及び放送番組編集用可搬式コンピュータ)

    の審査請求を行わず、権利を放棄し、今後は、どなたにでもオープンに利用していただけるようにソースコードや運用環境の整備を目指すことにしました。これまで西本個人で細々と続けてきたシステム開発は、データベースやWebアプリケーションの実装部分にRuby on Rails を導入する作業を進めており、今後は開発の加速が見込まれます。また、ボトルネックだった Java Media Framework への依存性は、新しいリッチクライアント技術 JavaFX への移行により解決する予定です。さらに、オープンソースプロジェクトに移行することで、多くの方に開発への参加を呼びかけたいと考えています。

    昨今の経済状況を契機に、個人や小規模の放送局だけでなく、あらゆる場面で放送の「ダウンサイジング」が進むことが予想されます。パーソナルコンピュータ・インターネット・さまざまな無償ソフトウェアが、誰でも低コストで高品質のコンピュータ環境を享受できる時代を実現したように、今後、無償で利用できる放送支援システムは、重要な社会・生活のインフラに発展していくと考えています。

    生放送における投稿ファイル編集のためのユーザインタフェースに特化して開発されたオラビーは、動画も扱えるように拡張可能です。昨今のポッドキャストや動画共有サイトなどの流行を踏まえて、既存のサービスとオラビーの連携も視野に入れていきます。

    技術や出展の詳細については、この「はてなダイアリー」で今後もお知らせしていく予定です。

    • 5月6日:小間番号と事前登録サイトのURLを追加しました。
    • 5月12日:展示会場、参加方法、展示内容などを補足しました。
  • ヒューマンインタフェース学会研究会賞

    2009年3月付けでヒューマンインタフェース学会研究会賞を受賞しました。受賞した発表は2008年12月 HI学会研究会(電子情報通信学会WIT研究会と共催)「音韻修復効果を用いた音声CAPTCHAの検討」です。

    この発表は、さまざまな分野の知見・アプローチをいかに統合していくか、という目標の最初の一歩に過ぎないと思っていたので、こうした評価を受けて大変励まされました。これからも頑張りたいと思います。